Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:ニス
投稿者:k.t.     投稿日時:2011/09/09 16:03  ---40.83.121

いつも楽しく拝見しています。

ニスの塗り立ての新作ヴァイオリンを最近購入したのですが、なるべく早くニスを乾かしたいので、楽器を吊って保管して空気清浄機で弱い風をあてています。保管している部屋の温度は22度くらい、湿度は50%前後になるようにしています。ちなみに標準的な柔らかさのアルコールニスが塗られています。

そこで質問なのですが、
1)弱い風を常時あてることによる弊害はありますか?
2)設定温度・湿度は適切でしょうか?乾燥させすぎでしょうか?
3)紫外線をあてると早く乾くと聞いたのですが、例えば、蛍光灯の明かりをつけておくだけで効果がありますか?

以上ご回答いただきたく思います。何卒よろしくお願いいたします。

投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio     投稿日時:2011/09/10 10:04  ---13.51.97

 出来たての新作を購入すると、確かに気になりますね。一般的には吊るして陰干しするとよいと言われていますが、さらに乾燥を促進したいお気持ちはよく分かります。
 アルコールニスの組成中の溶剤がアルコール(エチルアルコールを指すのでしょう。)であるとすれば、溶剤自体は沸点が低く蒸発しやすいものですが、使われている樹脂との関係で「溶剤離れ」が悪く、なかなか乾かないものと思います。
 強制的に乾燥させるのであれば、温度を上げるか、減圧するかのいずれかの方法が考えられますが、楽器が傷む可能性がある上、気泡が生じる可能性も無きにしも非ずです。風を当てると、ニス表面の溶剤蒸気圧が多少は下がってプラスに作用するかも知れませんが、強風でもない限り、実際上の効果は期待できないでしょう。
 ニスが紫外線硬化性であれば、弱い紫外線を出す蛍光灯の照射効果があるかも知れませんが、伝統的なアルコールニスが紫外線硬化性であるとは思えません。むしろ、弱くとも紫外線による劣化が生じて変色する可能性がありますので、よくないと思います。太陽光も紫外線源である点で、同様に好ましくありません。
 以上はヴァイオリン対象とは限らない、一般的な塗装の知識によるものですから、製作のご専門の方の解説を頂ければ幸いです。

Q:フレンチ・オールドのヴァイオリンについて
投稿者:がいがー     投稿日時:2011/09/07 08:55  ---191.199.43

ヴァイオリンの購入を検討していて、初めて投稿させていただきます。
現在、Benoist Fleuryという製作者のヴァイオリンの購入を検討しています。ラベルには1764年と書かれています。

この製作者の詳細と、おおよその価格帯を教えていただきたいと思い、投稿させていただきました。
また一般的に、この時代のイタリアのオールドヴァイオリンとフレンチヴァイオリンにはどのような違いがあるのでしょうか。
お店では、価格帯に差があるようなことは伺いました。

お手数ですがよろしくお願いします。

投稿者:かめ     投稿日時:2011/09/08 00:44  ---53.247.123

>この製作者の詳細と、おおよその価格帯を教えていただきたい

最近、この手の質問が増えましたね。
なぜ購入を検討されている楽器店で直接尋ねないのでしょうか。

信用できない楽器商なら、例えお得感のある楽器であっても
購入しない方がよいと思います。

投稿者:q     投稿日時:2011/09/08 16:29  ---162.137.170

イタリアのはオールドでフランスのは古いで譲らない石頭が居るんだけどどうやっても説得は困難みたい。だから値段がきっと違うんだね。

投稿者:がいがー     投稿日時:2011/09/08 18:08  ---170.100.26

返信ありがとうございます。
>かめさん
>楽器商に直接尋ねる
確かにその通りです。
ただ、現在海外に在住のため、日本での評価の程が全く判らず、将来もし日本で売却を考えた場合、あまりにも価格差があると困るので質問致しました。
実際にこの製作者の楽器が日本でも流通しているのでしょうか。

>qさん
なるほど、そういう事なんですね。
現在使用している楽器はモダンイタリーで、楽器自体には問題ないのですが、若干大きすぎる為、小さめの楽器を探しています。
楽器商にもそのように質問したところ、オールドの楽器の中には割と小ぶりな物があるけれど、イタリアのヴァイオリンは自分が購入したいと思っている価格帯よりも高い相場のようでした。
実際この楽器は状態も良く気に入っているのですが、安い買い物ではないので非常に不安です。
売却の事を考えるならイタリアの楽器の方がいいのかとも思い悩んでいます。

投稿者:通りすがり     投稿日時:2011/09/08 19:14  ---49.120.10

売却のことなどあまり深く考えない方が良いかと思います。
自動車を買う時に中古市場を気にしますか?

バイオリンでも普通は売却価格と購入価格に開きがあるのはこの掲示板の過去スレッドでも話題になっていたように記憶しています。

200-300万の国産新車でも売るときには、乗った期間にもよりますが50万とか10万とかですよ。それを損をしたとは思わないでしょう。バイオリンの場合損をしたと思うとすれば、車の売買が周囲にありふれたものであるのに対しバイオリンの売買が特殊なものであり、一部の楽器で、価値が上がるとか言われているからでしょう。

高く売ろうなどとは思わないことです。

投稿者:弦喜     投稿日時:2011/09/08 22:47  ---102.165.87

>売却の事を考えるならイタリアの楽器の方がいいのかとも思い悩んでいます。
イタリアのオールドの方が売りやすい。それはその通りでしょうが、購入元でないお店で下取りをしてもらえたとして、引き取り価格は店頭価格ではなく、仕入れ価格と同程度(オークション等での価格)となり、それは店頭価格の1/3程度と思っていた方がよいですよ。
フランスものは、Lupot, J.B.Villaumeなどの著名な製作者以外は、日本ではかなり低い評価がされているのではないでしょうか。(その分、買う方としてはお買い得とは言えるのかもしれませんが。)
イタリアのオールドで、少し名のしれた製作者のものは1000万円では購入できませんが、フランスのあまり有名でない製作者のものならちょっとましな普通車くらいで手にできる可能性はあるでしょうから、道具として見た場合はコストパフォーマンスの点でお得かと思います。

その製作者の名前で、Google検索すると、いくつか引っかかり、どのような製作者なのか、とか、ヴィオラでのオークション価格などが参照できます。

Q:バイオリンの弓の購入
投稿者:新米     投稿日時:2011/09/03 22:21  ---57.52.93

おとなになってからバイオリンを習い始め、現在6年目です。

今までは初心者用の入門楽器と入門者用の弓を使っていましたが、去年、2台目のバイオリン(イタリア製新作)を購入しました。

そろそろ弓も2本目を買いたいと思っています。

それで質問なのですが、
もしあなたが私(お金持ちでない普通一般の庶民)だったら、いくらの値段のどこの弓を買いますか?
あなたがほしい弓はどんな弓でしょうか?


弾いてみないとわからないことは承知してますが、どんな弓を買おうという心づもりで楽器屋さんへ出かけてきますか?


例:25万くらいのフランス弓を17万にまけてもらえればラッキーだな〜〜など。

投稿者:ラララ     投稿日時:2011/09/04 07:52  ---110.187.135

6年もヴァイオリンの先生に習っていればそうとう上達されていることと存じます
なぜヴァイオリンを購入したときに弓も購入されなかったのでしょうか?
予算的な問題があったのでしょうか?
それはそれとして、新作イタリーといっても有名な製作家とそうではない製作家のヴァイオリンだとかなりお値段も違いがありますよね
もしよいヴァイオリンをお持ちでこれからも続けていこうとお考えなら、弓もそれなりによいものをご購入されたほうが後々後悔しないと存じます。
楽器にもぴんきりがあるように弓にもぴんきりがありますよね
25のフレンチ弓だとすると新品の量産品レベルの弓しか手に入らないと存じます。
私であれば新作弓を選択するとすればGuillaumeの製作した弓を第一選択肢として考えます。
もうすこし予算的に余裕があるのであれば新作ではない20世紀のフレンチ弓を第二選択肢として考えます。
いづれにしてもご購入前に先生とご相談なさって試奏したうえで慎重にご考慮なさりご自身なっとくされ、ご購入されるのが後々後悔しないと存じます。

投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio     投稿日時:2011/09/04 14:25  ---13.51.97

 弓を値段のみで判断するのは難しいと思いますが、ご質問でもありますので。

 弓の価格は楽器の3分の1から2分の1くらいと言う巷の俗説は、楽器が安価な場合、弓が安くなり過ぎて疑問に思いますけれど、100万円前後から上であろう新作イタリアンなら、この説に従っても大きな間違いは無さそうに思います。なお、弓の方が高くても悪い事はありません。

 絶対値で言うなら、30〜50万円くらいが、よい弓の一つの目安ではないかと思っています。例えば、アルシェの旧品番ならHigh Grade Bowから上のクラスになります。ギヨームの弓なら何本か比較したことがあり、100万円以上をおすすめします。

投稿者:新米     投稿日時:2011/09/05 08:27  ---57.52.93

ラララさま、

さっそくのお返事ありがとうございます。

バイオリンを購入したときに弓も一緒に買おうと思っていたのですが、楽器屋さんが、バイオリンに慣れてから買ったほうが弓と合うかどうかが分かりやすいと勧めてくださったので、その時は購入しませんでした。

お勧めはフレンチなのですね。ありがとうございます。
予算はあまりありませんし、まだまだ(これからもずっと?)腕のほうが初心者から出ていませんので、私の予算からすると新品量産品ですね。

ヴァイオリンとフルートのRio さま、

お返事ありがとうございます。
30〜50万くらいの弓で、アルシェがなかなかお勧めということですね。
100万以上は予算的には無理(普通の庶民のため)、私の腕前から考えても猫に小判です。

ここでちょっと質問です。

2回ほど楽器屋さんに出かけて、いくつかの弓を試奏してみました。

今までの弓が初心者用で、それとしか比べることができないのですが、
試奏した20〜40万くらいまでの新品の弓は、音色が硬くてきついように感じました。
言葉をちがえると、発音が良いと解釈してよいのでしょうか?
それとも私の楽器とは合わないのでしょうか?
今現在もっている初心者用の弓(安物)のほうが音が柔らかいのです。
音が硬くてもいいのか、柔らかい音色の弓を探すべきか、硬い弓だから音もかたいのか、ご教授頂けるとうれしいです。
宜しくお願いします。

投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio     投稿日時:2011/09/05 11:21  ---13.51.97

 誤解を与えやすい表現で書いてしまい、申し訳ありません。
 アルシェは、値段別の弓を多数揃えている上、この会社の弓を扱っている楽器店が多く、弓の値段と質の関係を実感するのに適していると思っての例示と思って頂けませんか。弓メーカーは日本にも外国にもいろいろあります。
 楽器はイタリアが一番と言われるのと同じような感覚で、弓はフランスと言われることが多いと思います。
 30〜50万円と言うのは、これ以上なら、私が思う「良い弓」だということで挙げました。この値段範囲が良いと言う意味ではありません。

 追加のご質問については、良い弓がどのようなものかを知る必要があると思います。300万円以上の弓を試すことができれば理想と思いますが、100万円以上でも十分かと思います。その上で、ご予算に合わせて弓を選ばれたらいかがかと思います。

投稿者:新米     投稿日時:2011/09/05 20:22  ---57.52.93

ヴァイオリンとフルートのRioさま、

100万円以上の弓をまず弾いてみて、良い弓がどんなものかを知ると選びやすいですね。
確かにその通りだと思います。
何より自分が納得して買える気がします。

ご教授、ありがとうございました。

Q:フィドルについて、素朴な疑問
投稿者:英二     投稿日時:2011/08/31 15:11  ---150.55.229

こんにちは。
フィドルというのはバイオリンの俗称で、
バイオリンと同じ物だと聞きました。
ですが、「フィドル」は独学でもイケルそうで、
バイオリンと同じなのに難易度に差があるのは
何故なんでしょう?
(僕自身はバイオリンを習っています)

投稿者:q     投稿日時:2011/09/01 00:16  ---247.91.30

そんなこと言ったらアイリッシュ愛好会の人達に
ぶっ飛ばされてしまいます。たぶん。

投稿者:英二     投稿日時:2011/09/01 12:45  ---151.243.133

こんにちは。
ご回答ありがとうございます。

難易度…は表現がまずかったですね。すみません。

この掲示板でも、バイオリンを独学で始めるのは
難しいという意見が散々出ていますよね。
僕もそう思います。
でも、フィドルは独学でもOKらしい(あるサイトで見ました)。
同じ楽器なのに、どうしてこういうことが起こるのか
不思議な気がしたのです。
バイオリンは独学ではまともな音が出ないというじゃ
ないですか。ではなぜ、「フィドル」だと独学でも
「可」なんでしょう?
違いが分からないのです。
どなたか、教えてくれませんか?

投稿者:かめ     投稿日時:2011/09/01 15:17  ---77.237.69

フィドルは、プレイヤーの個性が際立ったさまざまな演奏スタイル
と、エキサイティングな即興演奏が売り?なので、ヴァイオリンの
ように楽典に当てはめてきっちりと弾くという演奏方法とは違って
きます。

そういう意味で、「独学でも可」なんだと思います。
言い返せば、ヴァイオリンを使ったパフォーマンスなら
たとえ奏法がめちゃめちゃでも音程が外れようが何でもあり、
みたいな感じでしょうか(厳密には違うと思いますが)

なので、楽譜どおりにしか弾けない、乗りのないヴァイオリン
奏者がフィドルをやると、「イケてない」ことになると思います。

投稿者:英二     投稿日時:2011/09/02 12:23  ---151.243.133

かめ様

お返事ありがとうございます。
パフォーマンスとしての独学なのですね。
そこは何となく分かりました。

ただ1点、「音色」についてはどうなんでしょう?
独学でも、いわゆるバイオリンの音が出せるように
なるのでしょうか。

何だかシツコクて恐縮ですが、
僕が今まさに「イイ音」が出せなくて行き詰まっております。
それだけに、フィドラー(って言うんですよね)が独学でバイオリン(フィドル?)を弾ける理由が本当に分からないのです。

それとも、「フィドル」では、音色は問われないのでしょうか?

投稿者:QB     投稿日時:2011/09/02 14:32  ---05.227.127

Youtube等で、Fiddleの演奏をご覧になってみたらいかがでしょうか?
(例えば、大御所のトミー http://www.youtube.com/watch?v=hebBrG8cLbs )

それらがFiddleを「弾けてる」状態です。
英二さんの目指している「弾ける」状態ですか?英二さんの出したい「音」ですか?

投稿者:英二     投稿日時:2011/09/05 12:22  ---151.243.133

QB様

お返事ありがとうございます。
ご提示の演奏を見ました。

普通に上手だなと思いましたが、音が少しかぼそいような
気がしました。ロングトーンがあればもっと分かるのですが、
フィドルの曲ではあまり出て来ないようですね。
(あまり求められないのでしょうか)

逆に言えば、独学でもあのくらいまでは
弾けるようになるということですね。やっぱりスゴイです。

でも僕の目指す方向性とは(かなり)違うようなので、
地道にがんばります。ありがとうございました。

投稿者:QB     投稿日時:2011/09/05 20:14  ---114.104.63

蛇足ではありますが、
もしかして例示したせいで、認識を狭めてしまっては、、と心配になったので、アイリッシュの他にアメリカンをご紹介しておきます、、

http://www.youtube.com/watch?v=9f_QySKfsgI
(クラシックのレッスンを受けていたであろう人も混じっています)

http://www.youtube.com/watch?v=SEjp-CG7h4w
(同じ曲ですが、完全に独学と思われます、Fiddleをやるのでなければ右手は真似しないほうがいいでしょう)

Q:ブルッフのコンチェルトの次の曲
投稿者:信     投稿日時:2011/09/05 12:49  ---141.92.15

趣味でヴァイオリンを習っています。

ブルッフのコンチェルトが終わったのですが、次の曲を決めないと
いけません。難易度的に同レベルの曲を教えてください。
コンチェルトにこだわりません。

ヴィターリのシャコンヌ、クライスラーのプレリュードとアレグロ
はやったことがあります。ブルッフのコンチェルトを含むこの
3曲の曲の傾向が好きだと思います。

メンコンやベトコンは難しいでしょうか?

宜しくお願いします。

Q:セヴシックのボウイング
投稿者:マコ     投稿日時:2011/09/03 06:19  ---143.245.100

ボウイングを見直したくて、セヴシックのチェロ版を練習しています。
一つのメロディーを沢山のボウイングパターンで弾きます。
最初の曲だけで50以上のパターン。
後の方では曲によっては、200以上も・・・・
始めて二ヶ月、毎日できるわけでもないので、
最初の50パターンが終わろうとしていますが、さすがに気が遠くなって来ました。
ヴァイオリンでは有名な教則本みたいですが、
これって全部、べったり全部さらうんでしょうか?

投稿者:ROMEOANT     投稿日時:2011/09/03 07:20  ---181.49.222

(Vn弾きですが…)

私の周りでは
先生の指導の下、普段の練習の中で、「苦手」あるいは「技量が足りない」思われるパターンのみを練習していました。

私は、先生から セヴシックは最初から順番にさらう教則本ではなく、弾き手が練習をしなくてはいけない事を指導者が確認し、指導者が指示した必要な部分を練習するのが一般的な使い方であると聞いております。

一度、指導を受けている先生に今自分がすべき場所を確認なさってはいかがでしょうか?

独学は、苦労下にもかかわらず、技量を落とす可能性があります。

もし、どうしても独学で使用するなら、セヴシックによる指導法を学んだうえで、自己の練習に活用しないと効果は多くは望めないと思います。

投稿者:マコ     投稿日時:2011/09/04 23:44  ---143.245.129

ROMEOANTさん、ありがとうございます。
先生に相談するのもちょいと恥ずかしい来したのですが、
相談しないともっとまずいですね。

投稿者:ROMEOANT     投稿日時:2011/09/05 11:56  ---103.251.125

ボーイングの基礎力をもっとつけたい
ので、このテキストで教えてほしい

と相談すれば

先生が、今一番必要な部分を練習するように
教えてくれると思います
それが一番マコさんにとって一番合理的かつ効率の良い
練習になると思います

単純でつまらなく思うこともありますが
基礎は大切ですから
ぜひ頑張ってくださいね

(私も、いつも苦しみながらやってますです)

Q:18世紀後半の楽器
投稿者:ネピドー     投稿日時:2011/09/05 02:46  ---47.62.47

こんにちは。

いつも本掲示板の議論を興味深く拝見しております。

18世紀後半のヴィオラを購入しようとしているところ、楽器は全体的に目だった傷もなく、修理履歴は(1)継ぎネック、(2)ブッシング、(3)バスパーの交換くらいらしいのですが、200歳くらいの楽器だと(1)〜(3)は普通に行われているという理解でよいのでしょうか。

よろしくご教示ください。

Q:ラベルの情報が少ない
投稿者:こめ     投稿日時:2011/09/03 15:21  ---159.133.21

手持ちの楽器の出所について知りたいのですが、ラベルの記載内容が少なくて苦労しております。
楽器は3/4のvnです。
本体内のラベルの記載は、“Rep. June '34”(タイプしたような文字) その下側に、“B Wesler”(インクで直筆のサイン)とあります。この反対側のf字孔下にGermany と記載された小さいラベルが貼ってあります。
1934年のドイツ製というのはわかりますが、どなたか、このサインの作製者をご存知でしょうか?検索をかけたりしましたが、この件で該当しそうなものは見つかりませんでした。

また、ドイツ製でも英語でラベルを作製することは有り得ることですか?
不明な点があれば差し支えない範囲でお知らせしますので、よろしくお願いします。
皆様からのご返答をお待ちしております。

投稿者:弦喜     投稿日時:2011/09/04 08:26  ---102.165.87

修理ラベルのような気がします(Rep.=Repair )。製作者ではなく、修理した人がラベルを貼るもので、戦前の楽器では結構見かけます。
楽器の出所を知りたいなら、見る目のある弦楽器工房に現物をもっていけば、おおよその国、時代、グレードはわかると思います。購入元や馴染みの工房/楽器店はなんと言っていますか。ラベルは嘘も多く、あてにしない方がよいですよ。

投稿者:こめ     投稿日時:2011/09/04 09:49  ---159.133.32

弦喜さんありがとうございます。

ずっとRep.が何なのか気になっていました。修理の際にラベルを貼り替えることもあるのですね。
しかし、リペアがその時代だと製作年は更に前に…。実は思っていたより古いものかも知れませんね。
入手した時はあまり気にしなかったので、ラベルについては聞かず終いでした。今度持ち込んで聞いてみようと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2011/09/04 18:36  ---102.165.87

>修理の際にラベルを貼り替えることもあるのですね。
普通はしません。もともとラベルが無かったと考えるべきかと思います。世の中にはラベルのない楽器は非常にたくさんあります。

投稿者:こめ     投稿日時:2011/09/04 23:35  ---159.133.31

>弦喜さん

先のご返答の内容を少し勘違いをしていました。申し訳ございません。

購入先に問い合わせたところ、前のオーナーが1890〜1910年製作の物だと言っていた、とのことでした。出所等正確な事は前オーナーも分からなかったようです。

後はメンテナンスの時にでも詳しい人に見ていただこうと思います。
この度のご意見、ご指摘は大変勉強になりました。ありがとうございます。

Q:チェロのペグの緩み・調弦について
投稿者:マツゑ     投稿日時:2011/08/22 23:25  ---24.71.222

チェロを始めて3ヶ月ほどの初心者です。
7月下旬に楽器を購入しましたが、A線のペグが頻繁に緩んでしまって困っております。

自分で弦を替えるべく調整しましたが、Aの音まで持っていくとペグが全く止まりません(止まりそうな手応えが全く無く、ツルンっと戻ってしまう感じ)。
それを何度か繰り返した後、本来の音程(A)の手前、F〜Gのあたりまで持って行ったところでブツっと弦が切れます。弦が切れる位置は毎回糸倉の中で、色のついた糸が巻いてある途中です。
ナットのところに鉛筆で跡をつけるというのも試しました(ただ、HBだったのがいけなかった?)。蝋はまだ試していません。
A線が切れることで他も調弦が狂ってしまうものの、他は自分の思ったところでペグを止めることができるので、ペグ調整の感覚(回しながら押し込む)が全くもってできていないというわけでもなさそうです。
初めて緩んだのは自宅に持ち帰って二日後で、すぐに楽器屋さんに持ち込みました。それから1週間せずして再び緩み、自分で交換を試みましたが、2本弦を駄目にしました。その後再度楽器屋さんに持ち込み、ペグの穴を調整してもらい(やすり+ペグチョークという説明だったと思います)、一安心と思ったら3日程でまた緩んでいました。そしてそれを直そうとして3本めをおしゃかにし・・・という感じです。

このような状態はよくあることなのでしょうか?もし自分でペグチョークで調整するとして、それほど頻繁に(数日に一度のペースで)「ペグを抜いて、穴にチョークを塗り、弦を張り直す」という作業をするものでしょうか?弦の切れ方が毎回同じなので、私のペグの締め方にも原因があるのではと思っております。

参考になるかわかりませんが、楽器は50万ほどのドイツ製の新作、弦はラーセンです。ハードケース使用です。鉄骨鉄筋コンクリートのマンションの北東向きの一室で、夏に一日締めきっていても30度にならない程度で湿度も高いわけではなく、ごく一般的な日本の居住環境と思われます。
こうも頻繁に切ってしまうと、初心者こその練習代と思えど弦にかかる費用も馬鹿にできず、楽器屋さんで調整してもらっても2、3日でまた緩んでしまうので、最近は折角買った楽器なのに怖くて触れなくなってしまいました。
長文にて恐縮ですが、改善策、また巻き方のコツ等があればご教示頂きたく、どうぞ宜しくお願い致します。

投稿者:q     投稿日時:2011/08/23 14:52  ---164.183.251

他の弦が問題無ければ貴方のせいじゃないのでは?。

投稿者:弦喜     投稿日時:2011/08/23 23:36  ---124.70.85

楽器のアフターケアは、販売したお店の責任ですので、本当に楽器に不備がある場合は販売元のお店にクレームして、修理してもらうなり、交換してもらうなり対処してもらうべきです。弦の巻き方を実地で教えてもらう事含め、お店にどんどん聞きましょう。
A線がAの音より低い音程のところで、特に角などにあたっているわけでなく切れることは異常であり、根本的に何かを間違えている可能性が高いと思います。
なお、日本の夏場は、普通は湿度が高くなるため、新作はペグは廻りにくくなる方向に状態が変わる事の方が多いです。

なお、テールピースには、チューニング用アジャスタが普通ついているので、一旦調弦ができた状態からは、金属系の弦を使っている限り、A線についてはあまりペグを触る必要はないと思います。

投稿者:シュテファン     投稿日時:2011/08/24 02:50  ---175.84.160

毎回糸倉の中で弦が切れるのに調整はペグだけというのは
なにかズレている感じがします。

ナットの溝は正常なのでしょうか。
深すぎたり角度が良くなかったりなど無かったですか?

>本来の音程(A)の手前で切れてしまった。
間違ってD線を張っていたということはないですか?

弦喜さんのおっしゃるように販売店で納得のいくまで対応してもらうべきだと思います。実際にご自分でA線を巻くところを見てもらっては?


とりあえずは、A線をある程度巻いたところで指板の上で弦を指で引っぱり上げて、糸倉内部と指板側の張力を均等に分散させながら巻き上げていってみてはどうでしょうか。

投稿者:q     投稿日時:2011/08/24 14:22  ---162.142.160

ところでペグはツゲでしょうか?
ペグへの食い込みはありますか?。

投稿者:マツゑ     投稿日時:2011/08/25 22:02  ---226.219.121

皆様、色々な視点からのアドバイス有難うございます。様々な要因が考えられるのですね。
いずれにしても、もう一度お店に持って行ってみます(数日で緩んでしまうという状況を見てもらう為にも、調整後即持ち帰りではなく、しばらく預けて様子を見てもらおうかとも考えております)。
そして、私のやり方に原因があるのか、楽器自体に問題があるのか、まずはそれを見極めたいと思います。

>qさま
インターネット、メンテナンス関連本など、この一ヶ月私なりに必死で読み込んでチャレンジしておりましたが、何分自信が持てず・・・。
ペグの素材は色や模様が指板と同じ(黒檀)に見えます。お店でも確認してみます。
木材の種類によって、収縮度合いや柔らかさの違い等があるのでしょうか?qさまの考えるお勧めはありますか?(現時点では、素材の違いが音色に与える影響までは気にしません。)

>弦喜さま
仰るとおりですね。お店の方に実演で教えて頂いたりはしましたが、果たして私が正しくできているのか自分では判断できませんので、一度見て頂こうと思います。また、習っている先生にも楽器を見せ、お店とは別の客観的な意見を聞くということも考えてみます(レッスン時は教室のチェロをレンタルしているので)。

>シュテファンさま
ナットの溝等、他に考えられる調整がないか、お店に相談したいと思います。見た感じでは、然るべき位置に然るべき幅の溝があるようなのですが(多くの楽器を見てない私の目での判断では、怪しいですね)。D線を張っていたというのは残念ながら考えられません。
次に自分で弦を張る時は、ぜひ教えて頂いた手順を参考にさせて頂きます。


大変気に行って購入した楽器で、弾けなくとも毎日眺めたり拭いたりしています。早くたくさん弾いてあげたいので、これにめげずに根気良く問題に向き合いたいと思います。
それにしても、私はピアノ経験しかなかった為、弦楽器がこうも繊細で、様々なメンテナンスを必要とするとは正直想像しておらず、色々と驚かされる毎日です。
皆さまの親切なご返信に感謝致します。

投稿者:q     投稿日時:2011/08/28 00:33  ---247.91.30

ペグが黒檀でしたら食い込むのは逆に糸巻きBOXの
内側の壁部分か底を擦ってしまって弦を傷める可能性があるかも?
最終的に解決されたら教えて下さいな。

投稿者:弦喜     投稿日時:2011/08/28 01:55  ---102.164.52

よく参照されるホームページですが、糸巻きに関するものもありますので参考にしてください。(先頭にhを付けて、参照ください。)
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/wirbelloch2.htm
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/saitenbrech.htm
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/wirbel.htm
ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/wirbeltroc.htm

投稿者:マツゑ     投稿日時:2011/09/04 22:59  ---2.86.55

ご返信が遅くなり申し訳ございません!

>qさま
先日、楽器屋さんに持って行きました。「急がないので、調整後日を置きながら様子をみてほしい」旨をお願いして、ひとまず預けてきました。
解決しましたら、ご報告させて頂きます。

>弦喜さま
有難うございます!このマイスターの本(1巻)は購入して参考にしていたのですが、他の情報もあるのですね(2巻に掲載されているものでしょうか)。ウェブサイトの方が写真や図が大きくて見やすいです。活用させて頂きます!
この内容を頭に入れて、次楽器を引き取りに行った時には担当の方と色々話してみようと思います。

Q:チェロの開放弦の裏返り
投稿者:pi-taro     投稿日時:2011/08/24 01:07  ---197.164.201

チェロ歴10年です。
比較的早いパッセージで開放弦を鳴らした時(他の弦から移弦するときに起こることが多いのですが)に、音が裏返る?という現象が頻繁に起こります。とくに、A線、G線でその傾向が強く見られます。
これを抑えるために、その開放弦を弾く時に「やや長めに弾く」とか「やや圧力を下げてその開放弦に移る」といった工夫をしているのですが、曲によってはそんな工夫を許さない場合が少なくありません。
CGはスピロコアをもっぱら使っています(クロムもアルミやタングステンも試しました)。DAはラーセンを使ったこともありますが、現在はごく普通に、ヤーガーを使っています(いずれもミーディアム)。
これは楽器の特性だと諦めるべきなのでしょうか(100年程度前のフランス製、弓は10万円台半ばの現代のドイツ製)。それとも、弦を選ぶことによって開放弦の裏返りはある程度抑得ることができる可能性があるのでしょうか。
解決するためのヒントをお持ちの方からのアドバイスがいただければ幸いです。

投稿者:q     投稿日時:2011/08/25 07:29  ---159.47.254

弓毛は古くありませんか?。

投稿者:pi-taro     投稿日時:2011/08/25 12:16  ---55.65.140

qさま
アドバイスありがとうございます。
毛替えはしたばかりなのです。
過去ログにバイオリンの弦の選択についての記述は
多く見られるのですが、チェロのそれはないようです。
引き続き宜しくお願いいたします。

投稿者:かめ     投稿日時:2011/08/25 15:36  ---235.1.132

ためしに、楽器店などで良い弓を借りて試奏してみてください。
それで裏返らないのだとしたら、弓のせいかも。
私もそんな経験があります。

もし、よい弓で弾いたら裏返らないけれど、弓を新調する予算が
ない・・・という時は、あきらめて下さい。
ただし、その弓で弾いたときのイメージをしっかり持ったまま
今の弓で弾いてみたら、もしかしたら何かの解決になっているかも
しれません。

投稿者:pi-taro     投稿日時:2011/08/25 22:47  ---197.164.201

かめさん
ありがとうございます。
試してみたいと思います。
引き続き、チェロの弦の裏返り(のような)状況について、
弦の種類に関する経験談などについての情報を期待します。

投稿者:CABIN     投稿日時:2011/08/26 18:24  ---226.229.134

今よりやわらかい松脂(ライトとダークがあるならダーク)を使用するなどいかがですか。

投稿者:弦喜     投稿日時:2011/08/26 23:15  ---102.164.52

チェロは弾かないので、ヴァイオリン、ヴィオラからの類推となりますが、下記参考になれば。

ヴァイオリンでよく裏返るのはE線の金属単線です。その中でも金メッキのものが裏返りやすい気がします。個人的には、インフェルドのREDのE線などがダメです。これは私の演奏の仕方との相性なのか、楽器を替えてもその傾向があります。
A線では私の楽器の場合、全弦オリーブにした時のオリーブA線がほぼ裏返ります。これは楽器を替えたり、A線を替えたりするとおこらなくなります。ですので、楽器と弦の相性は存在すると思います。ということは、弦を変えると起こらなくなる可能性はあります。

裏返る原因の一つに、4弦の張力バランスがあるように思います。同じ弦でも他の弦を替えることで、状態が変わる事があります。

また、調整により、駒の高さ、位置や魂柱の位置を変えることで張力バランスが変わり、素直に音が鳴るようになることもあります。ナットと駒の溝を正しく削る事も重要かもしれません。

上記のように、楽器の癖、弦、調整、演奏の癖、(前述の弓も関係あるかも)など、複雑に要素が絡み合っているので、1つの単純な回答ですぐに解決する話ではないと思います。
まずは、弦でもう少し張力の弱いものを張るところから試してみてはどうでしょうか。

投稿者:pi-taro     投稿日時:2011/08/27 00:50  ---197.164.201

CABIN様、弦喜様
ご丁寧にありがとうございました。
たしかに「やわらか脂にテンションが低い弦」なんでしょうね。
いろいろ試行錯誤していこうと思います。

投稿者:開放弦好き     投稿日時:2011/09/01 18:44  ---11.172.251

はじめまして。

以前、私も同じ症状だったので、つい書き込みをしました。

A線はヤーガーのフォルテ
G線はベルカント(ゴールドではないノーマルの方、テンションは選択肢が無くミディアム1種類)

弦で調整するのは最終手段だと思いますが、弦の種類に関する経験談をお望みだったので、上記をお奨めします。

もちろん、ピッツィカートでも問題があるようなら弦だけでは修正不可能でしょう。

うまく収まると良いですね。