弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:F孔のかたち
投稿者:まねき猫 投稿日時:2002/04/03 18:29 ---15.55.139
こんばんにゃ!
私最近ストラッドさんの在庫をじっくり見たのですが、
F孔のかたちがずいぶんいろいろあるなと感じてしまいました。
それって基本的に決まっていないのでしょうか?
それともわざといろいろなかたちやサイズにしているので
しょうか?やっぱり音色にもずいぶん影響しているのでしょうか?
おしえてくださいにゃー。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/04/05 11:50 ---93.90.13
いらっしゃいませ、まねき猫さん。ストラッド店員です。
F孔の形の基本的なものといえばやはりストラディバリのF孔です。
芸術作品としても彼のF孔が一番綺麗だと思います。
面白いものでデルジェスの若い頃の作品と晩年の作品では全然違う印象があります。だんだん雑になっている印象があります。
ヴァイオリン作りの神様、2人の性格が解りますね。
F孔の形が違うのは、もちろん違う人が作っていますのであって当然ですね。
店主も個性的なF孔は大好きだといっております。
音に関しては音色というよりは鳴り方に影響があるんじゃないかと推測していますが、ちょっと難しいですね。それでは!
Q:松ヤニが・・・
投稿者:rie 投稿日時:2002/04/03 17:14 ---180.216.26
はじめまして。私は中学校でビオラをやっているものです。
入部したときにビオラを買ったのですが、新しいビオラで2000年製のものなんです。他の楽器よりニスが薄めでした。
楽器についた松ヤニ(シバンとこまの間の部分)を拭いても拭ききれず、F字こうのあたりまで白くなってしまっています。それに、落ちないどころかニスがはげてきているような気がします。ちゃんと手入れはしているつもりなのですが・・・。こういう場合どうすればこの松ヤニはとれるのでしょうか。楽器屋に持って行くという手もありますが・・・。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2002/04/04 11:09 ---93.90.13
いらっしゃいませ、rieさん。ストラッド店主です。
松脂の手入れはとにかくまめにふき取るというほかないです。
それと松脂を付けすぎないというのも重要です。(松脂は付ければ付けるほどいいと思っている人もいると思いますがこれは間違いです。適度な量があります)
詳しく状態を見てみないと本当の所はわかりませんが、とりあえずは市販のクリーナーを使う事をお勧めいたします。Hillなどのクリーニングオイルははよく落ちますし艶出しもかねております。それでも落ちない場合は除去を楽器屋さんに依頼して下さい。それでは!
Q:正しいビブラートの仕方
投稿者:ゆうき 投稿日時:2002/04/01 04:22 ---.125.30
こんにちは。僕は一応ビブラートができるんですけど、先生のと比べてみたら、全然違うし、小指のビブラートがあんまり良くできません。無理してやると、へなへなな音しか出ません。正しいビブラートの仕方・方法を教えてください。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/04/01 22:00 ---17.117.23
ここを読もう!
http://silver-tone.com/column2.asp#fingering12
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/04/02 22:30 ---57.168.123
先生はどんなVibをされているのでしょうか?あなたはどんなVibをかけたいのかな?
弦一郎さんのご紹介されているHPにもある通り、3種類のVibを使い分けることができるのが理想ですよね。ということで、以下は蛇足。
効果は 腕>手首>指 の順です。・・・と一般的には言われています。もちろん手首のVibでもびっくりする位、力強い音幅を出す方もおられます。ちなみに私は腕Vib派。手首は10年間努力しましたが、未だ未完成です。うむ〜・・・。悔しいので今後も鍛錬を積む予定(^^;)
ハイポジで静かな曲や静かな箇所を弾く時は指のみでかけています。
大きい音の場合は私は、手が小さく指先のポイントも非常に小さいので腕からガシガシかけないと効果が出ません。従って、ビジュアルはかなりイカつく男前に弾いている・・・そうです。友人曰く。
腕のVibは手首のそれに比べて、指の柔軟性が必要になります。指を指板(ネック)に4本揃えて置いて押さえたポイントをずらさずに、第1関節を揃えて曲げ伸ばしできますか?クニャックニャッ・カクッカクッってかんじ(苦笑)
え〜っと・・・語彙が乏しくてすいません。。。実際やって見せたら分かり易いんですけど(>_<) なれない人はなかなか難しいようです。よく知らんけど。私は一番最初のビブラートの練習で、先生にそれをやるように言われ、その場でできたので腕Vib決定となりました(笑) 向き・不向きってあるみたい。
小指のVibは、なかなか誰にも難しいものです。力が入ってしまっているのかな?第1関節が曲がって、第2関節が伸びてしまっていたりしませんか?いわゆる「マムシ指(地域限定語??)」。
指の柔軟性を高めるためには、指自身の筋力が高くないといけないそうです。私も小さい頃、ピアノの先生に小指のアタックが弱いといつも叱られていました。
左右の指を引っかけて引っ張り合うとか、しました。あまりやりすぎると、手を痛めるので要注意。
バランスよく筋力がついた指なら力を偏ることなく「抜く」ことができるとか。
そう。力を抜くために筋トレをして基本的な筋力を上げなければならないのです。難しいですね〜。矛盾してますね〜。脱力のための筋トレ。
握力強いのとかとはちょっと違うけど・・・。
いつもながら、まとまらない文章ですいません。では。
Q:愛息子の身元は・・?
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/03/29 21:57 ---57.168.97
こんばんは。初めまして。ユリと申します。バイオリン弾いてます。
4歳の頃から楽器をはじめて今年で早いもので20年。ジャリオケ、大学オケを経て、今は某市民オケで弾いてます。
今日は私のバイオリンの身元を知りたくて、投稿いたします。
10年ほど前に購入した楽器です。ラベルには
Kevin Gentges cremona
とあります。1987年製です。
一応イタリアの楽器のようですが、「ケビン」なんてイタリア人いるんかなぁ?と疑問に思ってます。クレモナの工房の非イタリア人が作ったものなのかなぁ・・・と想像してますが・・・。多分、量産品ではないと思います。
値段は・・・いわゆるクレモナ製Vn的値段。
以前に楽器店で聞いた時も結局分からず終い。
どんな人に作られて、私の元に来たのか知りたいなと考えています。何か手がかりになる情報をお持ちの方、お知らせいただけたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/03/30 06:48 ---02.74.223
クレモナで独学し、ドイツでFelix Scheitと楽器工房を開いています。
彼らの楽器は13000ドイツマルク1996年当時です。
どんな音ですか?気に入っていますか?
情報はインターネット検索です。ドイツ語はダメなので、憶測です。
www2.tagesspiegel.de/archiv/1996/12/25/wir-961224.html
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/03/30 12:07 ---57.168.74
>弦一郎様
こんにちは。はじめまして。早速の回答、ありがとうございます。
そうかぁ。ドイツにいらっしゃる方なんですね。友達がいるから行ってみようかな?ケビンさんが少し実体を持ってきました。
とても、気に入ってます。浮気はしたことないです(笑)。生涯の伴侶。
イタリア男らしく、派手だけど甘い音がします。と個人的には思ってます。完全にソリスト仕様の楽器なのかな?
昔お世話になっていた先生に見立てていただいて購入しました。96年当時でそのくらいのお値段なら、少し高いものを買ったのかしら?それとも、ふっかけられた(苦笑)??
特に中高音の伸びがよくて遠くまで飛ぶので、集団演技には向かない子なのかもしれません。ですが、ソロを弾く時には大活躍です。D線でもオケに埋もれたりしません。音が立ちます。
今はピアストロ社のオブリガートを張っています。まずまずかな。以前、室内楽をやっていた頃はオリーブを使ってました。ご多分に漏れず・・・。(^_^;)
そろそろ違う弦に変えて、マンネリを打破しようかな・・・と考えてます。何かおすすめの弦はありますか?できればナイロン弦がよいです。一番コストパフォーマンスが高い気がするから。
ピアストロの・・・えっと・・創業者だか社長だかの名前がついてる・・・何でしたっけ?女の人の顔が袋についたナイロン弦が気になってます。どうなんでしょうか?
ちなみにオイドクサは演奏者の実力をモロに反映するので、自己嫌悪に陥るから苦手・・・。私の場合は、シャーシャー・・・という雑音が混じってしまいます。
まだまだ修行が足りないな。
そうそう、この前いきなりケースが壊れて新しいのを探してます。今のところの最有力候補はGEWA社の湿度計つきのケースです。外の袋が2つに別れたやつ。色んなモノを一緒に持ち歩く人なので収納性重視です。店員さんの「割と『壊れた』っていう苦情が少ないんですよぉ」という言葉にも惹かれた(笑)。
では。
投稿者:ぽち 投稿日時:2002/03/31 11:15 ---2.115.106
ゆりさん こんにちは。永遠のビギナー、ぽちと申します。
ゆりさんの愛器への思いが伝わってきました(^^)。
「女の人の顔」の弦って「エヴァ・ピラツィ」の事ですね。私は
オブリガードは使ったことないのですが、エヴァは気に入っています。
明るく艶があってかつ音に深みがあると思います。今まで使った
ナイロン弦の中では一番好きです。ストラッド店主さんのお薦め弦でも
あるようです。ガットの音が好きな方にはいいのでは?ただ高い…。
で、次点の弦を模索中です。トマスティークの「インフェルト赤」も評判が
いいようですが、楽器をナイロン弦用に調整してから使ってないので
どんな感じかちょっとわかりません。ただドミナントよりは良かったです。
ネットで噂の新素材スティール弦「ヘリコア」も使いましたがこれは好き好き
かもしれません(1ヶ月でやめた)。雑音が少ないので音程の微妙なずれが
はっきりわかっちゃう…。ハイポジやフラジオは取り易いようです。音色は
単純かも。
現在基本にもどって「シノクサ」を張ってます。実は使った事がなかったもんで。
これが私の楽器にピタリと合いました。いきなり響くようになりました。でも
音の深みにちょっと欠けるんだなぁ。ところで「シノクサ・プラス」という弦が
あるようですが、これは「シノクサ」とどう違うんでしょう?どなたかご存知の方
教えてください。
長くなってすみません。あ、あとおっしゃっているケースはGEWAのガンバラ
ってケースでしょうか?ちょっと高いですが、いい物らしいですよ。
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/03/31 13:12 ---57.168.117
ぽちさん、こんにちは。はじめまして。
「永遠のビギナー」だなんて、ステキですね。その心意気、いいかも!見習わせていただいていいですか??
さて。
インフェルド赤・青、私も気になってます。赤が「重厚な音色」青が「明活な音色」なのだそうです。ふむむ。シノクサは未体験ですが、トニカは一時使ってました。でも、私の楽器だとちょっと鳴りすぎてしまいました。お値段はどちらも手頃で良いのですがね・・・(^^;)(^^;)
E線はどんなものが良いのですかねぇ?今はセットで買ってしまったのでオブリガートですが、もっと安価なものでもいいかも。要は張り替えの回転かなぁ・・・?とも思うのですが。
楽器屋さんで見かけたオブリガートの売り文句には「音色で勝負。ライバルはオリーブ!!」とあって、ほのかに笑えました。ぷぷ。
やっぱりナイロン弦かなぁ・・・。
ケース、多分そうだと思います。私がこの前うかがった楽器屋さんでは3万円代後半・・・だったかな?同じ商品でも楽器屋さんによって値段が微妙に上下しますね。あとはお付き合い歴とかによっても(笑)
ケース買う時にピラッツィの事も聞いてみようかな、と思います。値引きしてくれないかなぁ・・・_(_^_)_
投稿者:AS 投稿日時:2002/03/31 16:43 ---222.102.179
エバ・ピラッチはオブリガートにキラキラとした華やかなキャラクタを加えたものという感じです.とくに後から追加発売されたエバのゴールドのE線を使うと,いっそうこの感じが強くなるようです.レスポンスもオブリガートより速いように思います.
同じメーカの弦で,どちらもシルバー巻きのD線が標準なので,引き応え,抵抗感はオブリガート似ていると思います.エバの方が少し弦が硬いような感じもあります.
プレイヤー,工房の両方で評判がよく,使う人が増えてきましたね.ただ,この華やかなキャラクタが,ちょっと人工的に感じるという人もいます.
オブリガートはとても上品な音色ですが,「なんだか優等生過ぎてものたりない」という時や,ここ一番のソロという時の「勝負弦(?)」にエバ・ピラッチはピッタリではないでしょうか.
なお個人的には,エバのゴールドのE線は大好きです.私はもっぱらオブリガートを使っていますが,E線だけはこのエバのゴールドを使っています.
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/03/31 21:51 ---57.168.119
ASさん、こんばんは。初めまして。
勝負弦・・・(笑笑)
魅惑的な響きですね。試してみよっと♪
投稿者:ぽち 投稿日時:2002/03/31 23:10 ---2.115.161
E線。やっぱり安いゴールドブロカットでしょうか?
でも強いから指に食い込んでくるんですよね…。たまに痛い。
エヴァのE線はスチールを使いました。結構よかったように記憶しています。
ゴールドスチールはインフェルト赤しか使ったことがありませんが、これは
華やかです。キラキラキラ〜。
最近「アルミ巻」という種類があるのを知りました。オイドクサやトニカ、
ヘリコア等に存在するらしい。マイルドな音だとか。今度つかってみようと
思います。
E線もA〜G線を何にするかによって変わりますから難しいですよね。
今はゴールドブロカットですが、ヘリコアの時はさほどではなかったのに
ADGをシノクサにしたらとたんに伸びやかに鳴り出しました。
自分の楽器のベストチョイスを探すのも面白いですね。(お金かかるけど…)
ケースは私はGEWAライト・オブロングです。安い・軽い。気に入ってます。
ただし弦パイプが楽譜ポケットの中にある。楽譜が入れにくい。なんでこんな所に?
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2002/04/01 11:41 ---93.90.13
みなさま、いらっしゃいませ、ストラッド店主です。
弦の話は尽きないですね。
シノクサプラスの件ですが、一件プラスというので上級バージョンに思えますが、どちらかと言うとお買い得バージョンのようですね。
E線はアルミ巻がしてありまして、通常のシノクサより値段が高いのですが他の弦は値段がお買い得になっています。
私は使った事がないので実際の感じはわかりませんが、線密度や張力が若干通常のより数値が低いです。それでは!
投稿者:ぽち 投稿日時:2002/04/01 22:10 ---2.115.141
ストラッド店主様 こんにちは。
「シノクサ・プラス」の質問への早速の回答ありがとうございました。
お買い得、ということは値段の割に良いって事なんでしょうか??
E線がアルミ巻になってたとは知りませんでした。今度試してみようかな…。
次買うときはもう一度インフェルト赤かオブリガード、と思っていましたが。
コレルリも試していないし。う〜ん悩みます。
アルミ巻E線 競演するのもいいかも知れませんね(個人的趣味)。
でも お金が…。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/04/02 08:59 ---02.75.179
私は楽器屋ではありませんし、以下の情報は、受け売りなので、責任は持てませんが、的を射ていると思います。
日本では、この手の価格帯の楽器は、ヨーロッパ業者価格の2.5倍〜5倍で小売されているのだそうなので、
13,000×0.7=9,100マルクでドイツ業者価格、
9100×60×2.5=1,365,000円が日本良心的小売価格
2,730,000円が日本の高めの楽器屋小売価格
になってしまうらしいです。
フランチェスコ・ビソロッティの90年代のイタリア業者価格は、約$7,000で、今もあまり変っていないから、
7,000×133×2.5=2,327,500
彼の日本での楽器価格は少し高めに設定されているから、
7,000×133×3.0=2,793,000
ぴったりでしょう。
イタリア新作楽器と同じ様な値段のオールドフレンチ弓も同じ価格設定の方法がなされているみたいです。
トマソンやベザンが130万円程度、海外業者価格では$4000位です。
Kevin Gentgesさんで150万円位なら、ふっかけられたとは考えないほうが良いでしょう。
いくらお金を出しても、生涯の伴侶を得たのなら、幸せでしょう。
こんなことを書いたら、ストラッドさんにまた叱られるかも知れませんね。
弦はオリーブです。ナイロンは所詮ナイロンです。しかし調弦は面倒ですね。
ピラッツィも素晴しいのですが、Corelli Alliance & Hill Eを試して下さい。
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/04/02 22:02 ---57.168.56
さすが、弦一郎さん!詳細なレクチャー、ありがとうございます。
海を渡るとどうしてもマージンがついてしまいますね。
ニアミスです。確かに、その程度の値段で生涯の伴侶を得たのですから私は幸せ。ふふふ。叱られてしまうかしら?弦一郎さんの言葉をお借りするなら、「比較的良心的」だったのかしら。
コレルリも是非試してみたいと思います。これからが楽しみだわ〜!!!
Q:肩当てついて
投稿者:たまきちろう 投稿日時:2002/04/02 09:22 ---247.94.101
またまた教えてください。
ビオラに、バイオリン用のKUNのオリジナルを使っているのですが、
ゴムを換えても、ぽろっと頻繁にはずれます。
きちんとビオラ用の肩当てにしようかなと思っています。
楽器が下がる気がするので、高いタイプの肩当てが好きなのですが、
おすすめはありますでしょうか。
また、KUNのコンパクトって、脚がおりたためるだけで
オリジナルと使用感は同じですか。
使用されている方がいらしたら、ぜひ教えてください。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2002/04/02 16:56 ---93.90.13
いらっしゃいませ、たまきちろうさん。ストラッド店主です。
そうですね、高いタイプの肩当ですとフォルテプリモというのが高く調節できます。ちなみに私通常のKUNが一番お気に入りです。
KUNのコンパクトも使っていますが、脚がおりたためるだけでオリジナルと使用感は同じだと私は感じます。それでは!
Q:弓の曲がり
投稿者:とんち 投稿日時:2002/04/01 17:47 ---1.102.239
こんにちは。
先日、弓の毛替えをしたんですが、その時店員さんに「弓が右に曲がってます。」
と言われました。
毛替えのついでに曲がりも直してもらったのですが、毛を張らない状態では
曲がりは分からないのに、毛を張るとまだ右に曲がってるのを確認できました。
店員さんに聞いてみると、それでもかなりマシになったようで、
「やはり、あまり上等でない弓はある程度仕方の無いことです。」とのこと。
先生にも聞いてみると、良い弓は最初から曲がってないどころか、後から曲がる
こともまず無いそうで、それを聞いてから弓の買い換えを考え始めています。
お聞きしたいのですが、やはり良い弓というのは曲がり難くできているもの
なんでしょうか?
また、良い弓というのは大体おいくら位から買えるものなんでしょうか?
漠然とした質問で申し訳ありません、お答えいただけるとうれしいです。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/04/02 13:06 ---02.75.179
良い弓の特徴として、
1. 張りが強い
2. 腰がある
3. 捻れ、横曲がりがない
4. 軽い
5. バランスが丁度良い
6. 弦に弓を当てた感覚がやわらかい
7. 先弓〜下弓迄張りの強さが連続的
8. 弾いていると弓が弦に吸い付くような感じがする
9. 細工が奇麗
10. 音色が奇麗
この内、1.2.3.5.を満たしていないのが粗悪な弓です。
新作弓を中心に話をします。
値段は、30万円位です。代表的な弓として、Finkelがあります。海外では約$1,000です。
20万円程でWankaがあります。木工製品なので製品ムラがあり、良い物はどちらもまずまずです。
かなり以前、友人がP. Harizanovを$1800で買いました。弾いてみたところ、4.6.8.を充分には満たしていませんでしたが、お薦めです。
1.2.4.6.を同時に満たすことは、物理的に非常に難しいです。そんな弓を私も探していますが、なかなか見つかりません。
俗説ですが、色の濃い弓の方が薄い弓より良いと聞いたことがあります。20万円位までの弓なら、当たっているかもしれません。
毛の張り方が非常に大切です。弓を緩めたとき、弛んで垂れている毛が少ない方が良いのですが、完璧には不可能です。
バラバラにしか張れない人には、毛替えを頼んではいけません。ド素人の私がすると、バラバラになります。
200万円位の曲がったオールドフレンチを堂々と売っている店もあります。曲がっていると弾きにくいので、実用品ではありません。
私は、防水の効かない様な状態の悪いロレックスを所持する喜びを得るより、状態の良いカシオを選び、日々使います。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2002/04/02 16:51 ---93.90.13
いらっしゃいませ、とんちさん、弦一郎さん。
そうですね、弓は材料が命ですね。弦一郎さんは本当に詳しいですね、
色の濃いうんぬんはうちの職人さんもよく言っております。
私もよく「レベルの弓」や「レベルの楽器」という言い方をするのですが
「レベルの弓」は30万円以上と考えています。
よい弓は曲がりにくいですが、みなさまに注意してもらいたいのが弓を張ったままにしていると弓の寿命が短くなるので注意してください。それでは!
Q:修理について
投稿者:まんぼう 投稿日時:2002/04/01 00:49 ---21.5.128
先日、電車の扉にチェロを挟まれてしまいチェロの表が割れてしまいました・・・
修理に出しまして戻ってきたのですが、ニカワでつけただけでキズは目立ってしまっています。音色にはなんとか大丈夫そうなのですが、ヒビの修理は見た目もわからなくするようにはできないのでしょうか?
とりあえずハードケースを買わなくては・・・(トホホ・・・)
投稿者:かめ 投稿日時:2002/04/01 08:04 ---253.173.254
割れた板の断面の状態にもよりますが、ニカワでつけただけの修理では
どうしてもキズは目立ってしまいます。
本来なら、板をはがして裏からパッチをあて、表側は補修のニスを塗って
キズを埋める作業を行います。この場合、キズはほとんどわからなくなり
ます。
おそらく、ヒビだけ(完全に割れてはいない)のか、修理費を安くするため
にそこまでも修理をしなかったのかもしれませんね。
ソフトケースで電車に乗ると、いろんな事故に遭う危険性があります。
ドアに挟まれなくても、乗客に蹴られたり、人と接触したときに駒が
倒れたり、そのショックで魂柱まで倒れたり・・・と。
最近では安いハードケースやセミハードケースも出ているので、電車で
移動する人は必需品ですね。
Q:
投稿者:みっこ 投稿日時:2002/03/25 06:21 ---.125.30
こんにちは。私はアメリカ在住の小学校6年生です。バイオリンは四年生から始めてます。今、私はヴィバルディーの四季”春”を練習しています。でも、なかなか高音域(6−7ポジション)のところがうまく弾けません。もし、良いコツやアドバイスなどがあれば、是非教えてください。よろしくお願いします。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/03/25 07:23 ---17.116.76
ここできけば懇切丁寧に教えてくれるよ。
ついでに英語の勉強もしよう!
http://fingerboard.maestronet.com/cgi-bin/forumdisplay.cgi?action=topics&forum=The+Fingerboard&number=1&DaysPrune=
音階とポジション移動の練習をしていたら、3年目で弾けると思うよ。
ヴィヴァルディーはそんなに高い音は出てこないから、問題ないと思うけど、、、
投稿者:K.Y@Vn 投稿日時:2002/03/25 10:54 ---122.73.36
習い始めて2年で6〜7ポティションはきつですね。しかしゆっくり何回も練習していればっきと弾けるよ!(かまえかたが悪いのでは?)
投稿者:みっこ 投稿日時:2002/03/26 06:43 ---.125.30
よいコツなどは有りませんか?
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/03/26 23:56 ---17.110.186
上手になるこつはないよ。
ハイポジションの移弦とポジション移動が不得意だったら、
AEHEC#EDEEEFEG#EAEHEC#EDEEEFEG#EAEをA線とE線で、up bowから始める場合とdown bowから始める場合の練習してごらん。これは、3年目だとやさしくないよ。
G〜C#の3オクターブの音階を徹底的に練習すれば、上手になれるよ。
楽器に問題がある場合も考えられるね。
1. 新しい弦にかえる。
ドミナントなら、切れなくても3ヶ月で替えよう!
2. 毛がえをする。
半年に1回位しようね。
3. 弦の高さを調整する。
4/4なら、指板の先で、E線で3.25mm、G線で5.5mmが標準
4. 弦にこびりついたまつやにをふきとる。
まつやにを毎日ふきとろうね。
しっかり練習しようね。
投稿者:みっこ 投稿日時:2002/03/27 04:22 ---.125.30
有難うございます。これからも頑張ります。
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/03/29 22:23 ---57.168.123
こんばんは。えっと、ハイポジについて一言。
演奏年数が少ない頃は身体が「開きがち」になってしまいます。楽器と身体がバラバラになるのですね。う〜んと抽象的かな?
具体的には左腕のヒジが外に出ていませんか?そうなると左手がバイオリンのネックにぶら下がった状態になります。左指が弦を押さえる時に寝てしまっているとハイポジになるにつれシンドくなってきます。バイオリンを構えるのって、人間の身体の仕組みに反する姿勢になることが多くて、大変ですよね。まだ小学校の6年生では身体も小さいから、仕方ないかな?
左腕のヒジを身体の内側に寄せ気味にして構えてみてはいかがでしょう?楽器の真下にくるぐらい。あんまりやりすぎると不自然になってしまいますが、これでだいぶ指と弦との角度が直角に近づくと思います。ハイポジもおさえやすくなるのではないでしょうか?
あとは、フィンガリング(指使い)を色々考えてみるとか。
それと、う〜んと、左手の親指と人差し指をできるだけ広げる訓練をしてみましょう。ピアノと同じで、「手を広げる」ということはすなわち「親指と人差し指の間を広げる」というつもりで。左右の親指と人差し指同士を合わせてギュ〜っと押し合ってみたりとかね。
ハイポジションを押さえるときは必ず、ピッチを安定させるために親指は楽器のヘリにひっかけて音程をとりますよね?だから親指と人差し指の股の柔軟性はとても重要なのです。
楽器の構え方や弓の持ち方は、本当に人それぞれですし、先生にもよりますよね。
機会があれば色んな人に聞いてみて、自分にあった構え方を探してみるのも良いかもしれませんね。上手い人の演奏を沢山みたりきいたりしてみて、目と耳と心をきたえてください(笑)
コツ・・・というと誤解があるかもしれませんが、楽器から「逃げた」かまえ方ではなく楽器に「向かっていく」かまえ方を心がけてみてはどうでしょう?
一人で色んなソロ曲を弾くのも楽しいですが、他の楽器とアンサンブルをするのも楽しいですよ。頑張って練習して素敵なプレイヤーになってくださいね♪
投稿者:ゆり 投稿日時:2002/03/29 22:24 ---57.168.123
このレス、読んでくれると嬉しいけど・・・どうかなぁ?ちょっと不安。
投稿者:みっこ 投稿日時:2002/04/01 04:25 ---.125.30
大変参考になりました。有難うございます。
Q:弓の持ち方について
投稿者:Endo 投稿日時:2002/03/31 21:17 ---216.196.241
弓の持ち方についておしえてください。親指の位置は,どこが正しいのでしょうか?
ずっと以前,巻き革のところに親指を置いて弾いていたら,先生から注意されました。でも,自分では,そこのほうがずっと安定しているのですが。
先生は,巻き革とフロッグの黒檀との間に置くようにと言われるのです。
そうすると,不安定になるのですが。
それとも,弓のバランスが悪いのでしょうか?
また,その部分にゴムをつけているチェロ弓をどこかで見たことがありますが
バイオリン弓にもそういうのはあるのでしょうか?
教えていただけると幸いです。
投稿者:かめ 投稿日時:2002/03/31 21:28 ---253.173.254
弓の持ち方や楽器の構え方にはいろいろ流派がありますので
どれが正しいとは言いにくいような気がします。
実際、ヴァイオリンでEndoさんのような持ち方をする方も
いらっしゃいますし。
チェロの場合は、弦にかかる圧力も結構なものがありますから
先生の言っているような持ち方が必要になりますが、ヴァイオリンの
場合はあまり関係ないのではないでしょうか。
ただ、何事にも基本というものがあるはずなので、先生がおっしゃって
いるのは基本形なのでしょう。その基本形をマスターした上で自分なりの
ものを作っていけば良いのではないでしょうか。
チェロのゴムですが、あれはホームセンターなどでゴムチューブを買って
きて使う人が結構います。でも、バランスが崩れるので僕は使いませんが。
ヴァイオリンでもしも使うのなら、ボールペンなどにつける滑り止め用の
スポンジゴムのような物が軽くて滑らなくて良いような気がします。
太さもちょうど良さそうですし色もいろいろあっておしゃれですね。
Q:チェロの音
投稿者:Geertz 投稿日時:2002/04/04 09:13 ---31.60.11
先日、イタリアの新作と中国製の新作(どちらも完全手工品)を楽器屋さんで試奏してきました。祖こっで思ったのは、300万以上もするイタリアのマスターといわれる人たちの一人が作ったチェロは、ものすごく表板が厚くて、確かにいくら強く弾いても答えてくれるのですが、弱音で弾くときには全く話にならず、鳴りもいいとは感じられませんでした。こういうチェロを買う人というのは、将来の変化を期待して買うのでしょうか。ほかのイタリアの工房もののほうも、似たような感じでした(こっちは表板がそこまで厚くなく、弾きやすくはありましたが)。そこで中国製を試したのですが、良く鳴り、弾きやすい上にコストパフォーマンスが大変優れていました。イタリアの工房ものよりもいいと感じました。チェリストにとって気持ちよく聞こえるというのは、多くの場合楽器の中で響いているだけですが(表板が薄いものが多い)、楽器が響いていると感じることは、演奏者によい影響をもたらすのではないでしょうか。つらつらと書いてしまいましたが、お聞きしたいのはイタリア等の新作を買う場合、板の厚い楽器が多いように感じるのですが、やはり将来鳴ってくる、ということを期待して買うということが大きいのでしょうか。私の技術が足りないだけかもしれませんが、上述のマスターのチェロを試奏の結果気に入って買う人がいるとはとても思えないのです・・・。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2002/04/05 10:13 ---93.90.13
いらっしゃいませ、Geertzさん。ストラッド店員です。
中国製のチェロは本当にコストパフォーマンスに優れているものが多いですね。こればヴァイオリンよりチェロの方が強く感じます。
現代のクレモナ製のチェロは確かに厚めに板を削るのが多い傾向にあるようです。
ただ楽器を選ぶ基準も人それぞれで「イタリア製じゃないと」という人もいますし、将来性を考える人ももちろんいると思います。腕前によっても楽器の評価は変わります。
楽器探しはお嫁さん探しと店主はよく言っております。それと同じだと思います。それでは!
投稿者:Geertz 投稿日時:2002/04/05 23:03 ---31.60.11
弦一郎さん、ありがとうございます。なるほど、ニスが乾ききるまでは鳴らないのですか・・・、確かに10年ほどかかると聞いたことがあります。10年待つのは、大変そうですね・・・。じっくりと弾き込みながら鳴ってくるのを楽しみにする人は結構いそうな気がします。僕は、これから先常に毎日チェロにふれる環境にいられるかどうかわからないので、やはり新作はパスですね。
良い楽器かどうかを見分ける方法なんてあったのですね。ありがとうございます。是非試してみたいと思います。
ちなみに、イタリアの楽器に対する信仰が蔓延しているのは日本だけなのでしょうか(新作に関して)?ということは、日本でイタリアの楽器を買うとやはり高めの値段になってしまうのでしょうか。
投稿者:弦一郎 投稿日時:2002/04/06 02:34 ---17.108.102
輩出を排出と打ってしまいました。漢字変換が古いのでごめんなさい。
クレモナの新作楽器の業者価格は、US$2000位からなのだそうです。大きな賞を取って、$4000位からです。良くある150万円位の楽器はがこれに当たります。
日本での小売価格は、安い所で業者価格に2.5を掛けた金額みたいです。これは、アメリカでも同じ様なものです。
クレモナの新作が最もよく売れているのは日本です。日本でしか売れていない作家も沢山います。
最近は、クレモナ新作でも表板を薄めに削っている楽器も多く見かけます。中国で作らせて、イタリアでニスを塗ってラベルを張ったものも、数多くあるのだそうです。
楽器の善し悪しを簡単に判断する方法に関して、
あくまでも、機能的に良い楽器を探す方法です。機能的に良い楽器は、良い音が出易いのであって、必ずしも良い音だとは限りません。良い楽器は、弾き方と、個人の好みとの関連性できまります。
この方法で楽器を選択すると、駒よりから指板よりまで、音が出し易い楽器が選べます。
個人的には、画一的なクレモナのものより、イタリアの他の地方のものの方が、魅力的な楽器が多い様な気がします。
カーボンファイバー弓に関しての質問も一緒にお答えします。(答えにはなっていませんが)
楽器を買うのは、コストパフォーマンスを他人にきくのではなく、自分が納得するか否かで決める物です。
棒に馬の毛が張ってあるだけのものに、何万円も出すのは始めから気違い沙汰です。
製作行程が似ている釣竿やゴルフのクラブと較べても高すぎると思いませんか?
投稿者:かめ 投稿日時:2002/04/07 14:27 ---253.173.254
>新作で初めから鳴る様にする為に薄めに作った楽器は、暫くすると音が
>ぺらぺらになるんだそうですが、実際の所、よくわかりません。
>オールドの殆どは、発音の良さを追及するために、表板を薄く、薄く、
>削り直されています。
木は、製材した直後よりも乾燥させた方が強度が強いです。これは、木材の
結晶がセルロース化するためです。
新作の楽器で板を薄く作ると、板の強度がそれほどない(乾燥されて
いない)ために、板が変形する場合があります。そのため、楽器によっては
裏板の魂柱が当たる部分が出っ張ってきたり、逆に表板の魂柱が当たる部分
が陥没したりしています。このような楽器の場合、いわゆる「腰の抜けた」
音になってしまいます。
オールドの楽器を薄く削るのは、木材そのものが十分に乾燥され強度が
増えているために、薄く削っても強度そのものには影響がないからです。
楽器の板は薄い方が良い・・・ということで、ヴィジャッキやロッカなどの
楽器を薄く削ってしまっている物を見たことがありますが、やはり音の張り
がなくなってしまっていました。