Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:ミネサワ
投稿者:Momo     投稿日時:2005/10/25 22:14  ---21.88.74

M.Minesawa, made in Kobe, No.2, 1922と書かれたヴァイオリンを持っています。昭和4年生まれの父が若いころ少しヴァイオリンを習ったときに使った形見の品です。「ミネザワ」だと自慢していました。峯沢さんはやはり有名な製作者だったのですね。M.としか書いていないので、父の宮蔵さんのものなのか、峯三さんどちらの作品かはわかりませんが、今日、こちらのサイトで製作者の情報を知ることができて本当にうれしいです。ありがとう!

Q:バイオリンの響きについて
投稿者:K     投稿日時:2005/10/20 22:00  ---189.79.51

バイオリンの練習を毎日していますが、
たまに用事があったりして練習をしない日があります。
そうすると、その翌日音が変わっているように感じます。
乏しくなっていたりするのではなく、音が大きくなりよく響いているように感じます。
知り合いに話してみたところ、その人も同じような事が起きるそうです。
自分なりに考えてみましたが、何故そうなるのかよく分かりません…
同じような経験がある方、是非お話を聞かせてください。
よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2005/10/24 15:24  ---39.8.14

こんにちは、

色々考えられますね。
一番無難な説が「湿度」が下がった為、響きが良くなった説ですね。

私が個人的に感じるのは、久しぶりに練習する時に、(耳がしばらくヴァイオリンを弾く事から遠ざかっておりますので)やけにうるさく感じる時があります。しばらく弾いているとすぐ慣れますが。

それでは!

投稿者:K     投稿日時:2005/10/24 22:02  ---189.79.51

ストラッド様、回答ありがとうございます。

今日先生に聞いてみたところ、
<久しぶりに練習する時に、(耳がしばらくヴァイオリンを弾く事から遠ざかっておりますので)やけにうるさく感じる時があります。>
ほとんど同じ事を言われました。
原因が分かってスッキリしています。
どうもありがとうございました。

投稿者:くらりす     投稿日時:2005/10/25 07:47  ---110.60.150

楽器が1日でその状態を劇的に変化させる(する)ということはあり得ません。この1日で聞こえ方が変わるというのは、実はどの楽器においても出される感想で、もっと幅を広げればオーディオなどにおいても出されるものです。つまり人間が同じ感覚を維持できないことの表れで、錯覚です。だから音出しを始めてから少しの間にこの嬉しい誤算は消えていくのです。

Q:Cello弦の過振動について
投稿者:大之進     投稿日時:2005/10/24 18:08  ---165.208.241

 先月、イタリア新作チェロを購入しました。倍音が大変に出る楽器で、レッスンを受けている師からも音の出る良い楽器だと言われています。弦はヤーガーが付いて来て、柔らかい音でこれはこれで気に入っているのですが、G線の1ポジA("ラ")音だけ弦が妙に振動してしまいます。1の指で押さえておくのに一苦労という感じさえします。友人は弦の初期不良品ではないかと言うので、スピロコア(クロム巻)に変えてみました。すると多少振動は収まったもののやはり全体で一番大きく振動します。しかも、スピロコアの場合には金属的な音がしすぎてバランスが全くとれません。C線を同じスピロコアに、D線をラーセンに変えても(バランスは)全くだめです。
整理すると問題は二つあります。
1.G線1ポジA("ラ")音での弦の過振動
2.G線の金属的な音質
 どんな理由が考えられるのでしょうか?魂柱の移動で直るものでしょうか?あるいはガット弦の使用などで対処できるものでしょうか?宜しくお願い致します。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2005/10/24 20:46  ---83.39.162

大之進様、こんにちは。

 ウルフということはないでしょうか。

 小生の楽器はGに酷いウルフがあります。 それもG線の5thポジションだけでなく、オクターブ下(開放弦のG)でも出ます。 G線の開放弦がしばしばひっくり返るし、C線の4thポジションのGも音程が定まりませんでした。
 一般にウルフはE〜Fで出ることが多い、と聞きますが、Gでも出るのであれば、もう一声、Aでウルフの出る楽器があってもいいような気がします。 大之進さんの楽器はA音での過振動とのことですが、同じG線でオクターブ上のAとか、C線上のAはどうですか?

 ウルフ対策としては、ウルフキラー取り付け、弦の交換、駒の交換、弓の交換など、いろいろあるのでしょうが(魂柱はいじったことが無いのでわからない)、効果の程は楽器個々で違うみたいですね。 ただ、「よく鳴る楽器ほどウルフも出やすい」(ウルフキラーなんてミュートの一種みたいなもの)という説があるように、小生の楽器もよく鳴るセッティングの方がウルフは酷くなるような気がします。
 で、もともと音量の出る楽器であれば、ウルフを殺すために音量面で少し妥協してもいいんじゃないですか、と楽器屋さんに言われたこともあります。

なお、スピロコアの金属音は有名らしいです。 小生の感じでは、数日〜数週間弾くうちに次第に収まっていくように思えますが、もしかしたら耳が慣れてしまうだけかも。


答になっていませんが、事例の一つとして御参考になれば幸いです。

投稿者:大之進     投稿日時:2005/10/24 21:49  ---165.208.241

とても参考になります。とりあえず、今調べたところでは、同じG線のオクターブ上のAでは問題ありませんが、C線上のAは同じように過振動が生じます。
また、”セロ弾きのGosh”様同様、
(1)G線の開放弦がしばしばひっくり返ります(特にスピロコアで顕著)。
(2)C線の4thポジションのGも過振動というか音が安定しません。
やはり、G〜Aでウルフが出ていると考えて良いのかも知れませんね。

スピロコア(クロム巻)については師も同様の意見でした。タングステン巻きはそうでもないという人もいますが、もともと音の出る楽器なので、ガット弦またはオブリガードあたりに変えようかと考えています。

ちなみに、楽器はこちらの工房のものです。
http://www.liuteriasirleto.com/inglese/Home.htm

Q:教えてください。
投稿者:パガニニ     投稿日時:2005/10/22 00:19  ---99.30.55

はじめまして。
バイオリンを勉強している高校生です。

バイオリン買い替えに際して、楽器店さんより
Ettore Siega & Figli, Premiati Liutai, Veneziaと表記されたラベルのあるバイオリンを紹介されました。

製作者について、ご存知の方がいらっしゃいましたら、どうか教えていただけないでしょか。

過去ログで検索しましたら、以前他の方のご質問で同じ名前があったのですが、回答がなかったようですので、どうかよろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2005/10/24 15:48  ---39.8.14

こんにちは、

Siegaさんは、ベニスの製作者ですね。1936年にお亡くなりになっています。ゴールドメダルをしばしば獲得してます。非常によいモデルを取り入れて、誇張して作成しています。ニスはニスはゴールデンーオレンジのニスが特徴とあります。
それでは!

投稿者:パガニニ     投稿日時:2005/10/24 18:21  ---99.30.55

ストラッド店員さま、ありがとうございました。

楽器のラベルは、決して製作者を確定するものではなく、あくまでもラベルとして認識していますが、やっぱりどんな方か気になりました。
調べていただけて、とても参考になりました。

ゴールデンオレンジのニスって、どんな色合いかしら。。。?
明るい色合いの印象がしますが。

でも、紹介された楽器は、そんなに明るい色合いではないような。。。(^^ゞ
お世話になりました。

Q:Albert Caressaについて
投稿者:テト     投稿日時:2005/10/21 13:02  ---2.90.106

知り合いがカレッサ(Albert Caressa)のチェロを
譲ってくれるという話があるのですが、カレッサの
自作として相場はいくらくらいなのでしょうか。

神田氏の本にはヴァイオリンは200万台に
位置付けられているのですが・・・

フレンチ・モダンにお詳しい方、是非教えて下さい。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2005/10/24 15:28  ---39.8.14

こんにちは、

ヴァイオリンの相場から、チェロの相場を換算する時に
全てがそうだという訳ではございませんが「2倍」というパターンが多いですね。それでは!

Q:弦のサビ?(ビジョンチタニウムをご使用の方に質問です)
投稿者:ちえ     投稿日時:2005/10/22 13:28  ---209.229.62

Q&Aでの質疑応答、いつも勉強させていただいております。ストラッド様、皆様ありがとうございます。検索で見つけ切れず、表題の件、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。

ビジョンチタニウムの弦をセット購入し、今はオーケストラ用の弦を張っています。先日レッスンの際、先生から「E線が黒くサビている」と指摘されました。私自身の楽器経験は10年以上経ってはいても、まだまだ音の良し悪しを自信もって判断できず、今の状態で響きが悪いとは思えないのですが、確かに他メンバーのE線より黒っぽくみえます。
セット購入しましたので、帰宅後ソリストタイプ、標準タイプを見比べましたが、なんだか黒っぽいような気もして・・・???
ビジョンチタニウムの弦はもともと黒っぽいものなのでしょうか?以前使っていたのがインフェルド赤(E線は金色)だったため、そう思えてしまうのかもしれず、色々な弦をご使用になっている皆様のご意見をいただけないかと投稿させていただきました。
どうかよろしくお願いいたします。

投稿者:セイジ     投稿日時:2005/10/22 16:11  ---151.3.240

ビジョンチタニウムのE線はチタンコートのため黒っぽいのです。
錆びているわけではありません。

投稿者:ちえ     投稿日時:2005/10/23 22:05  ---209.231.166

ありがとうございます。
まわりに使用者が皆無な為、ほっとしました。
先生も「チタニウム」は初めてだったのでしょうね。

本当にありがとうございます。

Q:バイオリンのアジャスター
投稿者:makky     投稿日時:2005/10/16 10:57  ---52.116.128

中学生の息子が使うバイオリンを6月に購入し、先月購入先の工房で点検をしてもらいました。ペグが硬くて音程の微調整がうまくいかないという息子の感想を伝えて調整してもらいました。その時、アジャスターについて工房に相談したのですが、音質が悪くなるので着けないほうがいいということをとても丁寧に説明してくれ、ペグも、今調整した限りではとてもいい状態なので問題なく調弦できるはず・・・といってもらいました。(E線には着いています)その説明に納得し、私もそうだろうと思っていたので持ち帰ったのですが、息子が習っている先生から全部の線にアジャスターを着けるように言われてきました。理由は調弦に時間がかかるから・・・4月にフルサイズに換えたばかりの息子にとってまだ慣れていないし、それまでの(教室の先輩から)お借りしていた分数バイオリンにはG線以外には全部アジャスターが着いていたので、練習が必要であることは確かですが、どんなものなのでしょか?息子としては、レッスン中にも、微妙に狂ってきた時の弦の調整を先生の話の合間をぬって調弦するにはアジャスターのほうが便利だからそうしたいと言っていますが・・
ちなみに、母親である私はバイオリンは弾けません。幼少の頃の息子のレッスンに付き添いながら得た耳学問だけです。
いろいろご教授ください。

投稿者:よが     投稿日時:2005/10/16 14:20  ---250.9.158

こんにちは.

私は全弦にアジャスターをつけてます(ビオラです). 確かに微調整に便利だし,調弦は比較的早くできると感じます. ちなみに,アジャスターをまったくつけてない時期もありました.

音質を取るか利便性をとるかのトレードオフですので,第三者的立場で決定すべきものではないと思います. 最終的には使用されるご本人の判断であり,教える方の意見も一致しているならそれに沿うのがいいのではないかと思います.

投稿者:makky     投稿日時:2005/10/19 22:33  ---52.116.128

ありがとうございました。
つけてあげようと思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/10/19 22:51  ---6.35.99

4つの弦にアジャスタが必要な場合、ウィットナーなどのアジャスタ一体型のテールピースに交換されることをおすすめします。
(アジャスタを4弦に個別に取り付けると、その部分が非常に重くなり、かつ駒から弦端までの距離がかなり短くなり、音の響きに悪い影響を与える傾向があります。)

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2005/10/20 16:21  ---83.39.162

調弦の利便性という観点からは、一般論として、
  スチール弦にはアジャスタがあった方が良い
  ナイロン/ガット弦なら無くても良い(無い方が良いかも)
と言えそうです。

 スチールは堅いので、ちょっと伸ばすにも大きな力が要ります。 逆に言えば、ちょっとペグを廻すだけで張力が大きく変化し、音程も大きく変わります。 一方、ガットやナイロンは柔らかいので、ペグ操作に対する音程変化の感度はずっと低くて、スチール弦の10分の1以下と推定されます。
 ですから、敏感なスチール弦には微調整の利くアジャスタが望ましく、一方、鈍感なガット/ナイロン弦にはペグで十分、或いはアジャスタだと反応が鈍すぎて下手すると却って時間がかかる、ということになるのだと思います。
 Ref.過去ログ「Q:張力について」(2005年03月11日(金) 08時33分)

 勿論、微妙な音色の変化や個人的な得手不得手などを優先していけない理由はありませんが、一応、原理原則というものを知っておいてもいいと思います。


P.S. ストラッド様、みなさま、
 上記は素人の机上議論です。 技術的な一般常識の範囲では破綻してないつもりですが、弦楽器の専門家から見ておかしな点がありましたらどうぞご指摘下さいますようお願い致します。

よが様、(本当は名指しはご法度なのですが、もし差支えなかったら)
  アジャスタ有り・無し両方のご経験から、上記につきご批判頂けると幸です。

投稿者:makky     投稿日時:2005/10/20 23:38  ---52.116.128

皆さんのご意見、ご判断、どれもがなるほど…です。
もっと、いろいろなお話がお聞きしたいと思うのは贅沢でしょうか? セロ轢きのGoshさんからの投げかけもありますので(セロ轢きのGoshさんありがとう♪)ぜひぜひ、たくさんのご意見、お話聞いて勉強させてください。
本当に素晴らしいサイトです!!
ストラッドさん、心から感謝感謝、ありがとう♪

投稿者:よが     投稿日時:2005/10/21 01:44  ---250.9.158

こんばんは.

スチール弦など少しの張力の変化で大きく音程が変わる弦を使用する場合にはアジャスターがあったほうがいいというのはそのとおりだと思います. 調弦の時間もそうですが,硬い弦を延々ウイーンウイーンとやっているとそれだけで手が疲れますので,調弦が終わった時点ですでに一休みしたくなります. ナイロン/ガット弦であってもそれなりに重宝すると思います.

あと,音質(音色)については客観的な尺度が無いのであくまで個人的な好みの範疇になると思いますが,アジャスターがないほうが音や弾いた感じは好きです. アジャスターがあると弾いた感じがすべるというか音がしっかり出せない感じがすることがあります. なお,4弦全部にアジャスターをつけた場合は,一つだけにアジャスターをつける場合に比べかえって上記の違和感はすこし和らぐ気がします.

ぶっちゃけると,音が変わるといっても,楽器の値段が違って聞こえるほどの差は無いと思います. 感覚としてはイコライザーで微調整した程度の感じですので,離れて聴く人にはわからないのではないでしょうか. あまり良いたとえがうかばないのですが,お気に入りの靴下を履くかそうでもない靴下を履くかという類の選択に近いのではないかと思います. ですので,本人の好きなようにしてあげるで良いと思っています.

蛇足ですが,4弦全部にアジャスターをつけるのであれば,アジャスター内蔵型のもので Bois d'Harmonie http://www.harmonie.net/ というメーカーのものが比較的軽量でステキだと思います. 白川総業さんがディーラーをしているはずですので日本の楽器店でも取り寄せは可能だと思います. 私はエボニーのフレンチタイプを使用しています.

投稿者:のり     投稿日時:2005/10/21 13:49  ---56.199.35

 アジャスターは、簡単に取り外しできる物ですから、迷っているのなら「案ずるよりも産むが易し」で取り付ければ良いと思います。その上で音が気に入らないなら外せばよいでしょう。タイプにもよりますが、4個で1000〜1500円で買えますので、たいした負担にもなりません。

 私だったら、音質よりは重さが気になると思います。その場合(アジャスターはあった方が良いが、重いのがいや)だったら、皆さんお薦めのアジャスター内蔵のテールピースに換えれば良いでしょう。

 ここに書き込まれた皆さんの時間単価の方が、アジャスターの値段の何倍にもなっています。早く付けましょう。

投稿者:セロ轢きのGosh     投稿日時:2005/10/21 18:10  ---83.39.162

よが様、

 不躾なお願いにも拘らず快答いただきありがとうございました。
いくら考えても実践の裏づけがありませんとね・・・。


のり様、
 御説ごもっとも。頭でっかちはよろしくありませんね。
 ただ、makkyさんとしては既に 「つけてあげようと思います。」と仰っている訳で(2005年10月19日(水) 22時33分)、横から混ぜ返したのは小生ですね。
 さらっても一向に上達しないレイトスタータとしては、薀蓄傾けたり思考実験するのも弦楽器の楽しみのうちなので、大目にみてやって下さいまし。

投稿者:のり     投稿日時:2005/10/22 08:22  ---159.20.50

セロ轢きのGoshさま

 いえいえ、こちらこそ、とんだお節介を言ってしまい済みません。
 書き込む人の善意での書き込みに、とやかく言うことはありませんでした。(最後の一文)

 ところで、Goshさんは確か外国に滞在中だったと思いますが、
お体に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者:makky     投稿日時:2005/10/23 21:03  ---52.116.128

皆さん、私の本当にたわいのない疑問にたくさんご意見アドバイスいただいてありがとうございます。
最初のアドバイスをいただいた後早速アジャスターをつけましたが(安価なものでしたが)、一体型のテールピース(知らなかったので、とてもうれしかったです)や、弦の質によるアジャスターの効果など、たくさん参考になりました。白川総業さんやBois d'Harmonie 社のHPにも、アクセスさせていただきました。 「ここに書き込まれた皆さんの時間単価の方が、アジャスターの値段の何倍にもなっています。」とのご指摘もありましたが、何も知らない初心者にとっては、しかも、当事者が子どもで、私のように知る手段なく、脇から不安ばかり募らせている親にとってはありがたい勉強の場で、自分のメールボックスより先にこのページを開くのが日課になっているくらいです。「こんなことを?」というたわいのないことってなかなか知りえるチャンスの少ないものです。皆様に感謝しつつ、時間単価にはかれないこの貴重なページに、いつか私も恩返しできるように勉強したいと思います。

Q:魂柱について
投稿者:スキャッグス     投稿日時:2005/10/23 09:56  ---110.61.145

バイオリンの魂柱についての質問です。バイオリンの音を構成する要素はたくさんありますが、その中でも比較的容易に交換できるパーツで重要な役割を果たすものに、駒や魂柱などがあると思います。駒などは外部に表出しているので、安易にその善し悪し、消耗度が分かります。しかし、同様に重要な位置を占める魂柱は内部であり、材質の内容、程度ともに分かりにくいと思われます。もちろん魂柱を自分で調整できる方はこの範疇に入らないでしょうけど、私のようにこれができない者にとってもう1歩音を良くしたい、たくさんの要素から魂柱にも目を向けて確かめてみたいという場合、やはり工房で見てもらうのが一番なのでしょうか。(それしか方法がないので当たり前なのは分かりますが)

投稿者:QB     投稿日時:2005/10/23 11:17  ---37.164.70

ご自分の楽器が、今後絶対に別の所有者に渡らないことが確実であれば、ご自身で魂柱立てとスプルースの棒(太さは調整できるのでともかく、様々な年輪の幅のもの)を買ってきて、いろいろやってみるのも楽しいと思います。

そうでなければ、工房で職人さんと共同作業で納得の行く音を追求してください。その過程で多くの知識と経験を得ることも可能です。

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/10/23 12:34  ---6.34.228

好奇心を持ちいろいろ試すことは、大切なことです。ただし、楽器が痛む可能性があり、あくまでも自己責任にて行ってください。

魂柱の材料、魂柱立て、魂柱キャリバー(表板・裏板間の距離測定用)などは、国内であればたとえば下記で購入できます。あとはとてもよく切れる小刀が必要です。
http://www.minehara.com/tezukuri/annai.htm#menu
これで、位置、長さ、木目の向き、接合具合、傾きの影響などは実験できると思います。

魂柱と駒位置、魂柱の長さ(きつさ)の、楽器の振動・音への影響について、下記に情報があります。
http://www.sasakivn.com/werkstatt/report/stegbebe.htm
http://www.sasakivn.com/werkstatt/report/stimmstockhoehe.htm

馴染みの工房があれば、魂柱の位置と音の関係について、聞いてみるのも面白いでしょう。

いろいろ実験した後は、最終はその結果に基づきプロフェッショナルに加工・調整をお願いするのが、製作精度・調整精度の点でベストだと思います。

投稿者:スキャッグス     投稿日時:2005/10/23 13:09  ---110.61.145

素人が手を出すには少々レベルが高い作業のようですね。ところでここまで伺ったので欲張りついでにお教えください。魂柱も古材がいいと言われていますが、その真偽と望ましい材質などについても分かると今後のためになってありがたいです。

Q:フランスの楽器?
投稿者:栄美     投稿日時:2005/10/20 11:13  ---244.57.146

はじめまして。

先日、楽器店に私の所有する1910年製の楽器MarcellusRobin(オールド仕上げのようです)を持っていったところ、「フランスではこのようなオールド仕上げはしないので、別の国で作られたものでは?」と言われました。  たくさんの楽器をご覧になっているプロの方ならご存知かと思いお尋ねさせていただきました。  
それと、オールド仕上げにした場合、ラベルも古い年号を適当につけるものなのでしょうか?  

投稿者:栄美     投稿日時:2005/10/20 14:42  ---244.57.146

すみません、質問の内容の一文が抜けていました。

「フランスではオールド仕上げをした楽器はない」というのは本当なのでしょうか? その時代に・・・という意味合いでおっしゃった事かもしれませんが。  お答えいただければ嬉しいです。 

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/10/21 00:01  ---6.34.173

想像するに、
「”このような”オールド仕上げは」
の”このような”というのがミソではないでしょうか。

フランスにおいてオールド仕上げが行われない、あるいは行われなかった、ことはなく、単純にニスの仕上げが別の国でよく見かけるものでありフランスらしくない、ということではないでしょうか。最近は中国や東欧の新しい楽器に、アンティーク仕上げ&有名ではないが実在した製作者の偽ラベル、というものをよく見かけます。

オールド仕上げに関係なく、楽器製作者辞典に出てくる製作者名の偽ラベルが貼られた楽器は数多く見かけます。逆にラベル通りの製作者のものであることは、私見ですが1割もないように思います。(ストラディヴァリウス、グァルネリ、アマティなどの非常に有名な製作者名のラベルも入れると、1%もないかもしれません。)

投稿者:栄美     投稿日時:2005/10/21 09:52  ---244.57.146

弦喜さま

ありがとうございました。

国によって二スの仕上げが違うなんて知りませんでした。
私は毎回練習後、拭いたり、磨いたりしたりしているので、二スの仕上げの感じが変わってしまい、そう思われたかもしれません。

投稿者:fungi     投稿日時:2005/10/21 14:23  ---44.97.154

割り込み失礼します。
質問です。

>楽器製作者辞典に出てくる製作者名の偽ラベルが貼られた楽器は数多く見かけます。逆にラベル通りの製作者のものであることは、私見ですが1割もないように思います。

自分の楽器が上記に該当するのかをを調べる手段はありますか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/10/21 23:56  ---6.35.232

fungi さん、
以下私見です。
・あきらかにそのラベルの製作者のものとは違うものは、ある程度多くの楽器を扱ったことのある人であればわかります。これは、数多くモダン、オールドを扱う弦楽器店、工房で聞けばわかるでしょう。
例)一目でわかるドイツやチェコの手工量産品、オールド楽器には必ずある継ぎネックのように見せるために線を刻んだり書き込んだもの、傷をつけたり酸処理などで経年変化を模倣した悪意の偽物、最近よくあるイタリア風の作りだが使っている木が明らかに中国材の楽器など。
・さらに多くの良い楽器を扱う店の経験ある目利きの人であれば、下地のニス、上塗りのニス、エッジの処理、ライニング・ブロック・パーフリングの材質や処理、楽器のサイズ、f字の刻み方、スクロールの形などで地域やファミリーを特定できますし、かなりの精度で製作年も特定できるようです。
・世界で数人の鑑定のエキスパートとされる人に鑑定を頼むのが、今の時点ではもっとも正しい答え(正しいとされる答え)を得る手段です。
・その製作者がまだ生きているのであれば、本人に聞くのが一番確かです。(私のメインの楽器は、海外にいる製作者の連絡先を探し出し、確認しました。)

本物でないことは容易に答えがでるでしょうが、本物であることを調べるのは非常に難しいです。

投稿者:シンスケ     投稿日時:2005/10/22 09:13  ---214.184.92

真贋に関して、「信頼できる楽器店で買う」というのは、あてになるのでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2005/10/23 00:18  ---6.34.228

>>シンスケさん
ヴァイオリンに詳しい人100人に聞いて100人とも「信頼できる楽器店」と答えるような楽器店、例えば英国のベア商会などで購入したものであれば、先に書いた世界的な鑑定のエキスパートのいる店でもあり、あてになると思います。
また、そのようなお店であれば、真作といって売ったものが万一偽物であったことがわかった場合は、売った値段で買い戻してくれるでしょう。

自分あるいは狭い範囲の人が信頼できると思っている楽器店、という意味であれば、あてにならないことの方が多いでしょう。
そのお店の営業方針として、真作といって売ったものが偽物であることが分かったときは売った値段で買い戻す、ということを打ち出しており、また購入の際の条件としてそれが明文化されるのであれば、真贋のあてにはなりませんがリスク回避にはなりますので、ある意味信頼できるお店と言えるかもしれません。

最初の質問からだんだんはずれてきましたので、このスレッドへの書き込みはこれまでとさせていたします。

Q:チェロ用ボウガイド
投稿者:セロリアン     投稿日時:2005/10/20 00:34  ---149.226.132

久々にお世話になります。
当方レイトのチェロ弾きですが、ボウイングがなかなか安定せず苦戦しております(鏡の前で練習しているのですが・・・)。
ヴァイオリンではボウガイドなるものが市販されているようですが、チェロ用の同様の製品はないのでしょうか?
あるいは自作のボウガイドを使っていらっしゃる方がいらしたら作り方を教えていただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。

投稿者:杏     投稿日時:2005/10/20 07:52  ---147.50.102

長い菜箸2組(1組でも)を用意します。Cカーブのところに立てて、楽器を挟むようにゴムで繋ぎます(そんな大きな輪ゴムはないと思うので、髪止めゴムか帽子のゴムでも。伸縮するのは一部でいいので、リボンとつなぎ合わせても)

 楽器が傷つくのが嫌でしたら、薄いタオルでも腹巻きにして、その上に組み立ててください。裏板側のゴムは裏板に密着させておけば、案外ずれないものです(もちろん、表板側は弦に触れないよう、かなり上にかけます。)

弓を当てれば簡単にぶっ飛びますので、ご注意下さい。チェロだと目にはいるかも、、

投稿者:セロリアン     投稿日時:2005/10/21 19:39  ---149.226.132

杏さま

レスどうもありがとうございます。
早速昨日試してみました。
2組たててしまうと、全弓を使ったボーイングはできないので1組で試しました。1組でもたてないよりずーーっとよいですね。
ボーイングの練習時はしばらくこれでいってみようと思います。
美しいボーイングを目指します!!