Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:Vn&Vla
投稿者:yuri     投稿日時:2001/09/26 23:05  ---

こんばんは。
いつも楽しく勉強させていただいております。
今日は2点ほど教えていただきたくて書き込みしました。

1つは、私が現在もっているバイオリンの製作者(G. Foschi)について、教えていただきたいのです。Inter-netで調べてみたのですがこれといった情報が得られませんでしたので、ご存知でしたら教えていただけますでしょうか?
いろいろな方?の手を経て縁あって私の手元に巡ってきた楽器ですので、製作者のことを知っておきたいのです。

2つめは、ビオラについてです。
気のあった音楽仲間とカルテットを組み、ビオラ経験が“ちょっと”あるということでビオラを弾くことになりました。
アマチュアですのでビオラにお金をかける余裕がありませんが、あの深みのある暖かい音を出すためには最低限どのくらいのランクのものを考えたらよいのでしょうか?
もちろんテクニックが一番の条件であることは承知していますが、一般的にアマチュア奏者でバイオリンとビオラの持ち替えをする場合、どの程度の楽器を使用されるのでしょうか?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/27 14:40  ---

いらっしゃいませ!yuri さん。ストラッド店主です。

G. Foschi調べてみました。何とかイタリア語の資料で見つけました。
Georgeus Foschiでよろしいでしょうか。いろいろ記述がありますがイタリア語なのでよく解かりません。1940年生まれ。ローマで活動、プロフェッショナルなどの言葉がありますので評価の高い製作者ではないでしょうか。私は知りませんでしたが。

ビオラの件ですが「深みのある暖かい音」という条件を私なりに理解しますと250万以上する楽器じゃないと当てはまらないですね。

>一般的にアマチュア奏者でバイオリンとビオラの持ち替えをする場合、どの程度の楽器を使用されるのでしょうか?

これに関してはさまざまです。いい楽器を使っている人もおりますし、そうでない人もいます。
経済的な事や思い入れなどで違いますので、一般的というのは難しいです。

それでは!

投稿者:yuri     投稿日時:2001/09/29 23:23  ---

ストラッド店主さま

ありがとうございました。

アマチュアでしかもバイオリン奏者の私にとって、ビオラの250万はちょっと無理な金額です。
でも、少しでも理想の音に近いビオラを手の届く金額で探してみようと思います。
今後ともよろしくお願いします。

Q:ヨーゼフ・ガルネリについて
投稿者:ちぇろ     投稿日時:2001/09/25 19:15  ---

前回は、丁寧な説明有難うございました。

今回は、ヨーゼフ・ガルネリという製作者についてです。ガルネリと言うとガルネリ・デル・ジェスが頭に浮かびますが、ヨーゼフと言うと私の持っている「チェロの本」には載っていないので、現状調べる術がございません。お願いします。

投稿者:こあら     投稿日時:2001/09/26 14:01  ---

藤原真理さんがヨーゼフ・ガルネリのチェロを弾いていらっしゃいますね。
もっとも、彼女はフランチェスコ・ストラディバリウスのチェロも持っていらっしゃいますが。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/26 16:27  ---

こんにちは、ちぇろさん。こあらさん。

ヨーゼフ(Josef)というのはラテン語でイタリア語ではジョセッペ(Giuseppe)と読みます。
これははっきり言うとデル・ジェスです。デル・ジェスというのはあだ名みたいなものです。

またデル・ジェスのお父さんもジョセッペという名前でジョセッペ()
デル・ジェスのことをジョセッペ()と呼んだりします。

向こうの人って名前がややっこしいですね。

投稿者:ちぇろ     投稿日時:2001/09/26 21:06  ---

こあらさん、ストラッド店主さん(あれ、名前はえーと)有難うございます。実は、藤原さんにお会いする機会がありまして、質問した次第です。

フランチェスコ・ストラディバリも知らないので、教えてください。ストラディバリ一族って事ですかね?知ってたはずなのですが、ファーストネームを言われると途端に自信が無くなります。お願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2001/09/27 11:43  ---

フランチェスコ・ストラディバリという方はアントニオ・ストラディバリの息子です。

アントニオの息子でバイオリン造りはオモボノとフランチェスコです。
フランチェスコは1671年〜1743年、オモボノは1679年〜1742年
アントニオは物凄い長生きで1644年〜1737年です。

息子達はお父さんの手伝いをしていますので、自分の名前の楽器は数が少ないですね!
だから晩年のアントニオ・ストラディバリの作品は息子の作品の可能性もあるかもしれませんね!

Q:Vnの作者について教えて下さい。
投稿者:H.M.     投稿日時:2001/09/26 01:53  ---

アマチュアのVn愛好家です。私の所有するVnで、今一つ作者の詳細についてわからないものがあります。どなたかお教え下されば幸いです。一つは「JURG BUCHWALDER ALLIEVO DI SCROLLAVEZZA FECIT ANNO 1983 PARMA」,もう一つは中国人作家だと思うのですが、「made by Xian Baokang no.48 1993 漢字の落款?」です。特に後者の中国人作家による楽器は、持ち主のひいき目があるにしても、一枚裏板の大変まじめな楽器で音も素直に出ます。最近多く輸入されている中国製の楽器とは明らかに一線を画するように思えます。詳しい方ご教示下さい。H.M.

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/26 16:45  ---

いらっしゃいませ!H.M. さん。ストラッド店主です。

JURG BUCHWALDER ALLIEVO という人を調べてみましたが。解かりませんでした。
ただラベルにDI SCROLLAVEZZA とかいてあるのでこの人の弟子だと思います。パロマで製作とも書いてあります。SCROLLAVEZZA という方は結構有名なバイオリン製作者です。同じくパロマで製作しております。

中国製は当店でも低価格帯の商品としてチェロなどを扱っていますが、そうですね中国製はいいですね。価格も安いし。H.M. さんの「made by Xian Baokang no.48 1993 漢字の落款?」というのはちょっと解からなかったです。すいません。それでは!

Q:ヴァイオリンの肩当なしの演奏について
投稿者:M.A.     投稿日時:2001/09/11 22:23  ---

自分に合ったあご当てを使うことによって、
ヴァイオリンの肩当なしの演奏は可能でしょうか?
実際に肩当なしで弾いていらっしゃる方の意見が聞きたいです。

また、楽器店であらゆる種類のあご当てを試させてもらうことは可能でしょうか?

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/09/12 01:03  ---

またまた お邪魔します。ぽちと申します。
以前は私も肩当てを使っていましたが、知合いの
バイオリンの先生の勧めではずしました。慣れると
どうという事はありません。その先生の考えでは
肩当てがない方が、バイオリンの角度が平らになり
音がよく響くそうです。やってみると なんとなく
そんな気が…。私の感想で確実に感じたのは姿勢が
良くなりました。そのためボウイングが楽になりました。

プロのソリストにも肩当てをすると鎖骨に音が響かない
ので自分の音が作れない、と使わない方がいるそうです。
いかがでしょうか?

投稿者:M.A.     投稿日時:2001/09/12 21:06  ---

ぼちさん、
それってもしかして千住真理子さんのことですか?

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/09/13 08:56  ---

千住真理子さんですね(^.^)。
それ以外、本など調べても肩当ては「特に必要な物ではない」
としている物もあります。TVなどでプロの方を見ていても
してたりしてなかったり、演奏家によっていろいろですね。
ずれるようでしたらパットみたいな物を当てる方法もあります。
昔の演奏家で、肩に布を引っかけて弾いている写真を見た事が
あります(誰っだか忘れました)

投稿者:白濱義崇     投稿日時:2001/09/24 09:37  ---

肩あてなしで演奏したら、あごでは楽器を支えられなくなり、左手で支えなくてはなりません。しかしそんなことをしたらポジション移動できないし・・・どうしたら言いのですか?

投稿者:おーぎゅすたん     投稿日時:2001/09/24 23:19  ---

どうも。
顎当てに関するご質問ですが、参考までに・・・。いわゆる最もポピュラーな演奏法、すなわちグァルネリ・スタイルの顎当とブリッジ式肩当をつけ、頬骨あたりに斜め方向にかまえる奏法(ヴァイオリンニストでいえば、パールマン・シャハム・五嶋みどり等、特にジュリアード卒業生の多くに顕著。ちなみにこの奏法だと、顔の左下にあざができるようです)では、ヴァイオリンと肩当の合わさった上で、楽器をはさむのに丁度良い厚さになります。
それに対して、一般にドイツ奏法とよばれる演奏法は、顎当に関しては特にコレ、ということはないのですが、テールピースの真上まで皿型のスペースがある「フレッシュ型」、もしくはそれに近い型の顎当を主に使用します。しかし、例えばギトリスなどは通常のガルネリ・スタイルを使用していますね・・・。この奏法最大の特徴は、肩当を使用せず、そして頬骨の近くではなくて、あごの先端に限りなく近い部分で、楽器のテールピースの真上をはさむ点にあります。ヨーロッパ、特にドイツ圏で音楽教育を受けたヴァイオリンニストに多い奏法で、先記のギトリスやムターなどが代表格ですね。こちらの場合、ブリッジ式肩当の厚みがない分、あごの部分の長さでカヴァーするわけです。

従って、まず白濱義崇さんのご質問ですが、ドイツ奏法でも、慣れればあごと鎖骨で、楽器は十分に支えられるのです。ただし、肩当を付けているのと同じつもりで頬骨付近で構えると、ちょっとツラいでしょうね。奏法を変えるならば、必然的に姿勢にも変更が必要です。

僕はこの夏からドイツ奏法にシフトしていますが、それは小さいころから慣れている自分の姿勢がどちらかというとドイツ奏法に近く、そちらの方が音程や、特に高ポジションの安定性がずっとよいことに気がついたからです。ドイツ奏法に関しては、それ以外のメリット、例えばヴァイオリンニストの鎖骨との共鳴云々といった理屈は、僕は基本的に関係ないと思っています。ただ、今まで聞いたなかで説得力があると思ったのは豊田耕ニ氏の説で、氏はムターの姿勢を最も模範的だと断言した上で、「ヴァイオリンを構えて醜いあざができるということは、基本的にヴァイオリンニストの身体と楽器が完全に一体化していないということで(注:ムターの首には、いかなる傷・あざもありません)、肩当もまた、楽器と身体との一体化を妨げます。」というもの。まあしかし、これもまたその人その人の体格・力などによって様々でしょう。

結局、自分の最も慣れた姿勢が一番、ということでしょうか。奏法を変えるにしても、信頼できる先生の指導・アドヴァイスを参考にすべきですね。我流でやってしまった場合、特に左手や首の腱鞘炎など、奏者にとって深刻な事態となりかねません。加えて、奏法変更の際には、顎当だけは慎重すぎるほど慎重を期して、自分に最も合うものを選択してくださいね。

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/09/25 13:45  ---

おーぎゅすたんさん、非常に詳しいコメントをありがとうございます!
とても勉強になりました。私の顎にあざがあるのは構え方が不自然
だったという事ですね。フォームと顎当てのチェックをしてみようと
思います。

Q:いいバイオリンがほしい
投稿者:白濱義崇     投稿日時:2001/09/24 09:42  ---

イタリアのオールドバイオリン・・・100万円以上300万円未満で名器はないですか?教えて!

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/24 10:30  ---

こんにちは、白濱義崇 さん。ストラッド店主です。

「イタリアンオールドトーンがする楽器」は200万以上であれば十分手に入ると思います。ただし「名も無き作家」であったり「コピーされた有名な作家のラベル」の楽器などになると思います。

Q:イタリアの製作者マリオ・ガッダについて
投稿者:ちぇろ     投稿日時:2001/09/20 19:59  ---

初めまして。チェロを少々かじっている者です。いつも拝見していて、真摯な回答態度に感銘を受けております。
私は、ドイツの量産楽器を所有していますが、そろそろ良いものが欲しいと思い始めるようになりました。何故、イタリア製が良いのか、判りませんでしたが、所有している方の話を聞くに連れ、何となく判って来ました。しかし、有名なモダンの製作者だと先立つものが、用意できない金額のようですし、コンテンポラリーならばと考えるようになりました。

さて、私の知りたいのは、イタリアの製作者マリオ・ガッダに付いてです。1931年生まれで、父にガエタノ・ガッダを持つ彼ですが、それしか知りません。どういう製作者なのでしょうか?まだ生きていらっしゃるのでしょうか?また、まだ製作を続けていらっしゃるのでしょうか?プロの方も良い製作者なので生徒さんに紹介している様な話を聞いた事があります。バイオリンは、楽器屋さんのホームページで良く拝見しますが、チェロは見た事がありません。手に入れるには価格として、どのくらいを考えれば妥当でしょうか?

楽器製作者を紹介している本は、日本語では出版されていますでしょうか?そう言う本は、外国語ですよね。英語ならまだしもイタリア語となると全く判らないのです。もし、ご存知でしたら教えて頂けると大変有り難いです。

ちぇろ

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/21 15:23  ---

こんにちは、ちぇろさん。
ストラッド店主です。

マリオ・ガッタさんですね。資料で調べてみました。(英文)
グットメーカー、ガエタノの息子。プロフェッショナルなメーカー!
内容はこれだけです。意外とあっさりしてますね。
この方は多分まだご存命のはずです。今製作しているかどうかはわかりません。

そうですね、バイオリンの数に比べるとチェロの数は少ないですし
お店の方としてもチェロは空間的に数を在庫するのは難しいですから、バイオリンと比べるといい楽器にめぐり合える可能性は低いですね。

マリオ・ガッタさんのチェロはいいものであれば500万円前後でしょう。

楽器製作者の本ですが詳しい内容となりますと日本語の本はないと思います。
当店では英文の「ユニバース・ディクショナリー オブ バイオリン&ボーメーカ」という本を使っています。英文なので何とか読めます。東天では扱っておりませんが大きめの楽器屋さんなら置いてあるかも知れません。

投稿者:ちぇろ     投稿日時:2001/09/22 13:07  ---

どうも有り難うございます。なるほど、やはり数が少ないのですね。

もう一つ質問があります。彼の作品の中で、現在は70歳ですけれども40歳前後の脂の乗っていた時期のチェロ作品があると何処かで聞いた事があります(思い出せないのですが)。例えば、チェロでは有名なフランチェスコ・ビソロッティの新作があるとは聞きます(実際に弾いた事もあります)が、40歳前後のいわゆるバリバリの時期のチェロ作品と言うものは、市場で聞いた事がないのです(素人の私の情報が少なすぎるのでしょうけど)。勿論気に入っていて所有者が手放さないと言う事はありましょうが、もしあったとすれば、その年齢の頃の作品は概して年齢が高くなってからの作品より、価格的には高くなるものでしょうか?
全く以って、初心者の質問で申し訳ございません。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/24 10:12  ---

私の考えでは、楽器製作者の40代前後は、まだ駆け出しの年代だと考えております。
確かに人間のパワー全般の最盛期なので、楽器の作りは一番いいかも知れませんが、そこからさらに経験をつんで作成した楽器のほうが全般的に音がいいものが多いと考えております。

また、その頃のマリオ・ガッタのチェロを探すとなると、オークションで出展されるのを気長に待つしかないですね。こればっかりは運だと思います。

また、現代作と40年代前後の金額は恐らく変わらないんじゃないでしょうか。
まあ出来により楽器個々の評価というものがありますので一概に言えませんが。

それでは!

Q:二点ほど質問で・・・・・
投稿者:豆蔵     投稿日時:2001/09/21 12:37  ---

はじめまして。オケの友人から紹介されて、お邪魔いたします。小生はフレンチ・オールド(リュポと大体、同時期のもの)を使用しておりますが、さいきんになってテールピースの一部分が欠損するという厄災に見舞われました。
もとのテールピースは、おそらくオリジナルではない黄楊材製だったのですが、交換しようと思っています。しかしながら、既製品として出回っているテールピースを使用することには、少し抵抗を覚えます。まず第一に、サイズ・個性様々の楽器に画一化された企画の部品が合うのかということと、第二に、オールド楽器の場合、駒や魂柱を取り替えるときにはそれ相応の年をとった素材にするのに、テールピースには新品の素材を使用して良い結果が得られるのか、ということに非常な疑問を覚えるからです。
以上の様な点を考慮した結果、やはり信頼できる技術者の方に製作・交換をお願いすることがベストだと思いました。しかしながら、これは明らかに「修理」とか「調整」というよりも「製造」のカテゴリに属することだと思われますので、普通のお店で注文できるかわかりません。こういったことは、どこにオーダーすればいいんでしょう?また、予算はどれくらい用意すればいいんでしょうか。もし分かる方がみえれば、教えてください。

さらにもう一点、少し構造上の質問なのですが、製作年代の関係上、小生の楽器の棹はある時期に交換してあります。それはいいんですが、楽器をよく見てみると、裏板2枚の合わせ目(正中線とでもいいましょうか)に対して、裏から見た場合の右方向(つまり、ハイポジションで手のひらが当たるのと反対方向ですね)に5ミリほど、棹がずれて取り付けられているんです。従って表から見た場合、ごく微妙に左側方向に、指板および棹が傾いているんですね。べつに演奏に支障があるわけではないんですが、こういったことはオールドの場合、多くあり得ることなんでしょうか?もしくは、修理する必要があるんでしょうか。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/21 18:09  ---

こんにちは、豆蔵さん。
ストラッド店主です。

テールピースですが、私は古い楽器でも新しい物を付けるのには抵抗がありません。
テールピースの素材によって音が変わりますが、古い新しいでは音には影響がないと考えています。
駒に関しても最高級の駒はある程度の期間(20年位)寝かして自然乾燥しておりますので新品を使っても問題がないと考えております。あえて古いものをつけることはないと考えております。
ツゲの値段はいいもので¥6,000位です。交換は簡単なので手間賃はないと考えて大丈夫です。

棹の件ですが、正直申しまして5ミリはかなりのずれですね。
想像ですが、恐らく裏板のはぎ(裏板2枚の合わせ目)がズレているのではないのでしょうか?
これだと棹がずれているように見えます。
ただ表からみても棹がずれているんですよね。うーん。
はぎがずれている楽器はありますが、棹が5ミリずれている楽器は見たことがありません。
これはちょっと楽器を直接見てみないと解からないですね。

投稿者:カプリース24     投稿日時:2001/09/21 22:11  ---

こんにちは,豆蔵さま,店主さま.
私が以前テールピースの交換をお願いした某弦楽器専門店では,市販品を削って調整すると言われました.私の場合は,依頼した楽器がかなり小振りだったため,市販品をそのまま装着すると,一番後ろにセットしてもテールピースと駒との間の弦長が短くなりすぎるということのようでした.また,テールピースの裏側を削って軽量化した楽器も見たことがあります.要するに市販品をカスタマイズするわけですが,良い材料の良い造りの市販品をベースにすれば,一からハンドメイドしなくても,十分に良い結果が得られるのではないでしょうか?

投稿者:豆蔵     投稿日時:2001/09/22 00:22  ---

店主様、カプリス24様、お答えどうもありがとうございました。棹のズレに関しては、ポジショニング・音ともに今のところモンダイありませんので、まあいいやっ、と思うことにします。テールピースのことは、いつも整備に出している職人さんに聞いてみますよ。

投稿者:バイオリンマニア     投稿日時:2001/09/22 00:56  ---

こんばんは豆蔵さん。
確かにバイオリン本体は経年により音響効果は高まり、魂柱に
ついても古いものは伝達効率が高いのですが、少なくとも駒
については古すぎるものは感心しません。
私も非常に古い駒を付けたことが何回かありますが、いずれも非常に硬い
耳障りな音で満足できませんでした。
テールピースなど付属品については、もともと付いていた古いものを新しく
取り替えたり、いろいろなタイプのものを付けてみたりしたこともありますが、
古いことによるメリットはあまり感じられませんでした。
テールピースについては、あごあてと同様いろいろな材料、形、長さのもの
が市販されています。また、その品質についてもいろいろです。
長さは、楽器に応じ、適切な弦長を確保できるものを選ぶ(あるいは調整)べきですし、
楽器そのものの音質や演奏者の好みで、つげ、黒檀、ローズといった材料の
選択に加え、楽器に合った重さのもの(あるいは調整)を選ぶことが
が重要です。
いずれの材料も、ピンキリであり、良いものならばテールピースだけでも3万
程度(例えばCROWSONのものなど)すると思います。
(材料が良ければ絶対音が良いと言うものでもありませんが、少なくとも
かなり木密度が高く質感があります)

また、私の前の楽器もネックが左に傾いていました。(オールドですが)
何らかの理由があるのかも知れませんし、音が良くて演奏にも支障がなければ
あえて付け替えをする必要はないと思いますが、あくまでも一般的に言えば、
演奏もし難いでしょうし、弦長が不均一になることにより、音質的にもよいとは
思えません。また、不自然な状態であれば、楽器の健康にもあまり良いとは思いません。
私の場合、音が気に入らなくなったので真っ直ぐに付け替えてみましたが
音色や演奏しやすさはかなり改善されたと思います。
私自身はその後すぐに気に入った楽器があり、その楽器を手放しましたが、
現在のその楽器の所有者は非常に気に入って満足しているようです。

Q:祖母から譲り受けたVnについて教えて下さい。
投稿者:MK     投稿日時:2001/09/21 10:23  ---

初めまして、こういうHPがあるのを友人から聞いてきました。
祖母の形見分でANCnes Mons VUILLAUME-DARTE & CUNIN LEON MORTIN と明記されたVnを数年前に譲られたのですが、どう言った由来の楽器なのか全くわかりません。
私は幼い頃にVnは習っていたので弾けはするのですが、楽器については素人で良くわからないのでどう扱って良いのやら分かりません。
いかんせん100年以上前の楽器で一般の手入れの仕方で良いのか悪いのかもわからないので、
出来ましたらお教え願えれば幸いと思います、宜しくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/21 16:40  ---

こんにちは、MKさん。ストラッド店主です。

VUILLAUMEというのは大変有名なバイオリン造りです。(ジョン・バティスタ・ビヨーム)
しかし、VUILLAUMEの名前の製作者はたくさんおります。
そこでMKさんのANCnes Mons VUILLAUME-DARTE & CUNIN LEON MORTIN
というのを調べてみましたが、残念ながら見つかりませんでした。すいません。

手入れの件ですが一般の手入れの仕方で大丈夫です。

それでは!

Q:表板の魂柱の当たるところが盛り上がっている?
投稿者:M.A.     投稿日時:2001/09/18 17:43  ---

私は’88年製のヴァイオリンと
(多分)’92年製のヴィオラを持っています。
いずれも量産楽器です。
最近までまったく気付かなかったのですが、
両方の楽器の表板の魂柱の当たる部分をなでてみると、
わずかに盛り上がっているのです。
これは異常なのでしょうか?
それとももともとそういうものなのでしょうか?
気になって仕方がありません。
ほかの方の楽器ではどうなのでしょうか?
修理は可能なのでしょうか?
仮に可能だったとしても、
修理代が結構かかるのでしょうね・・・?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/09/19 16:11  ---

いらっしゃいませ!M.A. さん。
ストラッド店主です。

表板の魂柱のあたっている部分が盛り上がっているのですね。
>これは異常なのでしょうか?
古い楽器などにたまに見かけます。また量産楽器ですと新しくてもたまに見かけます。
魂柱の立て方がきつすぎるとみられる現象だと思います。
予防としては魂柱を今の状態よりきつくない位置に移動するという手がありますが
(音の影響を考えますとそんなに簡単ではありませんが)
修理は可能ですが、M,Aさんが予想している通り、かなりかかると考えたほうがいいです。
それでは!

投稿者:かめ     投稿日時:2001/09/19 23:03  ---

魂柱がきつすぎるというのは割にドイツ製の量産に多いような気がします。
もしかすると、魂柱がきつすぎるのではなく、表板が薄いのかもしれませんね。
量産の場合は、コスト削減の為、板の厚さや加工方法には手間をかけられませんから。

投稿者:M.A.     投稿日時:2001/09/20 07:19  ---

かめさん、実はヴィオラの方はドイツ製なのですが、
最初立っていた魂柱は、短かったせいか、
弦を変える時に倒れてしまったのです。
そこで某工房に持って行ったところ、
「この魂柱は短すぎる」と言われ、
新たに作り直してもらったのです。
ということは、今度はその魂柱が長すぎた
と言うことになるのでしょうか?
その職人さんは結構年配でベテランのはずなんですけどねぇ・・・。

Q:ハラルドベヒレについて教えてください
投稿者:バルビローリ     投稿日時:2001/09/15 01:15  ---

質問するのはこれで2回目です。
いつも楽しく拝見しています。ところで私は、Harald Bachle(Baのaにはドイツ語の
チョンチョンがつきます)という製作者のチェロを持っているのですが、どんな人なのか
教えて下さい。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2001/09/17 17:15  ---

いらっしゃいませ!バルビローリさん。ストラッド店員です。

Harald Bachleさんですが、店主に聞いたところ「わからない」との事でした。
私も本や文献や検索なので調べたのですが、名前を見つけ出す事が出来ませんでした。
お役に立てなくてすいません。

誰かわかる方いたらお願いいたします。それでは!

投稿者:バルビローリ     投稿日時:2001/09/17 21:01  ---

お忙しいところありがとうございました。
自分でも色々と調べているんですが・・・
どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃったら、お教え下さい。