Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:弦について
投稿者:Geertz     投稿日時:2001/12/17 23:36  ---

あまり弦楽器そのものに関する質問ではないのですが、どなたかプロのチェリストたち(ヨーヨーマやマイスキー)が使っている弦はどの弦なのか知っている方がおられましたら教えていただけませんでしょうか。彼らが使っている弦は特別仕様なのでしょうか。よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2001/12/18 10:18  ---

いらっしゃいませ!Geertzさん。ストラッド店員です。
店主に聞いたのですが解らないとの事なので私が検索で調べました。
店主は意外とこういうの疎いんですよ。
で検索したのですが解りませんでした。
誰か知っている方いたらお願いいたします。(かめさん知ってますか?)

ちなみに特別仕様の弦というのは聞いたことがないそうです。
それでは!

Q:楽器が不調なんです。
投稿者:ちぇろちぇろ     投稿日時:2001/12/11 10:25  ---

こんにちは。以前この掲示板でチェロの購入を相談させて頂いたちぇろちぇろです。楽器もいいのが欲しいのですが、その前に今使っている楽器(弓?)が不調なのです。D線のE,F(ファーストポジション)の音がしょっちゅうかすれてしまうのです(10回弾けば7、8回位かすれます)。かすれるというより音が裏返ると言ったほうがいいかもしれません。力の入れ具合、弓と弦の角度、左手指の押さえる強さの加減、松脂をしっかり付ける等色々試しては見るのですが、状況はかわりませんでした。あえて言えば指板寄りで弾くと、かすれにくくなるようには思います。また弓を引いていると所々滑っているような感じもあります。(ビーと鳴っている中で所々「スカッ」って滑る感じです。)その滑った感じが続いて、キーというかすれ音となっているような気もします。

2ケ月前に買った中国製安物セットに付いてくる弓なので、ヘタったのでしょうか?

10万円くらいの弓に買い換えれば良くなるのでしょうか?(この位の値段でストラッドさんに在庫ありません?)気になって練習どころではないのです。

投稿者:かめ     投稿日時:2001/12/11 11:43  ---

中国製安物セットに付いてくる弓なので・・・買い換えましょう

という話は先にして、まずは、その部分の音となると、ウォルフトーンが
疑われます。だいたい、E,Fの音辺りではなく、F#の辺りが多いのですが、
そこは中国製、楽器そのものがきちんとしたサイズで作られていないのかも
しれません。きちんとしたサイズで作られている手工品楽器ならば
だいたいF#あたりでウォルフトーンが現れます。

ウォルフトーンの対策にはウォルフキラーという物があります。
それをG線のテールピースと駒の間に取り付けます。

もう一つ、疑われることは、きちんと調整されていないと言うことです。
通販などで買う楽器などでは良くあり得る話だと思います。

いずれにせよ、一度工房で見てもらった方が良いかもしれません。
工房では、楽器や弓を買い換えるつもりではないことをきちんと
伝えてくださいね。そうしないと、場合によっては「買い換えた方が
話は早いですよ」と持っていかれる可能性もあります。調整などで
どうしようもないレベルの時、あるいは自分がその楽器に愛着をもてなく
なった時に、初めて買い換えという選択が生じてくるのです。

弓は2ヶ月でヘタってくるような物ではありません。いくら安い弓でも
もっと長く使えます。ただし、毛を張ると下へ反らずに上へ曲がるとか
前に曲がるとかいう弓は使い物にならないので、買い換えた方がいいと
思います。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/12/11 14:11  ---

いらっしゃいませ!ちぇろちぇろさん。
ストラッド店主です。
またまたかめさんに先を越されてしまいましたね。ありがとうかめさん。
ほとんどかめさんに付け足すことはございません。

10万位のチェロの弓となりますとメーカー製の新品になります。
アトリエあたりがお薦めです。

それでは!

Q:弾きやすい楽器?
投稿者:点心     投稿日時:2001/12/09 05:36  ---

初めまして。

バイオリンを習い始めて1年位になりますが、最近、先生にしきりに
楽器の買い換えを勧められています。
自分の楽器は、人から譲ってもらった中国の半手工製なのですが、先生いわく
「ネックがあなたには細すぎて音程がとりにくいし、弦高も一定していなくて
ペラペラした感じ、とても弾きにくい。」とのことです。

お聞きしたいのですが、「弾き易い」楽器というのは存在するのでしょうか?
楽器の差は「音質」や「見た目」で決まると思っていたのですが、「弾き易い」
という観点は持ったことがありませんでした。
また、体格によってネックの太さなどは合ったり合わなかったりするもの
なんでしょうか?

楽器選びの難しさを感じるこの頃です。

投稿者:かめ     投稿日時:2001/12/09 11:33  ---

「弾きやすい」というのは、きちんとしたサイズで作られた楽器で
なおかつきちんと調整された楽器だと思います。
特に、「弦高が一定していない」のはとても弾きにくいと思いますよ。
弦高を合わせるだけならば、駒やナットの調整だけですみますが、
楽器が大きい、小さいはどうしようもありませんからね。

ネックに関しては指板の幅がきちんとしており、角度さえしっかりして
いれば、ある程度大丈夫だと思います。僕の楽器も、ヨーロッパ人の
体格にはそれで良いのかもしれませんが僕にはちょっと太かったので
少し細くしてもらいました。

楽器の買い換えを勧められていると言うことは、調整に出してきちんとした
サイズにするほどの楽器ではないと言うことなんでしょうね。そこまで
お金をかけるのなら、思い切ってきちんとしたサイズの弾きやすい楽器で
練習しましょうと言う意味なんだと思います。

中国の楽器でもきちんとした楽器はたくさんありますので、「イタリア製」
「ドイツ製」「フランス製」など生産国にこだわる先生は要注意ですが。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/12/10 11:06  ---

点心さんいらっしゃいませ。
かめさん完璧な答えありがとうございます。

いい楽器を選んでくださいね!

Q:海外の値段
投稿者:itodai     投稿日時:2001/12/08 14:49  ---

はじめまして いつも楽しく拝見させていただいております
質問なのですが、今度旅行でドイツやチェコに行くのですが、海外の方が安い気がするしせっかくなので、楽器店に行ってケースや楽器を見てきたいと思っているのですが、やっぱり日本で輸入ケースや購入するよりは安いのでしょうか
ある人の話だと、ドイツ等は消費税が高く日本で買ったほうが安いといわれたので
失礼な質問ですが回答していただければ幸いです

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/12/10 11:02  ---

いらっしゃいませ、itodaiさん。ストラッド店主です。

弦楽器に限らず海外で直接買うのは確かに安いです。(旅費、滞在費などは別)
但しケースなどはいいと思いますが、手工品の弦楽器などは、買う側の知識などが必要になると思います。
ドイツに関しては解りません。

Q:Josef Kreuzinger
投稿者:かわせみ     投稿日時:2001/12/05 01:13  ---

はじめまして。
うちに前からあるヴァイオリンなのですが、

Josef Kreuzinger
Geigenbauer
Markneukirchen im Vogtland
anno 1973

とあります。
チェロ作ってる工房みたいですが、ヴァイオリンとしては
どうなのでしょう。サイトを探しましたが見つかりません
でした。

自分はチェロ初心者なのですが、せっかくですからこの楽
器も弾いてみようと思います(^^)
それでなにか情報を教えていただければ、と思いました。

ではでは。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/12/05 11:42  ---

いらっしゃいませ!かわせみさん。ストラッド店主です。

Josef Kreuzingerさんですね。調べて見ました。
何人か同じ名前の職人さんがいますが、1793年にバイオリンを作れる人は一人しかいませんでした。

Josef Kreuzinger(3)、1904年生まれ。1940年からマルクノイキルヘンで働く。とても優れた職人さんです。

と文献には書かれています。
これだと1973年で69歳ですから年代が合いますね。ただラベルの書き方が違いますので、もっと若い同じ名前の製作者なのかも知れませんが、資料ではこの方までしか載ってませんでした。
それでは!

投稿者:かわせみ     投稿日時:2001/12/05 23:25  ---

さっそく詳しく教えていただき、ありがとうございます。
さっすがに、歩く辞書のようなかたですね。

末永く可愛がって弾きたいと思います。

Q:Riccardo Bergonziさんについても一度教えてください
投稿者:rio     投稿日時:2001/12/02 20:10  ---

STRADさま
いつもHP楽しく拝見しています

イタリア?のVIOLIN製作家で

もう一度、Riccardo Bergonziさんについて
教えてください

特に
・Carlo Bergoziの子孫なのか?
・作風あるい学んだ学校等で、ドイツ系は混じっていないか?
についておねがいします

以前のログを拝見すると

常連のかめさまが
「Carlo Bergoziの子孫」とコメントしてらっしゃいますが
私が借りた本には、そのような記述が見つからず
判ったのは、
独立する前は、クレモナの名工
(多分コニアさん?)の工房にいたということぐらいで

本を借りた、近所の工房の主人は、「絶対子孫じゃないよ」というし…
どちらを信じれば…

また、楽器(1999年製)は
作風は、まさにイタリアン(のオールド風味)ですが
音は、クレモナ系というより、
ドイツ風味な印象が強かったので…
(ちなみに、音を比較したのは、
F.PortantiさんとL.Cassiさんの作品でした)

よろしくお願いします

投稿者:かめ     投稿日時:2001/12/02 20:43  ---

私も系図などを確かめたわけではないので確実なことはわかりませんが、
少なくても本人を直接良く知る人(弟子や、楽器商)など複数に聞いた
情報では本人が「子孫」だと言っているようです。

彼はオールド仕上げが好きなのでたぶんご覧になった楽器もオールド
仕上げが施された楽器だと思います。ステファノコニアの工房から
独立しましたが、現在でもコニアの工房の近くに工房を構えています。

音もどちらかと言えば渋めの音なので、ドイツ系と思われたのでは
ないでしょうか。

投稿者:rio     投稿日時:2001/12/05 18:22  ---

かめさま

ありがとうございます
私もあれから、本やWEBで探しましたが
系図は見つからず、諸説いろいろという感じでした

最後に決めるのは、音なので
もう少し悩んでみようと思います

Q:弓の製作家Victor Fetiqueについて
投稿者:ちぇろ     投稿日時:2001/12/05 00:01  ---

 お久しぶりです。いつも、このページで様々勉強させて頂いております。
 フランスの弓の製作家Victor Fetiqueについての質問です。あるお店で、音大生や若手プロの方が良い弓だとおっしゃっているチェロ弓がVictor Fetiqueの製作によるものだと知りました。私も試奏させていただきましたが、大変軽量で、スピッカートが素晴らしい柔らかな弓でした。
 そこで、無知な私にフランスの弓の製作家Victor Fetiqueについて、ご教授願えればと思いましてキーを叩いております。大体どのくらいの価格がするものなのでしょうか?参考までにお願い致します。
 
 また、新作ももう一つ考えたいのですが、割と柔らかめの新作と言うものは、存在するものでしょうか?全く初心者的質問で恐縮です。ギョームという製作家がメジャーだと聞きましたが、硬い弓しか弾いた事がありません。この方の作風は、どういった感じでしょうか?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/12/05 11:27  ---

こんにちは、チェロさん。ストラッド店主です。
Victor Fetiqueですね。いい弓だと思います。
これの日本の相場は固体固体違いますので物にもよりますが。バイオリンで100万〜150万位だと思います。チェロの弓はバイオリンの2割増し位が目安です。

新作で柔らかい弓というのは難しいですね。
理由としては、現代の状況が強い弓を求めているため、柔らかい弓にチャレンジする人がいないと言う事と
弓は材料が命なので、フランス・オールドボーのような材料がもうないので作りたくても作れないというところですね。
ギョームさんは現代的な製作者などでやはり硬めの弓を作っていると思います。
それでは!

投稿者:ちぇろ     投稿日時:2001/12/05 17:22  ---

ふーん、そうなんですか・・・。有名な弓は、数々あれど今までの中で一番気に入っている弓なので、財布と相談してみます。有難うございました。

新作弓は、やはり現代の音楽・会場条件(広さ・収容人数の多さ)等を考えると強い音が要求されているので、強い弓になるのですね。材質も手に入り難いんですね。

また、質問しようと思います。有難うございます。

Q:Millantの弓最高です
投稿者:バルビローリ     投稿日時:2001/12/04 00:25  ---

こんにちは。
先日、Millantの弓ceb-0705を購入させていただきました。
自分の楽器との相性が抜群でとても満足しています。
ところで私が買ったMillantですが、製作者はBernard,Millantなのでしょうか?
それから、弓につけてあった松ヤニの銘柄は何でしょうか?
いつも自分が使っている松ヤニより弦へのすいつきがとてもいいのです。
わかりましたら、お教え下さい。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/12/04 10:40  ---

いらっしゃいませ、バルビローリさん。ストラッド店主です。
弓を気に入っていただいたみたいでありがとうございます。

製作者に関してですが、Bernard,Millantさんの工房製というのは間違いありません。Bernard,Millantさんが自分のスタンプを押した楽器ですので納得のいく楽器だと思います。

松脂ですが当店でチェロに使っている松脂はHidersineデラックスです。非常にリーズナブルな松脂ですが私はチェロに合うので好んで使っております。
それでは!

投稿者:バルビローリ     投稿日時:2001/12/04 22:49  ---

さっそくお答え下さり、ありがとうございました。
弓や松ヤニを選ぶだけで、楽器の音がこんなにも
変わるのだということを改めて実感しています。

Q:GLIGA VASILEについて
投稿者:Hans     投稿日時:2001/12/03 07:17  ---

初めまして。
こちらの過去ログで何度か名前が上がっているGLIGAについて教えて頂きたいことがあるのですが。

まず紹介から。GLIGA VASILE氏(ルーマニア式に姓・名の順です)はクレモナやミッテンヴァルトなど
のコンペティションでも何度か賞を獲っている名の知れた職人さんです。
彼の手掛ける楽器はスクール楽器・ワークショップタイプ(GAMAという工房で親方監督のもとお弟子さん達が作っている)・
親方自らの手によるマエストロタイプとランク分けがされています。
(ちなみにクリスチアン氏はヴァスィレ氏の息子さんで、アンティーク仕様の楽器を手掛けています。)
マエストロタイプには個々の楽器の写真入りの証明書がついており、どこで見ても評判は上々のようです。

で、ここからが質問なのですが。
グリガのルーマニアの工房に行かれたと過去ログで拝見しましたが、そのことについてなのです。
Reghin市に行かれたんですよね?Pandurilor通りのGAMA工房の方なのでしょうか。
それともDuzilor通りの親方本人の工房だったのでしょうか。
マエストロタイプがあまりに沢山出回っているようなので、これはとても親方一人で作れる訳ないからきっとお弟子さん
一杯アシスタントに使っているのだろうなあ、と前から思っていたんですよね。
『流れ作業』でしたか・・・・。GAMA工房がそれならまあ仕方ないとは思うのですが、マエストロタイプがそれだと
「親方本人による完全手工品」という看板に偽り有り、ですよねえ。
お会いになられた「社長さん」って、親方本人だったのでしょうか?もしそうだったら、イヤだなあ・・・。
ヴァイオリン作る人は『やり手の実業家』なんかじゃなくあくまで『職人気質の職人さん』でいて欲しいので。

とりとめのない書き込みになりましたが、どうぞ宜しくお願い致します。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2001/12/03 11:52  ---

こんにちは、Hansさん。ストラッド店員です。店主はGLIGAの工房には行っていないので店員が答えます。

それにしても物凄いお詳しいですね。通りの名前などはまったく我々はわかりませんでした。何せルーマニアは強行軍だったので、ダヌーツさんにくっついていくのがやっとでした。

我々が見学したのはGAMA工房です。これについては過去ログをご参照ください。そこに現れた「社長さん」がGLIGA VASILE氏なのかどうかは、解らないです。一言をしゃべらなかったので。

Duzilor通りの親方本人の工房には行っておりませんので詳しいことは解らないです。
親方本人の工房があると知っていたらそちらに迷わず行ったのですが、残念です。
機会があったら行ってみたいですね。それでは!

Q:オーギュスタン・シャピュイについて
投稿者:秦雄一郎     投稿日時:2001/11/30 06:57  ---

お世話になっております。
先日はありがとうございました。ダヌーツさんに会いたかった・・・。
ところで、御社で購入しましたシャピュイについて教えてください。
自分でも調べたのですが、なかなか詳しい情報が得られません。
自分の楽器をどんな人が作ったのか知りたいので、よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2001/11/30 11:09  ---

こんにちは、秦さん。ストラッド店員です。
Chappuy nicolasu Augustinさんですね。

この方の情報は文献にたくさん載っておりましたが、今日は英語が得意なスタッフがいないので、私なりに頑張って約して見ました。

生まれは1730年、亡くなったのは1784年。活動したのはミレクールとパリです。
大変作るのが早い作家さんです。彼の作品はエレガントです。
ニスはtransparent yellow /orangi yellw /brownish yellw/reddsih brownで
外観が共通性がある。ビオラ、チェロなども作りました。

大体解る所は約してみました。

ちなみにダヌーツさんはこの楽器をこのように評価しておりました
「凄くやわらかい音がするね!E線、A線は女性っぽいおとがする。D線、G線は男性っぽいね。これはソロ向けだね。全体的にすっきりした印象の残る音だ。あと表板の材料が非常にビューティフルだよ。」

それでは!