弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:買う価値のあるものでしょうか。
投稿者:Deep 投稿日時:2001/07/15 18:04 ---
はじめまして、突然で失礼なご質問をさせていただきます。当方友人から「ヴァイオリンを欲しい人がいたら譲リたい」という事でてもとに預かっている楽器があるのですが,,,彼の祖父が持っていたもので鑑定書があるわけでもなく、どれほどの金額で譲ったらよいのか彼も私も分かりかねています。出来る範囲でお答えいただければ幸いなのですが,,,,また、このような楽器はそちらで引き取っていただけるものでしょうか?
とりあえず、プロの方に一度試弾していただいたところ、まあ「150万くらいはだしてもいいかな。」と言うことなのですが,,
ラベルの方には以下のように記載されていますが、最初の名前らしきものは消えかかっていて読めませんし、所どころ読みとれない部分もありますのでアルファベットが間違っているかもしれません
Sgarabotto Mediorani
fecit Parmz annno Domini 1913
ではよろしくお願い致します。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/16 14:52 ---
Deepさん。いらっしゃいませ!ストラッド店主です。
友人の祖父の方が持っていたというバイオリンですね。
年代的にいってこのバイオリンはのラベルはGaetano Sgarabottot だと思います。
Gaetano Sgarabottot でいいものであれば(←ここ重要です)日本での今の小売価格は
300万〜450万くらいだと思います。
プロの方が150万と判断したのはご友人などに譲るにはそのくらいかなっと言う事だと思います。
ただこのようなご質問は見てみないと本当の事は解りませんので、あくまでも想像で答えております。もしお近くでしたら一度お持ちください。鑑定は無料で行います。
それと楽器の引き取りは当店では行っておりません。(下取りなどは行っております)
それでは!また遊びに来てください。
投稿者:バイオリンマニア 投稿日時:2001/07/17 00:08 ---
どうも。
このラベル表記ですと、「ミラノのスガラボット、西暦1913年に
パルマで製作」となっていますが、もし店主さんの言われるように
ガエタノの場合であれば、「ベネチアのスガラボット」と書かれ
るのではないでしょうか。
ラベルの年代の読み方が違い、1913ではなくもっと新しければ、
ガエタノの息子のピエトロのものと思われますがいかがでしょうか。
ピエトロの真作であれば、年代や状態にもよりますが(ここが大事です)
良いものであれば、相場は4〜500万、ガエタノの真作では600万円
程度以上はします。(少し前なので今はもう少しあがっているかもしれません)
なにせ、モダンでもかなりの名工ですので本物であれば、小売りではかなり
の値段が付きます。
ちなみに、1995年のサザビーズのオークションでは、非常に良いものでしたが、
ガエタノのものが、約31000ポンドと非常な高額でで落札されていました。
ただ、状態や年代、材料や造りによって価値が大きく左右され、さらに
モダンは優れた贋作も多く、ディーラーによって真贋の判断が分かれたり
ディーラーの考え方によって価格の設定が大きく変わる場合が多いので、
個人で売買されるのならば、よほど何人かの専門家に見てもらい、
鑑定や値踏みをしてもらい、その意見をもとに考えるしかありません。
いずれにしても、普通の人が個人での売買する場合、よほど信頼関係が無いと
責任問題が生じる可能性がありますので、十分すぎる注意が必要だと思います。
投稿者:Leandro 投稿日時:2001/07/21 18:55 ---
はじめまして。
私の所有しているEric Blotの著書によればGaetano Sgarabottoは1901年から1905年にかけてMIlanoに移り住んだとあります。よく知られているように,彼はL. Bisiach等にヴァイオリン製作を学び,Bisiachラベルの楽器をかなり製作しております。詳しい資料がなく,正確ではありませんが,銘がミラノのスガラボットとなっていてもそれほど不思議には思いません。ちなみに,この書籍に載っている銘はGajetanus Sgarabotto Vieentinus, facit. Parmae anno Domini 1940書かれています。
また,彼の楽器は五つ程見たことがありますが,どれもクリーンな作りと薄めのニスが特徴的だった記憶があります。価格については,音では決して判断できるものではなく,真贋,健康状態,作りが優先しますが,近年のモダンヴァイオリンの高騰から600から800万円はすると思います。最近,私の見た楽器は,Sgarabottoの孫から購入した全く新品の状態の楽器でしたが,650〜700万円の値がついていました。
バイオリンマニアさんもかかれている通り,高価な楽器の個人的なの売買に際しては,くれぐれもトラブルにならないように,複数の専門家の鑑定を受けるのがよろしいかと思います。
Q:割れによる減額率について
投稿者:トスカニーニ 投稿日時:2001/07/11 23:03 ---
いつも楽しみに拝見しています。
今、狙っているCelloがあります。音はよいのですが、気になる事が3つあります。
1.2枚の裏板が接合部分で船形に最大5ミリぐらいの隙があいており、その部分を埋木してある。本来なら再接合すべきだと思うのですが。
2.ネック近くの横板に割れがあり、裏側から補強してある。
3.表板に15センチ程度の割れ(バスバーやF字口や魂柱からは離れたところ)があり、膠で接着されている。
これらの減額率とともに、不健康なものを買う場合の心構えといったものがあれば教えてください。元気の出ない話で申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/12 11:27 ---
いらっしゃいませ。トスカニーニ さん。ストラッド店主です。
>不健康なものを買う場合の心構えといったものがあれば教えてください。
それはズバリ修理の度合です。キッチリ修理を施されているのかどうかを見極めなければいけません。いいかげんな修理ですとまたすぐに修理が必要になる恐れがあります。
キッチリ腕のいい職人さん手をかけたかどうか?お店の人に聞くことをお薦めいたします。
またキッチリ直していても、日本の湿度の高い気候ですとはがれなどが(修理の所も含む)起こらないと限りません。その際にお店の方と保証の件などはキッチリお話した方がいいと思います。売りっぱなしではなくアフターケアーのしっかりしたお店なら大丈夫だと思いますよ。
減額率に関しては、お店のポリシーなどがありますので正直言って解りません。
ただまったく同じ物で(手工品の場合これもありえないのですが)傷があるものと傷がないものでしたら間違いなく傷がある方が安くなりますが、
実際特に古いものになると(傷がある=弾きこまれている=いい音がするから=みんなに愛された楽器だから)(傷がない=弾きこまれていない=いい音がしない=興味がない楽器)
という図式も成り立つ時があります。ちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、音が気に入って修理もキッチリ施されて、アフターケアーの心配もなければ、トスカニーニさんがそのお店の提示する金額に納得するかどうかですね。客観的なその楽器の評価は見てみないと解らないというのが正直な所です。それでは、
投稿者:トスカニーニ 投稿日時:2001/07/13 22:29 ---
早速のご回答ありがとうございました。
楽器商としてはアフターケアの行き届いた店なので信用しています。音本位で納得するまで試したいと思います。ところでこのCelloのラベルによるとジュセッペ バルダントーニの1845年くらいの作です。この作者の健康な作品の価格帯はどのくらいか分かりますでしょうか。
裏板の継ぎ目が完全に端から端まで舟形にはがれることってあることなのですね。どのようにするとそういうことがおきるのでしょうか、もしわかれば後学のために聞かせてください。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/17 17:45 ---
こんにちは、トスカニーニさん。
ジュセッペ バルダントーニさんのチェロの本物に限りなく近いもので、状態もよく、音も素晴らしければチェロだと2000万以上はします。
裏板の継ぎ目が完全に端から端まで舟形にはがれるのは、そこの作りが良くないと思われます。
キチンと作られたものならば、よほどの衝撃を加えない限りはがれる事はまずありえません。
想像でお答えいたしましたがこの点も物を見ないと本当のことは解りかねます。それでは!
投稿者:トスカニーニ 投稿日時:2001/07/17 21:59 ---
ご返答ありがとうございます。大変な楽器を紹介されていたことに驚きました。慎重に考えて対処します。ありがとうございました。
Q:バイオリンを習い始めようかなと思うのですが・・・
投稿者:柏木 玲魅 投稿日時:2001/07/15 13:59 ---
はじめまして。こんにちは。私は今バイオリンを習おうと思っています。が・・・。何から始めたらいいのかまったくわかりません。とりあえずバイオリンを買おうと思っているのですが、どのくらいの値段のを買えばいいのですか?あと弓も。それ以外になにをそろえればいいのですか?
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/16 11:40 ---
いらっしゃいませ柏木さん。ストラッド店主です。
音楽はいいですよ。バイオリンぜひ習って下さい。
そうですね、初心者の方でしたらとりあえず最初は低い価格の物でもいいと思います。
バイオリン本体はスズキの#280
バイオリンの弓は杉藤の#170 をお薦めしています。
その他ケース、肩当て、松脂などが必要になります。
うちのサイトでも、スズキ製、杉藤製を扱っていますので(受注発注になりますが)
良かったら参考にしてください。
国産楽器というページ
http://www.strad.co.jp/kokusan.html
です。それではまた遊びに来てください。
Q:教えてください
投稿者:loki 投稿日時:2001/07/10 23:02 ---
こんにちわ
ホームページをいつも楽しく見させてもらっています。
今使っている楽器(バイオリン)の作者に興味をもちました。
どんな人なのか、もしわかりましたら、回答ください。
ラベルは次のようになっています。
Giorgio Scalmati Mantova 1988
“GOMI”
2
特に、“GOMI”というところが気になるのですが
どんな意味なのでしょうか?
投稿者:ストラッド代理 投稿日時:2001/07/11 17:16 ---
こんにちは、loki さん。ストラッド代理です。今日は店主がいないのでもう少し返答お待ちください。私が調べて解ったのは1938年生まれの方ということです。それでは!
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/12 10:46 ---
こんにちは、loki さん。弦楽器ストラッドの鈴木です。
お待たせいたしました。
Giorgio Scalmatiさんはイタリアの文献に載っていました。イタリア語なのでうまく訳せません。ご了承ください。
1938年生まれ
Brunno BarbieriやGio Batta Morassi などの工房で修行していた。
そこで自分の手法を確立していった。
1988年と1989年にバイオリン製作コンクールに出展した。
こんな感じです。“GOMI”というのは何の事だかちょっと解りません。
それでは、また遊びに来てください。
Q:チェロの弓について
投稿者:やすはる 投稿日時:2001/06/28 17:45 ---
STRADさん、いつも楽しく拝見しています。
今、Michael M嗜ningという弓を持っていますが、これはどんなヒトなのでしょうか?
ドイツの弓らしい(嘯ェウムラウトだから)ですが。
少し重くて、やや長めで力が要るようです。
それから、新しく弓を選ぶとすれば、どんなところをチェックしたらいいでしょうか?
楽器屋さんに行って、そこのいい楽器で弓を試しても自分の楽器に合うかは分からないし。
因みに私の楽器はCremonaのガルネリモデルというやつでやわらかな音がします。
宜しくお願いします。
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2001/06/29 16:01 ---
こんにちは、やすはるさん。ストラッド店員です。
チェロの弓ですね。店主がまだ海外から戻ってこないので私が調べようとしたのですが
サイトの調子が悪いみたいで、肝心の名前のところが文字化けしていて
難しいですね。良かったらもう一度名前のところだけ書き込んでください。
弓を選ぶさいの楽器との相性というのは、そうですね、楽器を持ち込むのが一番解ります。
でもチェロは大きいですから、そのお店にある中ので、一番自分の楽器に似ているので試奏する
のがいいのでは、ないかと思います。
今日の夜店主が戻ってきますので。聞いておきます。それでは!
投稿者:やすはる 投稿日時:2001/06/29 22:12 ---
レスありがとうございます。
Michael Moenningというひとです。
oeは本当は?(oウムラウト、oの上にポッチが二つつきます)ですが、文字化けするんです。
すみません。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/06/30 17:38 ---
こんにちは、やすはるさん。ストラッド店主です。
返事が遅れて申し訳ございません。
Michael Moenningさんの事調べてみましたが、当店の資料にはございませんでした。
申し訳ございません。
それでは、また遊びに来て下さい。
投稿者:souko 投稿日時:2001/07/10 01:06 ---
ドイツのメーカーです。大量生産品から相当ランクの高いものまであります。
最近日本にたくさん入ってきているようですね。
私も、あまりのコストパフォーマンスのよさで、
1本バイオリン用のものを買ってしまいました。
人にも薦めてます。
このメーカーの弓は星の数でランクがわかります。
星がついていないと一番下のランク(Vnのばあい定価でも10万以上します)
多くなるほど、もっと高いというわけです。
詳しいことはわかりませんが、私も持ってるということで。。
Q:ドイツ製ですいませんが・・
投稿者:はな 投稿日時:2001/07/04 15:47 ---
こんにちは!いつも楽しく拝見しています。
とても勉強になることが多いページですね。
ところで、今日は私の楽器の製作者について教えていただきたくて書きこみしました。
ドイツ製の楽器なので専門外かと思いますがどうぞよろしくお願いします。
ECHART RICHTER 製作で、たぶん95年製くらいだと思います。
少しアンティークっぽい作りで、裏は1枚板のすばらしいトラ目模様です。
80万くらいで買いました。とてもパワーがあって良い音がする楽器で、
とても気に入っています。
それで、展示会のたびに同じ製作者のバイオリンがあるかどうか見にいくのですが、
最近お弟子さんの作品しか目にしなくなってしまいました。
もうかなりのお年だと思うのですが、もしかしてもう製作をやめてしまったのでしょうか?
また、楽器の質からいって、すごくお買い得な値段だったと思うのですが、
今でもこのくらいの値段で手に入るものなんでしょうか?
教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/05 10:29 ---
こんにちは、はなさん。ストラッド店主です。
とってもいいバイオリンをお持ちのようですね。
ECHART RICHTERさんのことは調べてみましたが資料にはありませんでした。
ちょっと解りません。
100年位前にKarl Richterという製作者がおりますが。この方の子孫なのかも知れません。
ぜんぜん答えになっておりませんね。すいません。それではまた遊びに来てください。
Q:教えてください
投稿者:ちろう 投稿日時:2001/07/04 02:44 ---
始めまして。バイオリン初心者のもで、1台購入しようと思っているのですが分からないことが沢山あって・・・。バイオリンを幾つか眺めていたのですが裏板が1枚の物と2枚の物があるようです。どちらが良いとかあるのですか?またどのように違うのでしょうか?もしよろしかったら教えてください。よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/04 15:15 ---
いらっしゃいませ。ちろうん。ストラッド店主です。
裏板の件ですね。前にも同じ質問がありましたのでその答えを貼り付けますね。
>バイオリンを作るときに木の取り方が2種類あります。柾目取りと板目取りです。
柾目取りは木の外側から中心に垂直に取る方法です。主に2枚板で使われます。
板目取りは木に対して平行に取る方法です。主に1枚板用ですが、柾目取りの1枚板もたまに見かけます。
柾目取りの2枚板の音色の特徴はしっかりした音がすると言われています。また強度もあります。それと材料の均一性がたかいです。デメリットは、はぎの部分がはがれる可能性があるというとことですね。
板目取りの1枚板は強度は弱いがやさしい音がすると言われています。
奏者がどっちを選ぶかは好みの問題だと思います。
また製作者も好みや、材料の木の状態などで、選んでいると思いますよ!
それではまた遊びに来てください。ニューコーナー「弦楽ひろば」もよろしくお願いします。
投稿者:ちろう 投稿日時:2001/07/04 23:44 ---
前にも同じ質問があったとのこと。良く読まずにすみませんでした。そういう特徴があるとは!丁寧に答えていただきましてありがとうございました。とても面白いコーナーですね。これからも利用させてください。
Q:ベースのフレンチボウについて
投稿者:ミンガス 投稿日時:2001/07/01 00:33 ---
すいません。ちょっとお聞きしたいのですが、フレンチボウで一番安い物は幾ら位なんでしょうか?予算が殆ど無いのですが、かなり使ってみたい気持ちで一杯で・・・
それとGLASSERというブランドのフレンチボウはどんな感じなんでしょう?カーボン製と聞いたのですが、耐久性なんかは木よりも優れているのしょうか?私はバス弾きなんですがジャンルがクラシックでは無いので知識がありません・・・こんな言い方をして反感を貰いそうですが、とりあえず音が出て耐久性のある格安の弓を探しているもので・・・
不仕付けで申し訳ありません・・・
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/02 17:49 ---
こんにちは、ミンガスさん。ストラッド店主です。
フレンチ型の一番安いものという解釈でよろしいでしょうか?
それだとやはり新品の日本製が安いと思います。
杉藤製の500番というのが一番低価格です。当店の在庫商品の「国産楽器」というページに載せていますのでみてください。
カーボンフファイバー製に関しては扱ったことがないので解りません。
それでは!
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/02 17:50 ---
リンク指せるのを忘れておりました。
国産楽器
http://www.strad.co.jp/kokusan.html
です。
投稿者:ミンガス 投稿日時:2001/07/02 18:24 ---
有難うございます!!私の様な者にまで答えて頂いて・・・また解らない事があったら質問させて下さい。宜しくお願いします!
Q:気温と湿度の影響について
投稿者:tarzan 投稿日時:2001/06/18 23:58 ---
楽器が良く鳴るのに適した
気温と湿度の範囲があると思います。
普段はあまり鳴ってくれない自分の楽器(Vn)ですが
ある楽器店の試奏室で10分程弾いていたところ
驚くほど鳴り出したという経験があります。
自宅に帰って暫くするとまた元に戻ります。
試奏室と自宅の違いは気温&湿度だけだと思います。
この経験から、自分の楽器の気温&湿度の最適範囲は
もしかしたら、とても狭いのではないかと思うように
なりました。
楽器にもいろいろあると思いますが
この範囲の広い、狭いという違いは
楽器によってあるでしょうか?
専門家のご意見を聞かせてください。
ちなみに私の楽器は1987年製です。(手工品)
投稿者:ストラッド店員 投稿日時:2001/06/26 17:24 ---
こんにちは、tarzanさん。ストラッド店員です。
一人だけ先に出張から戻ってまいりました。
楽器の鳴りですね。えーと楽器屋さんの試奏室というのはどこでもだいたい音響効果がよく
鳴りがよく聞こえるという事がございます。
またプロレベルの方にしばらく弾いてもらうと楽器が鳴り出すこともありますね。
湿度によって楽器の鳴りが変わる事も確かにありますね。
範囲の広さというのはちょっと解りませんが、新しい楽器は比較的影響しやすいんじゃないかと思います。
新しい楽器はまだ呼吸をすると店主が言っておりました。湿気を吸い込んでしまうという事ですね。それに比べオールドバイオリンそれも乾いたヨーロッパなどで時が立ったバイオリンなどは
水分が完全に飛んで、湿気を吸いにくくなるということがあります。
範囲というのは古さという事になるかも知れませんね。
いずれにしろ店主が戻ってきたらもう一度ご返事いたします。それでは!
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/06/30 11:50 ---
こんにちは、ストラッド店主です。やっと出張から戻ってまいりました。
湿度が高いと空気が重くなるので当然鳴りが悪くなります。
楽器屋さんの、試奏室は概して響きが良い所が多いのでそういう風に感じたんだと思います。
店員の言うとおり、新作の楽器は湿度に影響しやすい為に、非常になりにくくなります。
投稿者:tarzan 投稿日時:2001/07/01 01:23 ---
回答有難うございました!
Q:フランスのOld Cello
投稿者:ヤマチン 投稿日時:2001/07/18 21:45 ---
私が付き合ってる楽器屋さんは値札がついてないのです。それで真実の価格を知りたくてストラッドさんに投稿する羽目になります。勝手をお許しください。そのCelloはAugustin Chappuy作1774年のラベルと鑑定書が着いています。
本物なら幾らくらいでしょう。500万と言われているのですが確信が持てないものですから。
フランスのOldっていいのですか。その辺もついでにお願いします。
このCelloの表板はフランス語でsapinと鑑定にありますが、spruceと解釈していいのでしょうか。1〜2mmの間隔で年輪があるのです。見たこともない細かさなので、気にしています。
商売にならない質問をしてごめんなさい。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/19 11:31 ---
いらっしゃいませ、ヤマチンさん。
ストラッド店主です。
Augustin Chappuy作1774年の限りなく本物に近くいいものであれば相場は500万〜600万くらいだと思います。
ただ真贋に関してはあまり気にせず、そのセロの楽器としての能力が500万の価値があるかどうかというところに重点をおいて検討した方が間違いないでしょう。
>フランスのOldっていいのですか。
この点に関しては物によりけりです。フランス製でもVuillaume,やLupotなど大変評価の高い作者もおります。ただ全体的なイメージはイタリア物よりも少し劣るという感じが私はします。
>このCelloの表板はフランス語でsapinと鑑定にありますが、spruceと解釈していいのでしょうか
その解釈でいいと思いますがあまりフランス語は知らないので自身がございません。
1〜2ミリ間隔の年輪というのは特別なものではありませんので気にする事はないと思います。
それではまた遊びに来てください。
投稿者:ヴィヨーム 投稿日時:2001/07/19 23:38 ---
皆様の興味深いご質問とストラド店主様の懇切丁寧なご回答、いつも興味深く拝見させて頂いております。
>フランス製でもVuillaume,やLupotなど大変評価の高い作者もおります。
とのことですが、参考までにチェロの相場をご教示頂けますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿者:ストラッド店主 投稿日時:2001/07/23 10:45 ---
ヴィヨームさんいらっしゃいませ!
>、参考までにチェロの相場をご教示頂けますでしょうか?
そうですね、共に限りなく本物に近く状態もよくいい音がする楽器ならば相場的には
Vuillaumeが2000万以上、Lupotが3500万以上、どんなに低く見てもこの位はすると思います。
チェロはバイオリンの相場の倍というのがだいたいの相場です。