Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:弓について教えて下さい。
投稿者:焼売餃子     投稿日時:2002/02/17 20:51  ---

私の持っている弓ですが、「 DUPONT A LYON 」と書いてあります。
「A」の部分が読みづらく、違う字かもしれません。
どんな素性の弓なのか、ご存知の方教えて下さい。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/02/18 11:30  ---03.95.52

いらっしゃいませ!焼売餃子さん。
ストラッド店員です。DUPONT さん当店の資料やネット上で検索しましたが見つけることが出来ませんでした。すいません。
店主が言うにはフランスの新作弓じゃないか?っと言ってましたが、これも不確かな情報です。
どなたか知っている方いたらお願いいたします。

Q:弓についての質問です。
投稿者:ノア     投稿日時:2002/02/15 01:18  ---

ちょっと聞きたいことがあるんです。実は今使っている弓なんですがバランスの点で気に入らないんです。買ったときは気にならなかったんですが1〜2ヶ月使っているうちに手元に重みを感じるようになったんです。それでとある楽器店にいって弓先に0.5gの錘を入れてもらったんですが重心がかなり手元から先に移ってしまいました。それで0.2gの錘に変えたんです。重心は、元の方に来たんですが今度は弓全体が重たくなった感じがします。元の重さが59gだったんですが現在、毛の張替えもして59.3〜59.4gになりました。巻き線の張り替えも考えたのですが失敗したらまた張り替え直しで結構費用がかかりますよね?かなり深刻に悩んでいます。どうしたら良いのか教えてください。お願いいたします。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/02/15 10:32  ---

弓のバランスを変えるのは、お勧め出来ません。各々の作者がこれがよかれと思って作っている訳ですから、バランスを変えて仕舞うのは、作者の意図に反します。

毛の量が多過ぎるのではないでしょうか?少ない方が鋭い音になり、コントロールもし易いと思います。多過ぎるともやもやした感じになります。フロッグの幅にもよりますが、165本〜200本が標準です。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/15 11:01  ---

まずは錘を抜いて元の状態にしてみてはどうですか?
錘が0.2グラムだったのなら59.1グラムと元の状態とほぼ同じに
なりますね。

あと、かって1〜2ヶ月で気になったということは、その間使用していて
当然弓の毛も伸びてくるわけで、購入時弾いていた状態よりは弓の毛を
張るようになり、その結果フロッグがより端の方へきて重心が手元に
くるようになったのではないでしょうか。

弓の毛の本数に関しては、技術者の問題(感性)の部分もありますので
コメントは控えます。交換をお願いした楽器店の技術者は、ノアさんの
弾き方などを知っていて(見て)毛の量や質を判断されたのでしょうか?

きちんとした技術者なら、弾き手の癖などを知った上で毛替えひとつにも
神経を使うでしょうから。

投稿者:Geertz     投稿日時:2002/02/15 13:04  ---

>弓のバランスを変えるのは、お勧め出来ません。各々の作者がこれがよかれと思っ>て作っている訳ですから、バランスを変えて仕舞うのは、作者の意図に反します。
実は私も、少し重いかな、と感じています。銀線が多め(長め)に巻かれているので、それを短くしたり、銀糸線に換えたらどうだろう、などと考えていたのですが、もともとのセッティングを換えて良くなる、ということはあまりないのでしょうか。話をずらしてしまったらごめんなさい。

投稿者:rio     投稿日時:2002/02/15 15:42  ---

基本的には、弦一郎さん や かめさんの意見に賛成です

なるべくオリジナルの状態で使うのが、
製作者の意図に沿った使い方になりますし
素人(製作者や工房の人ではないという意味です)
判断でバランスを替えるのは、好ましくないと思います

特に、私の経験では
奏法が変ってきたり
(上達したり、新しい運弓方法を取り入れたとき)
急激に体重が増減したとき(これけっこうあるんです)
弓のバランスの違和感を感じます

慣れで解決するのがBESTです

でもどうしても違和感が消えない場合は?
そんなときは、信頼できる工房で
相談の上、巻き替えてみてはどうですか
見本となる(基準となる重量&バランスの弓)があれば
それを見本になるべく近い感じで、
工房の方も調整してくれるはずです

私は、弓の皮の部分がすこし太いのを好むので
弓を買うと、たいていその部分は巻き直してもらいます

反応はいいけれど、バランスがもう少しという弓を
銀線を巻きなおして、好みに替えてもらったことも1度あります

極端にバランスが変るようなセッティングは
弓の性能を大きく低下させる可能性大ですが
多少の改造は、許容範囲内に収まると思いますし
せっかく高いお金を出して買って
これから長く付き合おうと思っている弓ならば
数千円のコストで、自分好みのセッティングに
仕上げるのも選択のひとつだと私は思います

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/02/15 17:32  ---

皆様、丁寧な回答ありがとうございます。
店主が昔言っていた言葉を思い出しました。
「あまり改造するのは、作り手に悪いし、改造した時点でオリジナルとは言えなく」っと。銀線の巻きなおしはごく普通の調整ですね。それでは!

投稿者:ノア     投稿日時:2002/02/16 17:47  ---

皆さん、沢山のアドバイス有難うございました。とっても、ためにりました。自分でよく考えて一番良い方法を考えてみます☆わざわざアリガトウございました♪

Q:こんにちは
投稿者:云子     投稿日時:2002/02/16 11:12  ---

こんにちは、云子といいます。私は、アメリカ在住の小学六年生です。私はバイオリンをやっていて、3年ほどやっています。学校だけではなく、プライベートレッスンもとっています。それで、幸いなことに新しいバイオリンを買うことにしました。腕のほうは、スズキバイオリンの本で言うと、スズキバイオリンブックナンバー4の第三曲目です。それで、9万〜10万相当のバイオリンを買おうとしていますが、それで、今の私には合ってるのでしょうか?もうちょっと、良いもの、または、もう少しランク下のバイオリンを買えばいいのでしょうか?是非是非、教えてください。有難うございます。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/02/16 11:39  ---

楽器の値段は、アメリカと日本と中国ではかなり違うのでなんともいえませんが、少なくとも木を削ってアーチを出した楽器を買うようにしてください。プレスでアーチを出した物は、弾けば弾くほど音が出なくなります。

弓がもっと大切です。良い弓を購入してください。10万円までなら、カーボンファイバーがお買得です。

投稿者:云子     投稿日時:2002/02/16 12:17  ---

有難うございました。私はいま、15万円相当の弓を持っています。そして、10万円ぐらいのバイオリンを買うことにしました。大変お世話になりました

Q:これから習いたいと思っていますが・・・
投稿者:bambi     投稿日時:2002/02/16 02:13  ---

こんにちわ。これからバイオリンを習いたいなと思っているのですが、ひとつ私にとってはとても大きなハードルがあるのです。それはきき手が左手だということ。なんでも左の私にとっては右手で弓を持つというのはとっても違和感があってそれを考えると習うことさえしり込みしてしまいます。良いアアドバイスをいただければと思います。よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/02/16 10:13  ---

こんにちは、bambiさん。ストラッド店主です。

左ききの方は、そうですね最初はハンディがあると思いますが慣れれるまで頑張れば大丈夫です。実際左ききの方でやっている人はたくさんいます。

ところで左ききの有名なバイオリン弾きといえばチャップリンが左手で弓を持って
弾くのが有名ですね。彼の使っているバイオリンは全て左右対称に出来ているのでしょうか?と私がはじめて質問します。

投稿者:ぽち     投稿日時:2002/02/16 10:14  ---

私は右利きですが、左手のフィンガリングは練習でなれました。
「バイオリンを弾く」というのは姿勢からして日常生活と
だいぶ違いますから、利き手はあまり関係ないと思いますよ。
練習でなれますから。
※ギターとかは左利きがいるようですが。ポール・マッカートニーとか。

Q:バロックバイオリンについてお尋ねします。
投稿者:しげりん     投稿日時:2002/02/15 16:05  ---

はじめまして、しげりんと申します。こちらにおじゃまするのは初めてですが、以前から楽しく拝見させていただいておりました。

一つ、ご質問させて頂きたいことができましたので、皆様、宜しくお願い致します。
先日、縁あってバロック様式のバイオリンを手に入れました。(ラベルには1769年、ドイツの作者とあります。真贋はともかく、200年近くは確実に経過していると思われます)ネックは現在のものより1cmほど短く、内部のバスパーもかなり小さいオリジナルのままのバイオリンです。

しかし健康状態はあまり良いものではなく、表板の魂柱上に10cmほどのリペア済のクラックがあり、裏板の魂柱部分も長い年月の間に膨らんで、変形しています。

そこで、ご質問ですが、このような古く状態の悪い楽器の場合、現在の高いピッチでのチューニングはさらに悪影響を及ぼすものでしょうか?それとも当時の低いピッチでしたら演奏可能なのでしょうか?(その場合、バロック時代のピッチをご存知でしたら教えてください)
安い金額で、状態も自分で納得して購入したので、コレクションとして所有してもよいのですが、弾けるものなら是非そうしてやりたくて・・・。

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/02/15 17:38  ---

こんにちは、しげりんさん。ストラッド店員です。すいません今日は店主がいなくて。

ご質問の答えですが店主に電話で確認したところ
やってみないとわかりませんが、非常にリスクが伴うので出来ればやらない方がいい!といっていました。

バロック時代のピッチは検索で調べたところA=415とありました。物凄い低いですね。そのピッチでの演奏ならきちっと調整さえすれば問題なく弾けると思います。それでは!

Q:バイオリン
投稿者:洸紀     投稿日時:2002/02/14 11:39  ---

僕はアメリカ在住の中学一年生です。僕は学校とプライベートレッスンでバイオリンをやっています。今持っているバイオリンはレンタルでそれほど良いものでは有りません。そこで、新しいバイオリンを買う予定なんですけど、どれぐらいの値段と質のバイオリンを買えばいいのでしょうか。やっぱり、中学一年なので、それほどいいものを買わなくていいのでしょうか?どれぐらいの値段のバイオリンを買えばいいのだしょうか。是非、教えてください。教えていただければ幸いです。

投稿者:rio     投稿日時:2002/02/14 13:04  ---

洸紀さんが、今、自分が出せる金額の範囲で
(買ってもらえる範囲の予算で)
バイオリンの先生や学校の先輩や楽器屋さんから
意見を聞きながら決めると良いと思います

値段も大切ですが
まず選択の最初の基準としては
「きちんとしたつくりのもの」ということです
具体的には「きちんとしたサイズでできている」ということです
STRADさんのHPでサイズを確認してみてください

また、現在、どんどん上達している
過程にあるでしょうから
左手が上達するために
・ネックが下がっていないこと
・指板の仕上げがきちんとしていること
も大切かチェックポイントだと思います

今は、十分に練習して
テクニックを身につけて
大人になってから
自分の働いたお金で
いい楽器を買っても遅くはありません

と私は思います。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/02/14 14:20  ---

いらっしゃいませ、洸紀さん。ストラッド店主です。

そしてrioさん。素晴らしい答えありがとうございます。
まさにその通りです。

楽器選びは本当に難しいです。人それぞれ基準があると思います。
まず、それを自分自身が明確に把握する事が大事じゃないでしょうか。

そして一番大事なのは自分で選ぶということです。もちろんアドバイスは大事ですが、最終的に選ぶのはご自分だという事です。それのほうがきっと満足できると思いますよ。

投稿者:洸紀     投稿日時:2002/02/14 14:38  ---

大変、素晴らしいお答え有難うございました。
これからも、練習を怠らない様にして、もっと、上達していきます。今度買うバイオリンは、僕の判断で買うことになりそうです。そして、さらに、腕を上げたら、自分で、もう2,3ランク上のバイオリンを買いたいと思います。また何か質問があったときもよりしくお願いします。

Q:バイオリンや弓のモデル
投稿者:ゆきんこ     投稿日時:2002/02/11 21:33  ---

こんばんは。
いつも大変勉強になるお話をありがとうございます。
今、新しいバイオリンと弓を探しております。
とっても初歩的な質問で申し訳ありませんが、以下の点について教えていただけますでしょうか?

パンフレットや雑誌でバイオリンのモデルには、ストラドモデル、ガルネリモデル等々があり、また、弓にもペカットモデル、トルテモデル等と書かれたものを目にします。
これらは具体的にどのような違い(音質や弾きやすさ?)があるのでしょうか?
また、簡単な見分け方はあるのでしょうか?
よろしくお願いします。b

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/11 22:35  ---

>バイオリンのモデルには、ストラドモデル、ガルネリモデル等々があり
ガルネリモデルの方が表板の隆起がフラットに近く、ストラドモデルの方が
表板の隆起がはっきりあります。
ガルネリモデルの方が音量のある楽器が多いようですが、ストラドモデルの
方が音質は柔らかいようです。
弓の違いは、ヘッドの形の違いやそりを入れる場所の違いです。ペカットモデルの方が力強い音がでますが、トルテモデルの方が艶のある音がでます。
具体的にはかなり複雑な話になってしまうので、実物を見ていただいた方が
早いのですが・・・。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/02/12 16:45  ---

ゆきんこさんいらっしゃいませ。
かめさんいつもいつも本当にお答えありがとうございます。

かめさんの答えでほとんど完璧ですが、私も少しだけ補足さしてください。

バイオリンのモデルで有名なのは4パターンあります。
話題に上った、ストラドモデル、デルジェスモデル、アマティモデル、シュタイナーモデルです。
「モデル」という言葉はいろいろな意味に取れますが、模倣して作った作品という意味で私は使っております。
現在はストラド、デルジェスモデルが、全盛で人気があります。それに引き換えシュタイナーモデルはあまり人気がございませんそのために値段設定が低く設定されるのですが、このモデルでも素晴らしい音がする楽器を何本も見た事がございます、私はあまり形にこだわらないので、こういう楽器はお買い得だと考えております。
ぜんぜん答えになっておりませんが余談ということでお許しください。
それでは!

投稿者:ゆきんこ     投稿日時:2002/02/12 22:40  ---

かめさん、ストラッド店主さま

早速お教え頂いてありがとうございました。
お二人のお答えに派生して、もう1つずつ質問させてください。

>弓の違いは、ヘッドの形の違いやそりを入れる場所の違いです。
ということは、音の違いだけでなく、奏法(例えば、スピカート等)にも影響があるのでしょうか?

>・・・人気がございませんそのために値段設定が低く設定されるのですが
100万円台の楽器を考えているのですが、このクラスでも様々なモデルが作られているのでしょうか?

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/12 23:07  ---

>ということは、音の違いだけでなく、奏法(例えば、スピカート等)にも
>影響があるのでしょうか?

それは十分にあると思います。ですが、弾く人の好みにもよるので、どの
モデルがどうなどという具体的なことは言えません。モデルにとらわれずに
弾きやすい、気に入った音色の出る物を選んでください。

>100万円台の楽器を考えているのですが、このクラスでも様々なモデルが
>作られているのでしょうか?

そうですね。ストラド・ガルネリ両モデルの他にも様々なモデルが作られて
います。(オリジナルも含め)ただ、こちらもモデルにとらわれること
なく、気に入った音色の物を選べば良いと思います。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/02/13 10:44  ---

弓のモデルについて、こんな文章がありました。参考までに。
A bow can be matched to a particular music style:
Baroque music is more easily played with a baroque type of bow. The lack of curve makes vigorous dtache bowing demanded by this music easier to do.
Some of the older modern type bows (Pere Tourte, Adam) are ideally suited for early classical music (Mozart, Schubert, and Beethoven). Their lighter weight and less curve at the head lend a certain ease and grace to this type of music.
And for Paganini and Wieniawski, bows from the more modern makers such as Voirin and Sartory are capable of flying staccato and other brilliant effects.

弓は、非常に難しいので、なんとも言えません。棒に馬の毛が付いているものがウン100万円ウン1000万円します。
<http://www.wps.pwp.blueyonder.co.uk/bows_makers.htm>
も参考にしてください。

デルジェスモデルでもストラディモデルであろうと、モデルによる弾きやすさや音色の違いより、各楽器による個体差の方が大きいと思います。
圧倒的にストラディモデルが多かったのですが、デルジェスモデルも多くなりました。見た目の好きなほうを選ぶのが良いと思います。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/02/13 12:46  ---

>モデルによる弾きやすさや音色の違いより、各楽器による個体差の方が大きいと思います。

本当にそうですね!弦一郎さん。
ところで、せっかくリンクを貼って頂いたのですが括弧が入ってしまったようです。
http://www.wps.pwp.blueyonder.co.uk/bows_makers.htm
英語が苦手な方は
http://www.excite.co.jp/world/text/
このページで翻訳できます。なんとなく意味は解ると思います。

投稿者:ゆきんこ     投稿日時:2002/02/14 00:15  ---

かめさん、ストラッド店主さん、弦一郎さん、ストラッド店員さん

貴重な情報をありがとうございました。
楽器探しの際に、参考にさせていただきます。
今後ともどうぞ、よろしくお願いします。

Q:チェロの調整
投稿者:Geertz     投稿日時:2002/02/10 11:28  ---

最近、自分がチェロを買ったところではない楽器屋さんを2軒訪ねたのですが、その両方で「あなたのチェロの駒(ベルギータイプ)はポプラで出来ていて良くないと思う」と言われました。ポプラは甘い音がするだけで音がでない、ということらしいです。私のチェロは、「こもっているけれども甘く柔らかい音がでるような調整がなされている」状態だそうです。確かに音はあまり飛ばないのですが、一人で弾いている分にはとても心地いいです。しかし、最近A線の音量が足りないことが気になるので、駒と魂柱を換えてもらってもっと強い音にしてもらおうかと考えているのですが、そのことについてお聞きします。楽器ごとに、私の今のチェロのような調整があう場合と、もっと強い調整があう場合、というのがあるのでしょうか。そしてこのような調整はそれほど効果があるものなのでしょうか。また、ポプラの駒についても教えていただけると幸いです。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/10 21:03  ---

ポプラの駒というのは、初耳です。ポプラ材で作られた楽器というのは
あるんですが・・・。
で、調整は楽器によっても、奏者によっても様々です。
私の知っているプロのチェリストの楽器はとても強い調整がしてあって
駒のほぼ真下に魂柱がセッティングされていました。これではなかなか
ふつうには音が出ません。私のチェロも強めのセッティングですが、
さすがにここまでのセッティングは行いませんでした。
ベルギータイプの駒の場合、低音は発音の良さ、高音の音量や抜けの良さ
を重視したセッティングになると思います。フレンチの場合は低・中音の
音の豊かさを重視したセッティングになるようです。
で、胴体中央部の幅の幅の広さによっても駒を使い分けるようです。
私の楽器は幅が狭いのでベルギータイプの駒がとても良くあいましたが、
モンターニャモデルのように幅広タイプの楽器にはフレンチ駒の方が合う
場合が多いようです。
駒は、一般的に固い方が良いとされています。ただ、本当に良い駒は固い
だけでなく堅さの中にしなやかさを備えています。

投稿者:Geertz     投稿日時:2002/02/11 01:42  ---

>私の知っているプロのチェリストの楽器はとても強い調整がしてあって
>駒のほぼ真下に魂柱がセッティングされていました。これではなかなか
>ふつうには音が出ません。私のチェロも強めのセッティングですが、
>さすがにここまでのセッティングは行いませんでした。
「強い」セッティングにすると、具体的に音はどうなるのでしょうか?遠くまで飛ぶようになる分、発音や弦を完全に振動させるのが難しくなるのでしょうか。
魂柱が駒に近いほど強いセッティングなのですね。そんなことも知りませんでした。そういえば、「あなたの楽器の魂柱は遠いところにたってる」ということも言われました。
>ベルギータイプの駒の場合、低音は発音の良さ、高音の音量や抜けの良さ
>を重視したセッティングになると思います。フレンチの場合は低・中音の
>音の豊かさを重視したセッティングになるようです。
確かに、これは当てはまっているように思います。音量の点では、やはり幅の広いフレンチのほうが音が大きくなる傾向にあるのでしょうか。
前に弓のことについてみなさんに教えていただきましたが、現在かなり強い弓を購入しようかと考えているので、楽器のほうもそれにあわせて変えた方がいいかと思ったのです。弓の性質に合わせて楽器の調整を変えるというのは順番としては逆なのでしょうか。その弓は、ちょっと強すぎるかな、と思うのですが、性能と音質が大変気に入ったのです。経験豊富なみなさまにアドバイスをいただきたいです。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/11 08:53  ---

>音量の点では、やはり幅の広いフレンチのほうが音が大きくなる傾向にある
>のでしょうか。

これはそんなことはないと思います。駒の違いによる絶対的な音量の違いは
あまりないです。発音の感じが違うので、音がでるようになったとかという
錯覚はありますが。

楽器のセッティングを変えるのは反対しませんが、今のセッティングの
楽器を新しい弓でで弾いて気に入ったのなら、セッティングを変えた場合
気に入るかどうかは分かりませんよ。

投稿者:バイオリンマニア     投稿日時:2002/02/11 11:15  ---

>魂柱が駒に近いほど強いセッティングなのですね。
そういう言い方もあるかも知れませんが、一般的には、魂柱の長さによって
表板、裏板にかかる力(押し広げる力)が強いことを強いセッテングと言うよう
です。
>「強い」セッティングにすると、具体的に音はどうなるのでしょうか?遠くま
>で飛ぶようになる分、発音や弦を完全に振動させるのが難しくなるのでしょう
>か。
魂柱を駒に近づけると通常固めの音に、離すと柔らか目の音になります。
言い方を変えれば音のテンションが強いか弱いかと言うことになります。
私の経験から言えば、耳元あるいは近い場所での音量感は若干変化するかもしれ
ませんが、遠鳴りとはあまり関連がないと思っています。
かめさんの知っておられるプロが駒のすぐ近くに魂柱の入れてあるということ
ですが、オールドのよほどよい楽器なのでしょうね。
普通の楽器ですと、音が出ないというよりも、音がかんかんぎくしゃくして
弾けたものではないでしょう。
一般的には、古いものほど駒に近づけることによって、よりよい音響が得られると
言われていますが楽器によってもかなり違うようです。

>弓の性質に合わせて楽器の調整を変えるというのは順番としては逆なのでしょ
>うか。その弓は、ちょっと強すぎるかな、と思うのですが、性能と音質が大変
>気に入ったのです。
弓にあわせて楽器を替えるのは逆順だと思います。
と言いますのは、弓は楽器有っての弓ですから。
弓は音に大きな影響を及ぼしますが、楽器そのもののもつ基音を替えることは
できません。
ですから、音質やバランスが気に入った楽器がみつかったならば、これを最大限
に引き出す弓を選ぶべきではないかと思います。
弓の絶対的性能と言うのはもちろん有りますが、音質音量、弾きやすさと観点
から、楽器と弓との相性はもっと重要だと思っています。
例えば、ペカットは弓としての絶対的性能は非常に高く、また、強い弓が多いの
ですが、楽器の性格が強い場合などはこれとぶつかり合い、最適な音質音量が
得られない場合が多い弓なのです。まあ、合えばこれほど素晴らしい弓もすくな
いですが。
また、楽器のアーチの高さと弓との関係も大きいものと考えています。
これが合わないと、弓が妙に跳ねたりして安定性がなくなる場合があります。
このように、弓の絶対的性能と、楽器との相性は、ある意味で違うものと
思われます。
もし、今の楽器の音色やバランスが気に入っておられ、さらに弓によってグレー
ドアップされたいのでしたら、より絶対的性能が高い弓の中から、今の楽器の
性能を最大限に引き出す弓を選ばれた方がよいのではないでしょうか。

Q:ドイツでチェロを弾いていますが・・・
投稿者:佳子・カマリング     投稿日時:2002/02/08 22:25  ---

チェロ歴8年のアマチュアです。身長150センチで日本ではそれほど小さくないと思うのですが、ここドイツでは一緒に弾いている仲間が皆巨体の持ち主で、どうしても音量的に負けてしまいます。練習以外に、楽器に手を加えたり、弦を変えたりすることで音量を増すことはどの程度可能ですか?ゼムリンガーというドイツ人の8分の7サイズの楽器を使用しています。どうぞよろしく!

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/09 11:40  ---

7/8サイズは4/4サイズに比べてどうしても音量が小さくなります。
ましてやゼムリンガーのような工房製の楽器だとどうしても手工品よりは
材料も悪くなり、音もこもりがちです。
テンションの強い弦をつかう事もできますが、7/8用の弦はあまり手に入らなく、殆ど4/4の弦を張ると思いますので、本来のテンションが確保できるとは
思いません。
どうしても現在の楽器で音量を出したいのなら、魂柱をきつめにするとか
駒を変えるなどの方法しかないのではないでしょうか。
あとは、可能ならば4/4のチェロを入手し、7/8の弦長に調整して弾くとか

胴体の大きさが基本的に違うので、コレばっかりは仕方ないことです。

Q:バイオリンのヒビ?
投稿者:dubin     投稿日時:2002/02/06 00:44  ---

バイオリンのことでお伺いたします。
2000年作のイタリアのバイオリンを都内バイオリンショップで購入いたしました。
購入後2,3週間して気づいたのですが、正面から見ていると何でもないのですが、低い角度から斜めに表板を見ると、ニスの下の方に細い線状のキズのよう
なものが、だいたい木目と垂直の方向に、たくさん走っているのを発見しました。
長さは1センチくらいのものから10センチくらいのものまで。線の形は直線、ジグザグ、曲線、様々です。(裏板もいろいろな角度から熟視し、同じような線状のものがあるのを見つけました。)少し見る角度を変えると見えなくなります。
いったいこれは何なのでしょうか。まず本体のひびかと考えましたが、バイオリンの外観は全く無傷で、ひびがはいるような力が加わったとは考えられません。また、ニスの表面にキズがついているようにもシロウト目には見えません。板の表面に傷が付いているのでしょうか?しかしそのキズが幅のあるものならつらつら見れば正面からでも見えるのではないでしょうか。普通に見ていると全く
気がつかないのです。どうかすると、その「キズ」を見つけるためにバイオリンを回しまわらなければならなくなります。ニスにヒビ割れのようなものが起こっているのでしょうか。どうもわかりません。
つたない説明で申し訳ありませんが、ストラド店主様はこういう症状のバイオリンをごらんになったことはおありでしょうか。またお考えがありましたなら、お聞かせ下さい。地方在住のため、なかなか楽器店へ行くことが出来かねますのでお伺いいたします。
よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/02/06 10:32  ---

いらっしゃいませ、dubinさん。ストラッド店主です。

基本的に他店の商品で、見ていませんので、うかつな事は言えませんが、
あくまでも私個人の感想としては、
ニスの可能性が高いと思います。
ニスが乾いてくると皺のようなものが現れる物があります。
(このような楽器は何本も見ています)
(日本の気候に合わないなどが考えられます)
音などにはまったく影響はないのでご安心ください。見た目の問題ですね!

とりあえず、ご購入になったお店に相談する事をお勧めいたします。
それでは!

投稿者:dubin     投稿日時:2002/02/06 21:17  ---

ストラッド店主様、早速ご返事いただきありがとうございます。
「皺のようなもの」という表現はとても適切な表現だと思います。
少し疑問が解けたような気がします。
この掲示板でバイオリンのこと、弓のこと色々知りました。
重ねて御礼申し上げます。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/07 15:18  ---

ニスは製作者によって違いはあるものの、だいたい10回から30回くらい
塗り重ねられます。そのため、一番下の層のニスと、一番上の層のニスの
乾き具合が異なり、それが時に皺のようになる場合があります。
その皺が、バイオリンに美しさを与えていくのも事実ですが、皺ではなく
ヒビのようになっているとすると、もしかすると固めのニスが塗られている
のかもしれません。

投稿者:dubin     投稿日時:2002/02/07 21:20  ---

 かめさん、コメントありがとうございます。

 〉一番下の層のニスと、一番上の層のニスの
 乾き具合が異なり、それが時に皺のようになる場合があります。

 なるほど。私の「ヒビ・皺のようなもの」はどうもニスの下の層にあります。
 かめさんのコメントでわからないのは、
  
 〉その皺が、バイオリンに美しさを与えていくのも事実ですが

 というところです。そういうバイオリンってあるのでしょうか。
 
 もう一つお聞きしたいのは、具体的な修理の方法です。ニスの下の方に
 ニスのひび割れのようなものがある場合、全部塗り替えるより方法がな
 いのではないかと思うんですが。また、こういうことは新しいバイオリン
 の場合しばしば起こるのでしょうか。もし意見がおありでしたらお聞かせ下さい。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/02/07 22:32  ---

>そういうバイオリンってあるのでしょうか。

古いバイオリンを実際に手に取ってみたことがおありですか?
かなり細かい皺が見られることがあると思います。
古い楽器のあの雰囲気は、ニスが退色してできた色合いと、
ニスの表面にこまかくできた皺などによる光の屈折の問題から
出てくる物が大きいと思います。

>ニスの下の方にニスのひび割れのようなものがある場合、
>全部塗り替えるより方法がないのではないかと思うんですが。

ニスが極端に固すぎる場合(ぼろぼろ欠けて落ちてくるなど)以外は
特に塗り替える必要はないと思います。ぶつけてしまって木の地肌が
見えてしまっても、その部分だけニスを盛って修復していきます。

>こういうことは新しいバイオリンの場合しばしば起こるのでしょうか。

新しい楽器の方が、ニスが乾いていく過程を自分で見ているので
よけいに気になることが多いかと思います。
また、オールド仕上げの施されている楽器の場合は、わざとそのような
状態にしてから上塗りに堅めのコーティングをかけている場合もあります。

投稿者:dubin     投稿日時:2002/02/08 21:09  ---

かめさん、適切なるご意見、ありがとうございます。

残念ながら、オールドバイオリンというものを詳しく見たことは
ありません。
私のバイオリンの「ヒビ・皺」もそういう芸術的な「ヒビ・皺」
になってくれればいいなと願います。