弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:どんな楽器なのでしょうか?
投稿者:マルコ     投稿日時:2002/08/22 11:02  ---246.160.36

はじめまして、ストラッド様。初めての質問で恐縮ですが、ご回答いただければ幸いでございます。私は、アマチュアのチェロ弾きで、現在「エスポスティ」さんのチェロを弾いています。非常に明るく、張りのあるいかにも「イタリア」を彷彿とさせるような音色で、楽しんで弾いております。学生時代にOBの先輩より譲っていただいたものなのですが、この作者の方の素性は全く存じ上げておりません。どのような方で、現在はどのような活躍をされているのか、またどの程度(価格など)の評価をされている方なのかを教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/22 12:03  ---227.147.185

こんにちは、マルコさん。ストラッド店員です。

Pierregiuseppe Esposti さんの事ですね。
過去ログに同じ質問がありましたのでそこから抜粋いたしますね。

Pierregiuseppe Espostiさんですね。聞いたことがあります。チェロを多く作っている製作者で1952年生まれ。クレモナで制作活動をしている方です。

現在どのような活躍をしているかは解りませんでした。
評価は見たことがないので何ともいえませんが、過去ログでも
>大変に造りのいい楽器で音色・音量・弾き心地ともに申し分ないものと思っています
またマルコさんのご自身のコメントでも
>非常に明るく、張りのあるいかにも「イタリア」を彷彿とさせるような音色で
との事なので、素晴らしいチェロだというのは想像できますね。それでは!

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/08/22 22:51  ---02.75.11

間違っていたらごめんなさい。非常にくだらないはなしです。
Pierregiuseppeの「r」は1つではないでしょうか?

Pieregiuseppe Espostiさんのヴァイオリンは、少し硬めの張りのある音だったと記憶しています。

Q:裏板のはめ込み
投稿者:旧通りすがり     投稿日時:2002/08/22 12:23  ---125.28.239

こんにちは。

先日、あるお店にチェロを見に行ったところ、裏板のごく一部(上部)に
はめ込みがしてある楽器を見つけました。
店の人に聞いてみると、「チェロは楽器が大きい分、使う材料の量も多いので
少し欠けたぐらいの時は、板をはめ込んで補うことがあるんです。音には影響
ありません。」と言われました。

確かにパッと見では、はめ込んであるのも分からない位なんですが、裏板の割れ(欠け)
は楽器にとって致命的というようなことを、何かの本で読んだことがあるので
果たして音に影響が無いのか疑問です。
実際のところはどうなんでしょうか?

掲示板の再開、おめでとうございます!

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/22 15:00  ---03.95.48

こんにちは、旧通りすがりさん。ストラッド店員です。

致命的な箇所は裏板の魂柱割れだと思います。
裏板のごく一部(上部)が、割れ(欠け)ただけで致命的というのは
楽器がかわいそうだと思います。

見てみないと正確なところは解りませんが、上部ということなのでネックに近い部分だと思いますが、その部分は確かに力がかかりやすく、可能性ととして他の箇所よりはアクシデントの起こるのは多少あると思います。
恐らく違う板をはめ込んで修理をするのは、強度的にも強くする為だと思われます。

音の影響ですが、割れる前と割れた後はもう同時に比べる事が不可能なので
なんともいえませんが、修理がキッチリ行われていればそれほど影響があるとは思えません。
割れた事実はもうなくならないので、現時点でのその楽器の評価をして下さい。
それでは!

投稿者:旧通りすがり     投稿日時:2002/08/22 20:14  ---125.28.247

レスありがとうございました。
大変参考になりました!
また何かありましたら、よろしくお願いします。

Q:(続き)汗による弦のさび
投稿者:rio     投稿日時:2002/08/22 14:49  ---26.137.89

7月28日22時05分にじぬさんより質問のあった話の続きです。

トマスティック社とピラストロ社にe-mailで
「演奏後の弦についた、汗や松脂を取るのに、アルコールを使用していいですか?」と質問を出していたところ、ピラストロ社より以下の回答がありました
==================================================
Dear Mr RIO,
Thank you for your mail.Please use our string cleaner to clean the strings.
Best regards
Pirastro GmbH Adrian Mueller Technical Director
==================================================
また、PIRASTRO社のHPを良く見ると、松脂のところに以下の記述がありました
Please remove rosin from your strings, instrument and bow after your play using a soft and dry cloth. Carefully use your string cleaner - alcohol can damage your instrument's surface - and please put some string oil to cleaned plain gut strings to keep their elasticity for their life time.
==================================================
私の調べた結論は、メーカー推奨は「やわらかい乾いた布で拭き取る」「専用のクリーナーで弦をきれいにする」でした
でも、HPの文章を裏読みすれば、アルコールでも楽器の表面につかなければ、大丈夫なのでは??と思いましたが…

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/22 16:46  ---03.95.48

いらっしゃいませ、rioさん。ストラッド店員です。

ご確認ありがとうございます。

アルコールはニスを溶かす危険性がありますが、松脂などがこびり付いたのにはには有効ですね。
弦をはずしてからクリーニングすれば問題ないと思います。

Q&A一時閉鎖の際には、ご心配をおかけしました。それでは!

Q:教えてください
投稿者:しおり     投稿日時:2002/08/21 20:13  ---196.12.144

15年程前に、SHIRO SUZUKIさんの楽器を購入しました。
先生に「珍しい。」と言われましたが、どんな方なのかご存知でしたら教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/22 10:33  ---03.95.48

こんにちは、しおりさん。ストラッド店員です。

SHIRO SUZUKIさんですね。資料にはなかったのでネット上で調べて見ました。
確信はないのですが、恐らく鈴木士郎さんの事だと思います。

現在、一躍有名な「五嶋 龍」さんの7歳のレビューに使用した4分の1サイズのヴァイオリンの製作者I,Sさんの、お師匠さんのようです。それでは!

投稿者:しおり     投稿日時:2002/08/22 11:28  ---196.12.166

ありがとうございました。m(__)m
当時の先生に「そんなに高いバイオリンではない割に(私にとってはとっても高かったけれど)音がいい。」と薦められて買ったバイオリンだったので、今の先生に「珍しい。」と言われてから、どなたの楽器なのかなー、と気になりだして調べていました。

Q:celloの経年変化について
投稿者:iruka     投稿日時:2002/08/21 23:02  ---03.114.242

こんばんは、楽器の経年変化についてお尋ねさせて下さい。
新作楽器を購入して1年程が経ちます。
せっせと毎日三時間くらいは練習しています。
そのせいがあってかどうかはわかりませんが、とても音が柔らかくなり
またとても反応も良くなったように感じます。
とてもうれしいのですが、このまま弾いていくともっと良くなるでしょうか?
また1度質の上がった楽器はこのまま楽器を鳴らさなくても現状を維持できるのでしょうか?
以上ですが宜しくお願い致します。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/08/21 23:17  ---253.173.254

こんばんは。同じく新作楽器を弾いているかめです。

新作といっても、できてすぐの物を購入されたのか、それとも
数年たった物を購入されたのかわかりませんが、すくなくても
できて10年くらいはどんどん変化していくようです。
新作楽器の楽しみは、楽器を育てていくところにもあるので
これからもどんどんかわいがってあげてくださいね。
すこしいじめるくらいでも良いようです。

>また1度質の上がった楽器はこのまま楽器を鳴らさなくても
>現状を維持できるのでしょうか?

どんなオールドの名器でもそうですが、鳴らさないまま放っておくと
また鳴り出すまでにしばらくの時間がかかるようです。
100年以上も振動を与えられてきたオールドでさえ、そのような
状態なので、新作楽器の場合は、どうでしょうね。

だいたい、ニスが落ち着くまでに5年ほどかかると言われています。

新作を弾いていると、最初の購入したときの音に比べるとずいぶん
柔らかくなっていくのがわかりますが、あくまでも固さが抜けているだけで
オールドの音になっていくにはまだまだ時間がかかります。
その辺りが、オールド(ある程度出来上がった音)の楽器を求める人が
少なくない理由でしょうか。

Q:フロッグを変えようかなと思っています
投稿者:まきたか     投稿日時:2002/08/21 17:58  ---45.103.63

こんばんは、皆さん。
相談なんですが、知り合いから弓を譲っていただきました。
実売は10万円ぐらいの弓ですが、私にはこれで十分なんですが・・・・
少し気になることがあります。

フロッグが弓竿から離れている(空いている)ので
弓を張ると変なほうに毛がずれることがあります。
3〜4年ぐらい使われた弓でもそんなに空くものなんでしょうか?

又もし、フロッグの交換をするのならいくらぐらいかかるのでしょうか?
よければよろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/21 18:41  ---135.147.200

いらっしゃいませ、まきたかさん。ストラッド店員です。

>フロッグが弓竿から離れている(空いている)ので

見てみないと本当の事はわかりませんが、この部分から想像すると
アイレット(フロッグに付いているメスねじ)がちゃんと入っていない為
と思われます。この部分の修理は専門家に見てもらった方が良いでしょう。
無理にいじると壊れる可能性がありますので注意してください。

フロッグの交換の必要性はないと思われます。

ちなみにフロッグ交換の費用ですが
ニッケル黒檀で、毛替え込みになりますので2万〜2万5千円くらいです。
銀黒檀で、毛替え込みで4万位です。(手間により多少変わります)それでは!

投稿者:まきたか     投稿日時:2002/08/21 20:14  ---45.106.87

ストラッド店員さん、御丁寧にありがとうございます。
とりあえず楽器屋さんに見てもらわないといけないみたいですね。
ありがとうございました。

Q:Q&Aに関するお知らせ。
投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/12 14:24  ---03.80.60

みなさまいつも当掲示板をご利用いただき大変ありがとうございます。

お盆休み真っ只中、大変暑い日が続きますが、当掲示板もしばらく休止いたします。メンテナンスと過去ログの見直し等の為です。

準備が出来次第再開いたしますので、しばらくお待ち下さい。
それでは!

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/19 23:59  ---

皆様、Q&Aのメンテ状況をお知らせします。
現在、利用規約の作製を完了いたしました。
また過去ログの見直しですが、発言によって迷惑をこうむる人がいると判断できる発言を削る作業に入って下ります。
今週中には再開できると思いますのでもうしばらくお待ちください。それでは!

Q:オリーブでウルフ??
投稿者:あーくん     投稿日時:2002/08/07 00:04  ---219.6.217

こんにちは。お世話になります。
今日、実はおかしなことがありましたので、もしおわかりの方が
いらっしゃいましたら、ぜひとも教えてください。

僕は今、主にクレモナ新作とドイツオールドのバイオリンを使っています。
これまで、オイドクサをはっていたのですが、少し奮発(?)して
オリーブを新作にはることにしました。
この新作は、ものすごく大きな音がし、新作ゆえの少し堅い音がしますので、
高いオリーブの方が柔らかい音が少しはするかと思ったのでした。

ところが、はってみると、音はよく響くのですが、なんと、D線ドの
辺りでウルフトーンがウォンウォンします。
おかしいと思って、オールドに張り替えたばかりのオイドクサをはると、
ウルフはなくなりました。
逆にオールドにオリーブをはると、やはりD線のシの辺りが少し気になる
ビビリがあります。

オリーブをはって弾いてみたとき、オイドクサより少しテンションがあるように
感じ、また、思いとは逆に少し強い音(響く音)がするように感じました。
今回の件でこのようなことになったのは、オリーブの音やテンションが
強すぎて、楽器のキャパを超えてしまったからなのでしょうか?
そうとしか思い当たらないのですが・・・
やはり楽器と弦との相性みたいなものがあるのでしょうか?
僕は単純に、同じガットなので同様の感じだと思っていました。
でも、明らかに違います。高ければいいと思ってしまって失敗しました。

この原因等をおわかりの方がいらっしゃいましたら、勉強のため、
ぜひとも教えてください。お願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/07 15:25  ---03.95.48

いらっしゃいませ、あーくんさん。ストラッド店員です。

現在店主は出張中で今日はいませんが質問の内容が難しいので電話で聞いてみました。

店主の言うところ、見てみないと正確な事はわかりませんが
オリーブはかなり強い弦で響きます。かたやオイドクサは100年も前から使われているどちらかというと弱い弦です。
非常に鳴りやすい楽器で、オイドクサで丁度良かった楽器にオリーブを張ると鳴りすぎてウルフが発生する事があるとの事です。

私(店員)自身そのオリーブの弦自体に欠陥があるのではと思ったのですが
店主曰く、弦には問題がなくやはり上記の理由の可能性が強いとの事でした。実際店主もそういう経験をした事があると述べていました。
そういう意味では楽器と弦の相性はあるといって間違いないと思います。
それでは!

投稿者:あーくん     投稿日時:2002/08/07 22:50  ---219.4.11

ストラッド様

貴重な情報、しかもわざわざ店主様に電話にて問い合わせいただいたとのこと、
本当にありがとうございます。

やはりそうなのですか。
僕のクレモナ新作は極めて大きくいい音がするので、オイドクサでも
普通に演奏するには十分です。
ですから、オリーブは強すぎたのだと思います。

勉強になりました。今後ともお願いいたします。

投稿者:あーくん     投稿日時:2002/08/08 23:58  ---219.14.5

こんにちは。改めまして勉強になるご意見をいただいたストラッド様、
本当にありがとうございました。

ところで、ついさきほど、この件について新たな発見?をしましたので、
ちょっと報告させてください。
もし全く間違えた考えであればご教示ください。
というのは、オリーブでウルフがして以来、オリーブははずして
新作クレモナにはオイドクサ、オールドはエヴァをはりました。
そして、今日はかなり弾いていたのですが、やはり少しですが
D線ドシ辺りのビビリが両方とも気になってしまいます。
そこで、そもそもいつごろからこんなことが気になりだしたか
考えてみました。すると、実は少し前に松ヤニをずっと使ってきた
ピラストロ(名前は忘れました)から黒ネコに変えてみたころから
気になりだしたことがわかりました。

たしかに、黒ネコに変えたとき、まだ弦を張り替える前、かなり強い
音というか、粘るような音がするように感じました。
実際、黒ネコは手でもっても、少しネバい感じがしますよね。
それまでは僕はサラサラ系の松ヤニで、ある程度弾いたら駒の辺りが
少し白くなっていましたが、黒ネコはネバネバしているからか、
まったく松ヤニが楽器につきません。
このことを考えても、これまでの松ヤニと全く異なるタイプの松ヤニを
使ったことも、急にウルフが気になりはじめた原因であろうと思いました。
いや、むしろこの方が原因としては大きいように思います。

残念ながら、今はいままでの松ヤニが手元にないので試せませんが、
あさってには前の松ヤニを使って、また試してみようと思います。
そうしたら、オリーブであってもウルフはしないのかもしれません。

それとも、気温湿度等による楽器のコンディションもあるのでしょうか。
あー、なんだか深みにはまってしまいました!
いずれにしても、1つの原因ではなく、いろいろな要素があるの
ですね、きっと。

ちょっと新たな発見?をしましたので、またカキコさせていただきました。

ちなみに、僕には黒ネコは合わないようなので、サラサラ松ヤニに
戻すことにします。
皆様も、特に初心者の方、松ヤニについても見直してみて試してみるのも
またいいのではないかと思いました。おせっかいですが・・・

投稿者:かめ     投稿日時:2002/08/09 00:52  ---253.173.254

松ヤニを換えるのなら毛替えをしてからの方が良いですよ。
粘度が極端に違う物にするのなら、なおさらです。
弓の毛に付いている松ヤニは簡単には落ちません。
上から別の松ヤニを塗っても、したの松ヤニの粘度が強ければ
そのキャラクターが残ってしまいます。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/08/09 10:48  ---94.14.65

僕は個人的に、松ヤニは納豆ではないので、ヴァイオリンにはネバネバしていたら、良くないと思います。黒猫は、新しいときには粉粉しているけど、湿気を吸って粘ります。粘ったら弾きにくいのでプラスティックのケースに入っているのでしょう。

ヴォルフは、弦の張力、柔らかさによって出方が違うので、楽器に合った弦を選ぶしかありません。弓との相性もあるように思います。

弓の毛は、洗剤で洗えば新品同様になります。アルコールで拭くのも一つの手ですが、弓の棹につくと塗装が剥げます。

投稿者:あーくん     投稿日時:2002/08/09 12:14  ---249.200.11

かめ様、弦一郎様、適格なアドバイスありがとうございました!

弓の毛は盆開けには張り替える時期なので張り替えてみます。
ただ、明日はたぶんかなり弾くので、洗剤で毛を拭いてみたいと思います。
洗剤って、食器や洗濯機などで使う洗剤でいいのですよね??
油が落ちればいいんでしょうから。
それを布に染み込ませて棹に触れないように何度が拭いてみれば
いいんですよね??あー、なんとなく頭の中でイメージが湧いてきました!

もしサラサラ松ヤニに変えてウルフがなくなったら、明日にでも
報告させていただきます。楽しみです。

そうそう、前にアルシェのアルミ缶の小さいものに入った松ヤニを
もらったのを思い出しました。某プロオケの方からいただいたのですが、
飾っていたのを思い出しました。
固めでサラサラしているとおっしゃっていたと思うので、これで
試してみます。

どうもありがとうございました。また報告いたします。

PS確かに「納豆」じゃないんだからネバネバ系はバイオリンには合わない
ように思います。僕が買った黒ネコは、最初からサラサラ感はありませんでした。
もしかしたら、モノがよくなかったのかもしれませんね。まったく
楽器に粉がつきませんもの。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/08/09 14:42  ---94.14.65

弓の毛を洗うのです。拭くのではありません。

洗濯用の洗剤で注意深く洗ってよく濯ぎをして、乾かして下さい。
台所用洗剤や手荒い石鹸は蝋が入っていることが多いのでやめて下さい。
完全に乾燥する前に松やにを付けないで下さい。

アルコールを使うのなら、豚の毛の歯ブラシでアルコールを少しつけて、櫛のように弓の毛を梳くと上手く行きます。このとき、棹にアルコールが着かないようにサランラップで巻いておくと良いでしょう。

投稿者:あーくん     投稿日時:2002/08/10 20:27  ---219.6.236

こんにちは。お世話になっております。
弦一郎様、改めてやり方を教えてくださりありがとうございました。

さっそく棹をサランラップで巻いて、毛をアルコールで拭いて、
その後、洗剤で洗ってみました。
その結果、松ヤニは落ちました。ただ、アルコールの質がよくなかったのか、
乾いた後も少しベタついた感じがしました。が、さほど問題なく
新しい松ヤニをつけることができ、演奏できました。
ただ、盆明けには毛を張り替えようと思います。僕をはじめ、素人はあまりやらない方がいいかもしれませんね、特にいい弓の場合は。

これまでの結論なのですが、松ヤニをサラサラ系に変えただけでは
完全にはウルフ(というか少しのビビリの違和感)は解消しませんでしたが、
やはりネバネバ系の黒ネコよりはスムースに音が響いてくれることは
確かです。
思うに、ウルフやビビリなどは、いろいろな要素がからんでいるのだと思います。
ですから、気になる程度であれば、弦を柔らかめのものに変えるとか、松ヤニを
見直してみるとか、あるいは右手の使い方をもう一度見つめ直してみるとか・・・

最終的にどうにもならないときは調整してもらわないといけないのだと
思いますが、僕の楽器については、これまでやってきたことで、とりあえず
調整の必要なしと感じることができました。ウルフに関する楽器の調整は、
どうしても「響き」を押さえる調整になると以前に聞いたことがあります。
あまりにも響くからウルフも発生しやすくなるのでしょうし、まあ、支障
なければあまり神経質にならずに自分でできる範囲でトライしてみるべきと
思いました。
ちなみに、今回のことで、僕自身、いつのまにか右肘が下がり気味で、
しなやかに運弓することに欠けていたように感じ、そういう意味では
とてもいい経験でした。少し右肘を上げて脇を開いたら、それまでより
音がよくとおるように感じました。

ということで、このたびも大変お世話になりました。
これからも精進していきたいと思いますので、引き続きご指導ください。
失礼いたします。

Q:駒が・・・
投稿者:Geertz     投稿日時:2002/08/10 00:40  ---221.18.2

先日ガット弦についてお聞きしました。やはり、ガット弦の音色は大変素晴らしいです。
何とかチューニングはこなせるようになったのですが、チューニングをしながら練習を終えたあと、駒が指板のほうに傾いてきています。
これは、ガット弦のペグによるチューニングでは仕方のないことなのでしょうか?いつも駒を押し戻すのは結構大変だと思うのですが・・・・。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/08/10 07:11  ---253.173.254

ペグによるチューニングを多用すると、どうしても駒は指板よりに傾く
傾向にあります。逆にアジャスターでチューニングすると、テールピース側
に引っ張られます。その都度、駒がまっすぐ立っていることを確かめるのは
面倒ではありますが、楽器の状態を自分で把握するためにも、かえって良い
ことかもしれません。アマオケなどで、他人の楽器を見ても、結構駒が
曲がっていることに無頓着な人は多いです。駒に曲がる癖を付けないため
にも、こまめに確認してください。

ただ、駒が曲がるということ、何もチューニングのせいだけではあり
ません。駒を作った職人の技術力にも大きく影響されます。駒を削る
ときに、繊維などを考えてある程度曲がりにくくすることは可能な
ようです。もっとも駒自体の材質にも左右されますが。

最近は本当に良い駒が手に入りにくくなりましたね・・・。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/08/10 09:40  ---94.14.65

練習の後ではなく練習の前に調弦の時に垂直になるように常に調整してください。このとき駒の足が楽器にぴったり密着しているか、確認して下さい。楽器の鳴り方がかなり違います。

投稿者:Geertz     投稿日時:2002/08/10 10:38  ---221.18.2

ありがとうございます。
「練習前」に、こまめに確認しようと思います。

Q:ルーマニアがご贔屓?
投稿者:ノン     投稿日時:2002/08/09 10:04  ---213.127.1

 ストラッド様はイタリアのオールド物をお薦めされていますが、HPを見るとルーマニアの新作にもかなり力を入れておられる印象を受けます。現代でも国民性などの違いから、イタリアの明るいイメージとルーマニアやチェコなどの東欧のやや陰りのあるイメージを想像しますが、いかがなものでしょうか?
 ただCDなどで聞く有名なバイオリニストの演奏されている音は、イタリアのオールドの音なのでしょうね。新作を買っても生きている内にはあのような音色を奏でられないのかも。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/08/09 10:52  ---94.14.65

ルーマニア製は遊びで何本かしか弾いたことが無いけれど、イタリアンな明るい音がするものが多い様に思います。民族性からくるんでしょうか?

新作を買って、自分が死ぬまでにオールドの音を出すには、200歳まで生きてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/08/09 11:48  ---03.95.48

いらっしゃいませ、ノンさん、弦一郎さん。ストラッド店員です。

ルーマニアに関しては贔屓というのはございません。
たまたま知り合ったダヌーツ・マーニャさん、クラウディウ・マウリスさん
そして菅野宏一郎さんなど(詳しくはパートナーのページをご覧下さい)ルーマニアにゆかりのある方がいたので、もし彼らがチェコの人だったら、チェコの楽器を売っていたと思います。

当店のルーマニアの楽器はダヌーツさんに頼んであたりを付けてもらい、最終的にその中から店主が厳選した物を仕入れて来ました。

ルーマニアは歴史的に陰りのあるイメージがありますが、実際行ってきてわかったのですが、とても明るい国民性でした。
また技術はイタリアで学び、材料もイタリアで使っている物と同じ物を使っているので、実際に弾いてみると大きな違いはないと感じます。
あるのは製作者の技術、センスのレベルの違いだけだと思います。

それでは!

投稿者:ノン     投稿日時:2002/08/09 15:57  ---213.127.1

 東欧が何となく陰りのあるイメージなのは、あの街並みと
共産主義時代の閉ざされたイメージによるものですね。
 自分の考えが間違っていたと言うことですね。イメージを
改めます。
 ところで、自分では「イタリアン」「フレンチ」「ジャーマン」
という言葉にそれぞれの印象を思い浮かべますが、実際に体験して
みると今回みたいに誤解していることもあるかもしれませんね。
 一度は行きたいヨーロッパ!ですね。