弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ヴァイオリン作者のことで
投稿者:ときさん 投稿日時:2001/09/10 13:30 ---
いつも拝見させていただき、とても勉強になります。ところでPietro Badalassi というヴァイオリン作者について教えていただきたいのですが。よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/09/10 15:45 ---
いらっしゃいませ、ときさん。
ストラッド店主です。
Pietro Badalassi さんですね。この作者はモダンイタリアンで非常に優れた製作者です。
1915年、イタリア、ピサにて生ませる。自分でバイオリン製作の勉強をする。
ストラディバリからインスピレーションを受け自分のモデルを確立する。
特徴は黄色いニス、スクロールも大変に美しいカーブを描いている。
数々の賞を受賞。また修理もスペシャルな技術を持つ。
英文を訳してみました。今日は英語が得意なものがいないのでうまく訳せませんでした。
私も実物を見たことはないのですが、非常に評価の高い作家さんです。
投稿者:ときさん 投稿日時:2001/09/10 17:46 ---
いつも丁寧な返信をありがとうございます。本物であれば相当するのでしょうね。英語のオークションのレポートを見ていたら、Badalassi と思われる(atrributed)ヴァイオリンが載っていて、思ったほど高くなかったのでどのようなものなのか興味を持ったものですから。
投稿者:クレモナカ 投稿日時:2001/09/15 22:26 ---
はじめまして。
4年程前にbadalassiさんのVn、実際に弾いたことがあります。今でも鮮明に記憶しています。1970年の製作でした。色は明るい黄色。少しだけ固めのニス。(チッピという表現を聞いたことがありますが、それほど硬くはありませんでした)板は厚くはなく、素人ながらちょいと薄めと感じました。表板にはハーゼというのでしょうか、冬目に対して直角なヨコシマ(裏板ならトラモク模様)が少し入っており、これまた素人ながら、固めの材料かなと感じました。ただし、冬目の間隔はイーブンで、1〜1.5mmくらいでした。裏板は、これまた素人ながら、トラモクの模様はあまり強くなく、1枚取りで、冬目の間隔が3〜6mm位でした。もかしたら少し根元に近い材料だったかもしれません。
モデルは完全な?ストラドモデルで、隆起はあまり高くなく、少し小ぶりに見えるものでした。
ただし、コレクターピースだったのでしょう、ニスの傷みもなく、まさに新品でした。
音ですが、隆起が平たいとその傾向があるのかもしれませんが(”対面的な音”と私は表現して
います)非常にレスポンスの良い、強い音のする楽器で、その分派生音というのでしょうか、
ウルフトーンではないのですが、弦をこすったときの摩擦音も大きい楽器でした。
ドミナントでは一層それが強調されそうな気がしましたが、楽器屋さんが秘蔵の銘弓を出して下さり弾いたところ、その傾向は収まりました。もっと試したかったので、自宅にお借りして、楽器屋さんのご許可の上で、普段引いているオリーブに変えさせててもらいました。その結果感じたことは、おそらくこの摩擦音は、駒と魂柱を換えて調整して、最も大事な弾きこみをすることで収まるであろうと感じました。
楽器製作者の各付けの本では、(ミシュラン風)三ツ星満点のうち一つ星だったように思います。ただ、モダンでその本に載っているだけでも凄いのではないでしょうか。
結局購入には至らなかったのですが、ちょうどこのクラスの楽器を探していたので、弾く機会に恵まれました。楽器屋さんには色々無理を言って申し訳なかったと思います。
しかし、大変良い経験をさせていただきました。資金の余裕があれば、もっていたかった1台でした。でも、もう、どなたかに愛用されている思います。長くなりましたが書いてみました。
Q:弦の張力について
投稿者:ビギナー 投稿日時:2001/08/30 08:59 ---
はじまして。
Vnを始めてまだ半年のビギナーです。
弦には色々なメーカーや種類のものがありますが、
弦張力の弱いガット弦やナイロン弦には、
どのようなものがあるのでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者:ぽち 投稿日時:2001/08/30 09:29 ---
ストラッド店主様 こんにちは。
ビギナーさん、突然お邪魔します。実は私も弦の事を伺いたいと
思って開いたら、まさに同じ質問をしていて下さったので
ちょっと便乗させて下さい。
ビギナーさんがおっしゃるように、最近新素材のいろんな弦がでてますね。
ガット弦に比べてこれらはどんな感じなんでしょう?私個人はガット弦に
憧れがあって、ナイロン弦は今まで使った事がありません。でも高いんです
よね、オリーブとか・・・(^_^;)。リーズナブルでいい弦があったら使って
みたいと思っています(もちろん楽器との相性はあると思いますが)。
店主さん 御自身はどんな弦がお好きですか?
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/30 14:54 ---
ビギナーさん、ポチさん、いらっしゃいませ。ストラッド店主です。
ガット弦は確かに高いですよね。ガット弦は確かにいいですが経済的にちょっとですよね。
当店ではドミナントを標準で張っております。
ゴールデンブラカット(0.27)とのコンビで。
経済的にも音的にもこれがベストだと考えております。
ドミナントに対抗して他社もこの金額のあたりで弦を出しておりますが、やはりこの価格帯だとドミナントに軍配があがる私は考えております。
ガット以外では、ドミナントとより少し高いですがオブリガードが好きですね。またちょっと高いですが、エヴァ・ピラッツァなど楽器によってはいいですね。
弦に関しては最近リンクしまくりですがhttp://www.fukuhara.net/koufuku/info/strings_info.html
が詳しく載っています。私も勉強になりました。
それでは!
投稿者:ぽち 投稿日時:2001/09/04 14:53 ---
やっぱりドミナントは定番なんですね。
エヴァ・ピラツィやオブリガードももっと
安いといいんですが…。ガット弦と
あまり変わらないようですから。
Q:弓のメーカーですが
投稿者:下手の横好き 投稿日時:2001/08/30 21:51 ---
いつもQ&Aを見させてもらっています。
私の所持しているヴァイオリンの弓のことでご質問させて頂きます。
ARY FRANCEという名前が付いているのですが、
この弓のメーカーは、どの様なメーカーなのかと、
ラインナップが知りたいのですが、ご存知でしょうか?
すみませんが、よろしくお願い致します。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/31 14:21 ---
いらっしゃいませ、下手の横好きさん。
ストラッド店主です。
ARY FRANCEですか、聞いた事はあるんですが、扱った事はないですね。
ちょっと検索して調べてみました。
Ary France
name size price
#SP 4/4・3/4 ¥36,000
#SP 1/2・1/4 ¥32,000
#SPL 4/4・3/4 ¥58,000
というのがありました。
またフランスのサイトでこれも見つけました。
http://www.ary-fr.com/
恐らくアーリーフランスの本社のページだと思います。フランス語なので自信はないのですが。
それでは!
Q:弓が抜ける。
投稿者:ホッパー 投稿日時:2001/08/25 00:35 ---
バイオリンの弓の毛が抜けて抜けて仕方ありません。いったいなぜでしょう?ここ最近急に抜け初めて毛20本ぐらい1週間で抜けました。どうしたらよいでしょうか教えてください。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/25 09:05 ---
いらっしゃいませ、ホッパーさん。ストラッド店主です。
弓の毛が抜けてしまうのですか。
考えられるのは、弓の毛が老朽化している可能性があります。この場合毛替えが必要です。
もし最近毛替えをしたばかりでしたら、毛替えを失敗した可能性があります。
クレームで処理できると思いますので、持ち込めば無料でやり直してくれると思います。
それでは!
投稿者:ホッパー 投稿日時:2001/08/25 12:52 ---
ありがとうございます。特に最近毛替えをしたわけではないので寿命がきたのだと思います。いったいどのくらいの周期で毛換えをすることが必要なんでしょうか?あと、弦もどのくらいで換えるべきなんでしょうか?
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2001/08/28 15:16 ---
弓の毛替えは、そうですね、できれば半年に1回行なえば理想的だと思います。
最低1年に一回は行なったほうがいいです。
弦に関しては、種類によっても違いますが、最低錆びたら交換ですね。
ただやはり早めに交換したほうが音はいいです。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2001/08/28 15:17 ---
弦に関してはhttp://www.fukuhara.net/koufuku/info/strings_info.html#2
に詳しくのってます。
Q:オーケストラ向き?
投稿者:とっつあん 投稿日時:2001/08/26 10:28 ---
はじめまして。
在庫商品の案内を見させていただいての質問です。
ダヌーツさんのコメントに、「この楽器はオーケストラ向き・・・」
というような感じのものがあるのですが、
Vnでオーケストラ向きとそうでないものとの違いとは、どのような
ことなのでしょうか???
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/27 16:38 ---
こんにちは、とっつあんさん。面白い名前ですね。本ネタは「あしたのジョー」ですか?
それはさておき、ダヌーツさんのコメントの「オーケストラ向き」ですが、
これは本人に確認していないんですが、恐らく次のような事だと思います。というか私の意見です。
オーケストラ向き-----
オーケストラの大音響の中でもしっかり音がたって(はっきり聞こえる)、埋もれにくい、強い音がする楽器・音が美しいとか繊細な感じというよりもパワーを重視した楽器。
実際パワーが並でそれで物凄く繊細で美しい音がする楽器をアマチュアのオケで使うと音が埋もれてしまう傾向にあるようです。
ダヌーツさんの言っている意味も大体こんな感じだと思います。
それでは!
投稿者:通りすがり 投稿日時:2001/08/27 21:32 ---
いつも楽しく見ています。
同じような質問を過去ログの6に見つけました。
http://www.strad.co.jp/log/qabbslog06.htmlです。
口をはさんですいません。
投稿者:とっつあん 投稿日時:2001/08/27 23:18 ---
回答、アドバイス、ありがとうございました。
過去ログも少しさぐってみたのですが、気がつきませんでした。
なあるほど、という感じです。
とっつあんは、体型からです・・・ハハハ!
Vnは、40才過ぎてから、習い始めて、3年半ちょっと。
そのうち、ウデと耳とフトコロと相談して・・・・
工業製品楽器から脱却したいです。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2001/08/28 10:24 ---
ストラッド店員です。
通りすがりさん。わざわざ過去ログから見つけてきてくれてありがとうございます。
私も書きながらうーん過去に合ったようななかったような、と自分自身も忘れておりました。
確かに、過去ログを全部チェックするのは大変ですね。なんかいい方法を考えます。
とっつあんさん。「あしたのジョー」ではなかったのですね。考えすぎました。
それでは!
Q:弦換え
投稿者:鶴見っ子 投稿日時:2001/08/25 10:30 ---
第3回プレゼントで弦セットが当たった者です。
弦を換えてみたいんですが、換え方がいまいち分かりません。
弦を換える順番とかあるのですか?
レッスンの時に先生に聞こうと思ったんですけど、
次のレッスンまで結構時間が空いちゃってるもので・・・。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/25 11:05 ---
いらっしゃいませ!鶴見っ子さん。
ストラッド店主です。
弦の交換方法ですか!私はあまり文章力ないのでうまく説明出来そうもないので
素晴らしいサイトがありますので、こちらをご紹介いたします。http://www.fukuhara.net/koufuku/info/strings_info.html#2
です。詳しく説明しておりますので。ぜひ見てください。
それでは!
投稿者:鶴見っ子 投稿日時:2001/08/26 01:34 ---
とりあえずためしに1本チャレンジしてみたいと思います。
HP紹介して下さいましてありがとうございました。
投稿者:鶴見っ子 投稿日時:2001/08/26 22:48 ---
E線やってみたんですけど、残念ながら出来ませんでした。
明日楽器屋さんへ行こうと思います。
弦がくにょくにょに曲がってしまった・・・。
もう弦使えないかも。トホホ。
Q:製作者について
投稿者:ヴィヨーム 投稿日時:2001/08/25 01:50 ---
ストラッド店主様
先日、Giuseppe Alberino fecitin Roma1952なるチェロが売りに出されておりました。
恐縮ですが、この作者と楽器としての価値についてご教示いただけますでしょうか?
本体は傷もなく、すこぶる健康です。よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/25 10:51 ---
こんにちは、ヴィヨームさん。
Giuseppe Alberinoさんの事を当店の資料やサイト検索などで調べたのですが
名前を見つけることが出来ませんでした。ごめんなさい!
どなたか解かるいたかたら、お願いいたします。
Q:弦。
投稿者:Vla娘。 投稿日時:2001/08/24 00:12 ---
はじめまして。
ヴィオラをやっている高校生なものなのですが、
今まで弦はドミナントを使用していて、
ヴィオラをやっている知人に、
スチールのクロムコアは明るく大きな音が出て、チューニングしやすいと言われて、
クロムコアを買ってみました。
そこで誰かにスチール弦を使うならアジャスターがいるんじゃないといわれたんですが、
弦はそのときのお金の都合などもあって、C線G線を買いました。
二線ともアジャスター買うべきですか?
あと友達がこの前自分の楽器の糸巻きを割ってしまいました。(凄い…。)
いくらぐらいするの?といっているんですが、いくらぐらいするのでしょう??
割ったのはG線のところで、ポッキリ真っ二つに割れています。
買うならやっぱり全部買い換えるんでしょうか?
教えてください m(UーU)m
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/24 18:10 ---
いらっしゃいませ、Vla娘さん。
ストラッド店主です。
アジャスターに関してはスチール線を使う場合には付けた方がいいです。
アジャスター自体は非常に低価格なので、音合わせも楽になります。
ペッグの交換(バイオリンかビオラかわかりませんけど大体の目安を書きます)
は取り付けなどの技術料は1本2000円から3000円です。
削り合わせの作業がかかりますので。
ペッグ自体はいろいろランクがありますが普通は1500円位です。
全部換えるかという問題は、丁度合うペッグが見つかり、見た目も問題なければ一本だけの交換でいいと思います。
それではまた遊びに来てください。
投稿者:Vla娘。 投稿日時:2001/08/25 00:28 ---
お返事ありがとうございます。
やっぱりアジャスターいるんですね。
でわ明日早速近場でアジャスター買おうと思います。
でも全弦スチールにしたら全線アジャスターになって
音が金属っぽくならないのでしょうか?
また質問してしまい申し訳ありません。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/25 08:59 ---
ストラッド店主です。
>音が金属っぽくならないのでしょうか?
私は本当は出来れば、アジャスターのようなものをつけるのは好きではありません。
楽器の重量が増しますし、振動を抑え鳴りが悪くなリますので。
でも、音を合わせられなくて仕方がないので。「必要悪」だと考えてください。
Q:イタリアン・トーン及びテールピースの材質について質問
投稿者:グレフューレ 投稿日時:2001/08/22 13:29 ---
はじめまして。かなり前からこのページを見ている者ですが、はじめて質問します。私は今、1794年製A・グラニャーニを使用しているんですが、かねがね、いわゆる「イタリアン・トーン」というものがどういうものなのか、自分で弾いていても理解できませんでした。しかし先日、アトランタに所用で行った際、ガリアーノとストリオーニを弾く機会があり、詳しい友人の説明もあり、少しだけ違いが分かったような気がします。それがどう違うのかここで説明するのは難しいのですが、その時、自分の楽器に対する疑問が湧き上がりました。今までに弾く機会のあったいくつかのイタリアン・オールドと比較して、私の楽器は、低音の深く甘い音はでるものの、全体として、今ひとつ音が重く、中にこもっているような気がするのです。当然、音量にも今ひとつ満足できません。原因としては弓の問題、さらに私の楽器にはガット弦が張ってある点などが考えられますが、それでも、なにか楽器そのものに問題があるような気がします。事実、友人からは「その楽器は、クロッツみたいなドイツ音がする」と指摘されています。(誤解を招かないため言っておきますが、楽器には鑑定書もついており、寸法もニスも、本物のグラニャーニです)
そこでひとつ、思ったことがあるんですが、いま私たちが見られるイタリアン・オールドの楽器には、そのほとんどにツゲ材を使用したテールピースが使用してありますよね?私の弾かせてもらった楽器もほとんどがそうなんですが、それに対して私の楽器には、バラ材のテールピースがついています(糸巻も然り)。バラ材は、黒檀ほどでないにしろ、ツゲに比べて重いと聞いているんですが、ひょっとして原因はそのあたりにあるのではないかと、考えられないでしょうか。なにしろ、楽器の整備・健康状態は常に最上を保たせているつもりですし、ほとんど好みの問題なので、そのくらいしか原因が分からないんです。
長くなって申し訳ないんですが、ついでに質問です。テールピースや顎当てに「オリジナル」は存在し得ないとしても、ストラドやデル・ジェスなどのいわゆる「銘器」には、本来、どのような素材の糸巻やテールピースが使われていたんですか?ぼくの見た限りでは圧倒的にツゲが多いようですが、ミュンヘン・オペラ・フェスティで弾いていた庄司紗矢香さんのデル・ジェス(「カノン砲」か?)はテールピースだけ黒檀でしたし。フランツ・ファルガの「ヴァイオリンの名器」には、「糸巻はツゲ材で、緒留は黒檀で作られる」と書いてありますね。もっとも、これは戦前の本ですけれど・・・。もしも仮に、少しでも古い(つまり、オリジナルに近い)ものが付いている場合、好み云々でむやみに交換したりしない方がいいんでしょうか?
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/08/22 18:21 ---
いらっしゃいませ!グレフューレ さん。
ストラッド店主です。
>中にこもっているような気がするのです。
まず弓ですが、これは普通の弓を使っても楽器本来の音は出るはずです。もちろんいい弓を使えばさらに良くなりますが。
弦に関しても、ガット弦を貼っているのは美しい音を求めてだと思いますが、イタリアントーンする楽器はドミナントあたりの弦でも充分その音がでるはずです。
ツゲ材に関しては、私も最良の物だと考えております。コストが多少かかりますが。
ツゲは他の黒檀やバラ材より軽いので、振動を押えにくく、よりなりが良くなるからだと思います。これはイタリアン・オールドだけではなく全ての楽器に言える事だと思います。
ただ、これは音のなり方(パワー)などに影響いたしますが、根本的な音色には影響ないと考えております。でもこれは試してみる価値はあるかもしれませんね。
ただ最後に私の経験で申し上げますが、調整によってパワー、レスポンスなど多少変えられますがその楽器が本来持っている音色は変えることは出来ません。
>どのような素材の糸巻やテールピースが使われていたんですか?
当時どのような材料が使われていたかちょっと解かりかねますが、現在はやはりツゲ材が圧倒的に多いとおもいます。カノン砲が黒檀が使われているのは理由はわかりませんが、彫刻などを施したものはそのまま使っている可能性もありますね。(骨董的価値として)
>好み云々でむやみに交換したりしない方がいいんでしょうか?
これに関しては個人の考え方ですね。私は楽器を音楽を奏でる道具だと、それを一番優先的に考えております。だからよりいい音になるのなら交換するのに何の躊躇もございません。オリジナルは取っておけばいつでも交換できますし。骨董的な価値に重みを置いてる方は交換しないでしょうね!
それでは!また遊びに来てください。
投稿者:バイオリンマニア 投稿日時:2001/08/23 00:36 ---
どうも
私もいろいろなオールド楽器を見て弾いてきましたが、
いまだにイタリアン・トーンがどんなものか
また、本当に楽器自体にそのようなものがあるのかわかりません。
一般的には、ストラッドやデルジェスあたりの音を
イタリアン・トーンの代表と呼んでいますが、
ストラッドあたりも初期の作品と後期の作品とでは
パターンやアーチも違い音色も違います。
ファミリーなどによっておおよそ音の傾向が似ていますが、
それぞれの楽器はやはりそれぞれの音を持っています。
ただ、ある程度レベルの楽器になると、調整にもよりますが、
確かに表現力の巾が広くなり、音に独特の深みが出てくることは
間違いありません。
演奏を聞いていて、よだれが出そうな音というものは確かにありますが
楽器そのものの音色はあるものの、演奏者自身の持つ音色が
が非常に大きな比重を占めており、イタリアン・トーンというものは
そういったものが相互に作用し、つむぎだされるものだと考えております。
ちなみに、楽器が最高の調整状態(ここが重要ですが)でも箱鳴りの
ような感じと言うことですが、
そのお友達には、ホール等で遠距離で聞いてもらったのでしょうか。
自分で、あるいは近くでそのように聞こえても案外音が通っている
と言うことも十分考えられます。
音が実際に通っておらずこもった感じとなると、板厚の関係が
疑わしいですね。
過去に少し薄くされていることも考えられます。
表板をたたいてみて手に返ってくる感触が鈍ければその可能性が高いと思われます。
また、私の経験でも、店主さんが言われるとおり、付属品や調整で基本的な楽器の持つ
音色そのものが変わることはありません。
ローズはツゲより重く楽器の重量を増しますが、若干暗めで落ち着いた
音になる程度と思われます。
投稿者:Leandro 投稿日時:2001/08/23 22:08 ---
はじめまして。
グレフューレさんの楽器の製作者を少し調べてみました。出典は有名なWalter Hamma のItalian Violin Makersです。Gragnani Antonio (Antonius) はLivornoの製作者 (1740-1795年)とあり,製作した楽器はきっちりと作られた,フルアーチのAmatiモデルとあります。
私自身は,この製作者の楽器を弾いたことが無いので何とも言えないのですが,音色はともかく(一般的なイメージではAmatiモデルが重い音と言うのは少し不思議な気がします),音量に関して言えばflatな楽器に比べてやや不利かもしれません(例外も多くありますが)。
settingについて言えば黄楊材を使うのは良い選択かもしれません。ただこれも,既製品をそのまま使うのではなく,楽器の特性に合わせて,テールピースやチンレストを調整してくれる技術者を見つけるのが良いでしょう。ヴァイオリンの調整はかなり微妙であり,これらのパーツを少し削って軽くしただけで大きく音が変化することがあるからです。また,近年では弓に使用されるペルナンブーコを素材に使用した製品もあり,これはとても堅く,しかも軽量化することが可能なため,倍音がでやすい特徴があります。
また,音量が不足する楽器には,通常使用されるナイロンの緒留め糸ではなく,タングステン製の緒留め糸も効果があるかもしれません。
最後に,弦について,グレフューレさんはオリーブをお使いではないですか?
オリーブはかなりテンションの強い弦ですが,アーチの高い楽器にこのような弦を使用すると表板の振動が抑制され音がスムーズにでないとの記載が最新号のストリングに出ておりました。また,E線を交換すると他の弦の音色,楽器全体の音が大きく変わることがあります。これは単に商品名だけの問題ではなく,太さもとても重要です。たとえば,ゴールドブロカットであれば0.26と0.27では楽器全体の音が全く変わることを経験できると思います。
Q:ピッチがあがる・・・・
投稿者:とっつあん 投稿日時:2001/09/05 19:54 ---
こんにちは。
以前、ナイロン系のドミナントやインフェルトなどを張っているときは、
そうではなかったのですが・・・・・
オリーブやオイドクサ?などのガット弦を張っていると、弾いているうちに
特定の弦のピッチがあがってくることが、よくあります。
今は、GDEがオリーブ、Aがオブリガートで、D線のピッチがよく動きます。
なぜなのでしょう?何か、張り方でも悪いところがあるのでしょうか??
投稿者:ぽち 投稿日時:2001/09/06 09:42 ---
店主様の前に失礼します。ぽちと申します。
張り方ではなくて、それは弦の質のためです。
オイドクサ・オリーブなどのガット弦は湿度などに弱く
ピッチはナイロン弦に比べて変わりがちです。
特に張り直して2週間ぐらいは弦が伸びつづける(?)
ので安定しません。
私は最近オリーブからインフェルトにかえてみました。
すばやく安定してしまったので、逆にピッチが狂っていないか
心配でしょっちゅうペグをいじっています(^_^;)。
投稿者:とっつあん 投稿日時:2001/09/06 10:46 ---
ぽちさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、ガット弦の性質は、なんとなくわかります。
ちなみに、今の状態は、自分のお古のオリーブを張り、ある程度時間がたっていること。
暑いですから、エアコンをいれますが、ピッチが大きく動くのは、D線であること。
弦が伸び続ける初期の状態なら、ピッチはよくさがります。
ピッチがあがる、という現象が、ふに落ちないのです。なんで?
弦楽器でピッチがあがるためには、張力の上昇、弦の振動長が短くなる、弦の径が細くなる、
弦の密度が下がる??などなど、何らかの物理的な変化がおきているとおもうのだけど・・・
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/09/06 11:20 ---
ストラッド店主です。とっつあんさん!ぽちさん。どうも。
ぽちさん私の事は気にしないで、答えられる質問があったらどんどん参加してくださいね!
ガット弦はご存知の通り羊の腸で出来ております。自然のものですね。
ガット弦には欠点がありますね。
>耐久性がなく、音程を合わせにくく、温度や湿度変化に弱いという欠点がある。また価格も高い。
D線だけピッチがあがるのはわかりませんが、乾燥するとピッチがあがります。
だぶんそれが原因だと思います。
投稿者:ぽち 投稿日時:2001/09/06 16:23 ---
店主様、とっつあんさん こんにちは。
質問はよく読まないとだめですね。
ピッチがあ・が・る、というのが問題だったんですね。
ピントはずれのコメントですみません。
ガット弦はデメリットは多いですが、あの音色は
やめられません。ナイロン弦を張ってみて、
改めてガットの音色のよさに気がつきました。
投稿者:とっつあん 投稿日時:2001/09/06 20:53 ---
回答ありがとうございます。
うーん、わからん・・・といのが本音です。
ダヌーツさん、ミシミシを何回も弾いてますが(比較のためでしょうけれど)、
ワタシも、お稽古でミシミシが、始まりました。参考になります?
投稿者:クレモナカ 投稿日時:2001/09/15 22:36 ---
すみません。またまたお邪魔します。
知人で、オイドクサを使っている方で(先生をしていらっしゃる方)、同じような話を聞いたことがあります。楽器の強さと駒の高さも・・・おっとっと、これは店主様の領分ですね。
結論。鼻息って結構湿気てますよね!。オリーブはDがもっとも太いし張力も強くなっていますから、この”ハナイキ”って大きいかな。と思ってます。シラケたらごめんなさい。そそくさ、そそくさ・・・。