Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:アゴあてとテールピースの材質
投稿者:伸寿     投稿日時:2001/02/19 17:42  ---

アゴあてが随分と老朽してしまったので、交換したいと思います。

今までは黒檀のカウフマン型だったのですが、黒檀とツゲ、カウフマン型とガルネリ型の
それぞれの特徴を教えて下さい。

また、テールピースとアゴあての材質は同じでなければならない、ということはあるで
しょうか。ちなみに、現在のテールピースはアゴあてと同様黒檀です。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/21 12:04  ---

こんにちは、伸寿さん。ストラッド店主です。

黒檀とツゲの最大の違いは重さです。黒檀が重くツゲは軽いです。私はツゲのほうが好きです。
軽い方が楽器の振動にもいい影響を与えると思っています。
カウフマン型とガルネリ型に関しては私はガルネリ型を支持します。
顎を当てる広さが多いのでガルネリ型のほうが弾きやすいですね。まあこれは好みの問題ですが。またアゴあてをとめる金具がカウフマン型はG線よりですがガルネリ型は中央に名っており
楽器への影響はいいと思いますよ。

>また、テールピースとアゴあての材質は同じでなければならない、ということはあるで
しょうか

必ず同じじゃなきゃいけないというわけではございませんが、やはり見た目がちぐはぐすると思います。そろえた方がかっこいいと思います。

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/02/21 17:12  ---

こんにちは。
初歩的な質問をさせて下さい。

ガルネリ型、カウフマン型ってどういう形の物ですか?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/21 17:43  ---

いらっしゃいませ!ぽちさん。ストラッド店主です。

ガルネリ型とカウフマン型 文で説明するの難しいですね。
写真で見てください。
ガルネリ型
http://www.strad.co.jp/cgi-bin/stock.cgi?mode=view&no=va-0012
カウフマン型
http://www.strad.co.jp/cgi-bin/stock.cgi?mode=view&no=va-0186
です。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/21 17:46  ---

ありゃりゃ!画像表示しませんね!

すいませんが当店の在庫一覧バイオリン見てください。
va-0012がガルネリ型
va-0186がカウフマン型です。

投稿者:伸寿     投稿日時:2001/02/21 23:59  ---

店主様ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

先日,工房ではない楽器店の人とも話をしたのですが、

黒檀:重くて堅い、抑えた柔らかい音
ツゲ:軽く柔らかい、明るい張りのある音
カウフマン型:ボディを非対称に抑えるので抑えた柔らかい音
ガルネリ型:ボディを対称に抑えるので明るい張りのある音

ということで、自分の演奏の特長を考えてツゲのガルネリ型にしました。

おっしゃる通り見た目はなんですが、新しいアゴあてはやはりアゴに痛いので
布をあてて弾こうと思います。ツゲは汗をしみ込みやすいそうなのでこれはこ
れで一石二鳥? 国内外の弦楽器工房のHPを見てみると、テールピースとアゴあ
ての材質が異なる(自分のようなテール:黒檀、アゴあて:ツゲ、もあればそ
のまた逆も)作品は確かにあります。

また、アゴあてを購入すると取り付け金具もついているので自分でも取り付け
られないことはなかったのですが、不安だったので近くの工房に預けて付けて
もらいました。アゴを受ける部分とボディが平行になると同時にコルク部分
とボディが密着するようにコルクを削らなければならないそうで、やはり職人
さんに預けて良かったと思いました。

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/02/23 12:58  ---

ストラッド店主様、伸寿さん こんにちは。

店主様、画像拝見しました!
テールピースに腕が伸びているのがガルネリ型、
腕がないのがカウフマン型、でいいのですね?

以前持っていたのはガルネリ型だったのですが、
昨年楽器を変えたらアゴあてがカウフマン型のが
ついていてなんか弾きにくいのです。

投稿者:伸寿     投稿日時:2001/02/24 01:29  ---

ぽちさんもこんにちは.

23日朝にNHK衛星第二で放映された「ワンダフル・クラシック」で,
アンネ・ゾフィー・ムターさんの使用楽器のアゴあては,アゴを受ける皿がテール
の丁度真上に位置するタイプでした.写真では見たことあったのですが,実際
にプロの方が使っているのは初めて見ました.ボディ本体に対して,力学的に最も
対称に近いアゴあてのタイプ,ということになるのでしょうか.

ちなみに演目は「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第4番 イ短調 作品23」
で,98年10月にパリ,シャンゼリゼ劇場での演奏の録画中継.

ということで,アゴあてもいろいろあるようです.> ぽちさん

Q:弓について教えてください
投稿者:ぽち     投稿日時:2001/02/15 21:34  ---

ストラッド店主様 こんにちは。
最近このページを知り、楽しく読ませて頂いています。

早速ですが弓について伺ってもいいですか?
昨年バイオリンを買い換えました。100年位前の
フランスの物だそうです。楽器は気に入っているのですが
弓がスクールバイオリンのセットで買った物を使っていた
ので使いにくく今度買い換えることにしました。

知り合いの楽器屋さんで見せてもらったもので結構弾きやす
かった弓に「FINKEL4/4 SARTORY PARIS」というのがありました。
こういう名前の弓制作者について何かご存じでしたら教えて
頂けませんか?

よろしくお願いします!

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/16 12:58  ---

こんにちは、ぽちさん。ストラッド店主です。

FINKEL4/4 SARTORY PARISですか!
FINKELというのはメーカー名ですね。もちろんフィンケルさんも自分で作っていますが、
大量生産品が多いです。スイスで生産しております。
おそらくこの楽器はそこで作られたサルトリーモデルじゃないでしょうか。

サルトリーという人は弓製作では大変有名な方です。
それのコピーという事になりますね。

お値段はどうでした?ちょっと気になりますね!

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/02/16 14:51  ---

ストラッド店主様 こんにちは。
早速 ご回答頂きありがとうございます!

今回は弓だけで「FINKEL4/4 SARTORY PARIS」の銘がありました。
値段は30万円ちょっとでした。どんなかんじでしょう?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/16 18:12  ---

30万円ですか!ちょっと予想外ですね。
フィンケルのサルトリーモデルで出回っているのは定価で17万5千円です。
それじゃないみたいですね!
フィンケル製で30万以上のものには必ず,J.S Finkelという刻印が押しているはずです。もしかしたら違うのもあるかもしれませんが。

たまたま出来がよく値段が上がったのかも知れません。

いずれにしろもし購入するなら納得するまで検討してください。
30万に釣り合う価値があるかどうか、じっくり吟味してくださいね。

投稿者:ぽち     投稿日時:2001/02/19 15:42  ---

ストラッド店主様 こんにちは!
先日の書き込みはちゃんと載らなかったようなので
もう一度カキコします。

結局 FINKELさんはやめる事にしました。
しばらく借りて弾いていたのですが、どうも楽器との
相性がよくないようでしたので・・・。
ただ、それよりランクの下の弓も弾かせてもらいましたが、
サルトリーモデルのその弓は割合いい弓だったような気が
します。でもJ.S Finkelの刻印はなかったです。

量産で、定価の決まったタイプの弓が たまたま出来が良かった
場合、その定価より高く売られる事はあるのでしょうか?

購入するのはもう少し探してみる事にします。
いろいろ教えて下さって勉強になりました。
ありがとうございました!

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/19 18:36  ---

こんにちは、ぽちさん。

>量産で、定価の決まったタイプの弓が たまたま出来が良かった
>場合、その定価より高く売られる事はあるのでしょうか?

新品ではありえないと思います。
しかし古いものなら考えられますね。
量産品はものに結構ばらつきがあります。定価よりいいものもあれば定価より駄目なものもあります。楽器の道具としての価値がです。

たまたまいいものが市場に出回り、たとえば有名になった方が「これはいいね」っといって使ってくれたり、「これはいい弓だから部品をもっと高級なものに替えよう」などのことがあれば高くなってもそんなにおかしくはないと思いますよ。

また考えられるのは、昔フィンケルで30万円クラスのサルトリーモデルを出していたのかも知れません。

Q:ど素人でございます
投稿者:ユウ     投稿日時:2001/02/16 23:34  ---

はじめまして。私はヴァイオリンを習おうと思っているのですが
近くの教室がいつのまにかなくなってしまい、他を探しています。
とにかく先にヴァイオリンが欲しくて、色々なホームページを見ましたが
初心者にわかるはずないですよね・・しかし楽器屋さんには入りずらいのです。
予算は15万までしか出せないのですが、スズキの520か540、
カールヘフナーの200、いかがなものなのでしょう?
なぜか特にカールヘフナーが欲しいと思っています
カールヘフナーってどうなんでしょうか?
弓は同じメーカーのものを使ったほうがいいのですか?
また、プレス物はやめたほうがいいと聞きましたが、上記の3本はプレス物ですか?
通販でかなり値引きされてるメーカー品はあぶないとも聞きましたが・・・
疑い出したらキリがないですが・・・
ヴァイオリンの知識はゼロですが、早く欲しくてどうしようもないのです。
よろしくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/17 10:47  ---

いらっしゃいませ、ユウさん。ストラッド店主です。

>スズキの520か540、カールヘフナーの200、いかがなものなのでしょう?
これらのバイオリンから選ぶのであれば、自分の気に入った物を選べばいいと思います。特にアドバイスはございません。だた
これから言うのはあくまでも私の個人的な意見として聞いてください。
上記の楽器はプレス加工ではありません。でも共に工場生産品という共通項です。
私の考えでは、工場生産品には楽器に魂がこもっていない。機械の流れ作業で作るのですから。

それと比べると手工品は、作り手が材料を選ぶ段階から「いい楽器を作るぞ。」という思い入れが入っております。木を削っている時も、ニスを塗っている時も思いは一つ「いい音の出る楽器を作る」と常に考えながら作っているわけです。楽器に人の魂が乗り移っていくんです。
この差は絶対に埋められないと考えとおります。
当店では工場生産品も扱っておりますが上記の理由からあまりお薦めはしておりません。
金額的な問題がありますのでもちろん販売する時もございます。でも
20万円まで出す事が出来れば日本人の製作で魂のこもった楽器がありますので、これを薦めております。

弓に関してはメーカーをそろえる必要はまったくございません。
初心者の方でしたら杉藤製の2万5千円から3万円位のがいいと思いますよ。当店でも扱っておりますよ。

投稿者:ユウ     投稿日時:2001/02/18 05:54  ---

早速のご回答ありがとうございます。
工場生産品、機会で作るんですね。木を削る時も機械ですか?
カールヘフナー200からは「職人による手作り」と書いてあったのですが・・?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/19 11:10  ---

ゆうさん。いらっしゃいませ!

機械で全て作るわけではございません。
たしかスズキの520か540は表板を人の手で削っていると聞いた事があります。
半手工品という分類になりますね。

いずれにしろ魂がこもる削り方はしてないと思いますよ。

カールヘフナーもこの半手工品になります。だから「職人の手作り」って言うのも間違いではないですね。

Q:量産楽器について
投稿者:つばさ     投稿日時:2001/02/03 17:19  ---

はじめまして、ヴィオラ弾きのつばさと申します。
Yahooでこのホームページを見つけてきましたが、見やすくていいですね(^^)
この掲示板も読んでいるだけでためになります。

最近、ヴァイオリンをちょっとかじってみたくなったのですが、そんなにお金がかけられず、安価な量産楽器にしようと考えています(母がヴァイオリンをやっているのでいい楽器を使いたい時はそちらを借りようかと…)。そこで、量産楽器の中でもいいものを教えていただきたいです。Stentor、CalroGiordano、Bestlerなどはどうなのでしょう?よく名前を聞きますが…。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2001/02/04 10:27  ---

つばささん!いらっしゃいませ。私はいつも店主の代筆をしているストラッド店員です。
またの名を「燃える広告マン」と申します。店主はキーボードからっきし駄目なんですよ!
今日は店主と会えないので答えは月曜日になってしまいます。しばしお待ちを!

でもうちの店主量産楽器はあんまり興味ないみたいだから答えられるかな?不安です。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/05 15:17  ---

いらっしゃいませ!ストラッド店主です。

量産楽器ですか!Stentor CalroGiordano Bestlerうーんどれも聞いた事ございません。おそらく大きな楽器店が独自につけた名前じゃないかと思われます。

10万円以内の予算でしたら私はスズキ製をお勧めいたします。海外のメーカーだと輸送費やいろいろ費用がかかるので割高になってしまうような気がします。

それではヴァイオリンも頑張って下さいね!

投稿者:つばさ     投稿日時:2001/02/05 23:30  ---

さっそくの回答ありがとうがざいます。
参考になりました。
これから楽器を探してみますね。
早くヴァイオリンも弾けるようになりたいです(ハ音記号と混ざりますが(笑))

投稿者:ひろ     投稿日時:2001/02/18 10:44  ---

>Stentor

うろ覚えですが、Nicoras Vuillaume の作った楽器の中にそのようなラベルがあったと
何かの本で読んだことがあります。思い出したので書き込みました。

Q:ちゃんとしたオールド
投稿者:さいちん     投稿日時:2001/02/09 02:06  ---

この前はいろいろ回答ありがとうございました。
やはり今の予算では中途半端になりそうだし、もう少し腕を
磨いてからでも遅くないと思い、今しばらく現在の楽器で
頑張ることにしました。それに楽器ばかり良くなっても、
腕が伴わないと笑われちゃいますからね。今の楽器の発音が
気に入らない点は、一度職人さんにきちんと点検調整して
もらおうと思います。新作で購入してそろそろ1年経つし。

ところで、ちゃんとしたオールドとなると、だいたいどの位の
価格帯から手に入るものなのでしょうか?そこのあたりがどうも
私のような素人にはわからないところです。

投稿者:ストラッド代表     投稿日時:2001/02/09 12:13  ---

こんにちは、さいちんさん。ストラッド店主です。

ちゃんとしたオールドですか!
このオールドという言葉なんですか、人によってさまざまな意味で使われています。
ただ古い物をオールドと言う人もあります。
他の楽器やさんのサイトも良く見るのですが1950年位作られた物をオールドと言っているお店もあります。どれが正解と言うものでもありません。

私の解釈では、オールドと言うのは大体1850年以前につくられた物で名のある職人が手作りで、しっかり作られたものと解釈しております。
当店ではそういうものも出来るだけお安く提供しようとしておりますが、やはり最低でも200万と言うところです。
銘器と呼ばれる物はどうしてもこの値段になってしまいます。
しかしオールドと呼ばれてないけど、古くていいものもあります。
私は楽器の名前は余りこだわりません。古くていい音がする楽器がすきなのです。

投稿者:さいちん     投稿日時:2001/02/10 01:15  ---

うぉ〜、200万からですか(・_・;)
く、車を買う気になれば大して違わないけど…。
ま、これは遠い将来の目標ってことにして、
現実的には「古くて、いいもの」を目指そうと
思います。もっともっと現実的に考えると、
「そんなに古くないけど、いいもの」の方かな(笑)。
私も名前にはこだわりませんよ。と言うか、そもそも
銘器の名前を良く知らないのです(不勉強なだけ?)。

こんな私ですが、そのうち試奏に行っても良いですか?
今はたぶん買えないと思いますけど、一度弾いてみたいなあ、
なんて思ったりします。そして「よーし、いつかは俺だって」
という気持ちを高揚させることが、明日の活力になるかも
知れません(お仕事、お仕事。お金稼がなきゃ(^_^;)。

投稿者:ストラッド代表     投稿日時:2001/02/10 09:55  ---

ストラッド店主です。
さいちんさん!試奏は大歓迎ですよ!当店は全ての在庫を試奏出来ますので、
ぜひいらっしゃってください。事前にご連絡してください。それでは!

Q:うわぁ大変だぁ
投稿者:バルビローリ     投稿日時:2001/02/06 22:27  ---

はじめまして。
いつも楽しくホムページを拝見しています。
学生オケでチェロを始めて、はや?十年経ちましたが、腕前の方は
あまり進歩がありません。
そんな私ですが、気がついたらいつのまにかチェロが三本になってしまいました。
チェロを愛する気持ちは誰にも負けないつもりです。

その三本のなかで一番大切にしている愛器を自分の不注意から、ハドケースごと
倒してしまいました。(ヒズコックスのケースに入れています)
運良く床へ倒れずに演奏用の鉄製の椅子にぶつかって止まりましたが
それでもものすごい音がしました。
おそるおそるケースをあけて点検してみましたが、ネックなど外から見える
部分には異常がないようでした。
弾いてみた感じでは大丈夫そうなのですが、楽器の中まではわかりませんし、
ちょっと心配です。
魂柱やバスバーなどに影響が出たりするのでしょうか。
やはり専門家に一度みてもらった方が
いいのでしょうか?

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/07 11:22  ---

こんにちは!バルビローリ さん。ストラッド店主です。

チェロを3本もお持ちですか。凄いですね、チェロへの愛情がヒシヒシ伝わってくる書き込みですね。バルビローリさんにはぜひとも当店の在庫を弾いてもらいたいです。もしお近くでしたら遊びに来てください。試奏はいくらやっても無料です。

質問の答えなんですが、ハードケースに入っていて弦も張ってあったんですよね?
楽器の音色はどうですか?音色が以前と同じなら大丈夫だと思います。駒や魂柱、バスバーは音色に影響しますから。

でももし心配なら専門家に見てもらった方が安心は出来ます。
それではまた遊びに来てください!

投稿者:バルビローリ     投稿日時:2001/02/08 00:13  ---

御忙しいなか、さっそくの回答ありがとうございました。
幸いその後も楽器に異常はないようですが、
念のため一度専門家にチェックして貰おうと思います。
私はストラッドさんの奨めるオールドにもおおいに関心があるのですが、
まだ新作楽器しか弾いたことがありません。
機会があればストラッドさんへおじゃまして一度弾かせて頂こうかと
今から楽しみにしています。
ただ神奈川までだと二時間半もかかってしまうので・・・
昔は東京都民だったんですけれどね。

Q:楽器の磨き方
投稿者:ブラ−ムス     投稿日時:2001/01/31 19:39  ---

楽器を最近購入しました。イタリアの楽器を買いましたが、
管理の仕方がわかりません。布で磨いても、磨けば磨くほど、
表面が曇って来たりしています。(ヤマハのクレモネ−ゼという布で磨いてます。)
どのようにニスの表面をきれいに保てるように磨いたら良いか教えてください。

投稿者:かめ     投稿日時:2001/02/01 11:33  ---

おそらく、ブラームスさんは新作楽器を買ったのではないでしょうか?
新作の場合、まだニスが完全に乾ききっていない場合が多々あります。
そんな状態の中で楽器を「磨く」ことをしてしまったら、ニスは曇る一方です。
楽器は、展示品ではないので「磨く」ことは普段はほとんど必要ありません。
やるべきことは、楽器についた「汗」や「ほこり」をかるく払ってやる程度で十分です。
クレモネーゼという布は、とても細かい繊維でできているので、それこそ軽くなでる
程度で十分だと思います。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/01 12:03  ---

いらっしゃいませ!ブラ−ムスさん。

今日は出遅れてしまいました。
かめさんの答えで完璧です。ありがとうかめさん。

投稿者:ブラ−ムス     投稿日時:2001/02/02 02:52  ---

かめさん アドバイスありがとうございました。でも、買った楽器は
1960年代に製作された楽器で新作とは言えないものなのです.
しかもその部分をさわると,指紋がついたりして,...

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/02/02 11:19  ---

ブラームスさん。いらっしゃいませ!

>1960年代に製作された楽器
うーんちょっと見てみないと解りませんが、ニスを塗りなおしている可能性がありますね。
買ったお店に確認してみてはいかがですか!

話はずれますが、当店では楽器を磨くのに
ヒル製のポリッシュというのを推奨しています。ご参考までに。
ただあんまり磨き過ぎないように注意しましょう。

投稿者:高橋俊介     投稿日時:2001/02/02 14:51  ---

僕はアフローズという、弦楽器専門の布で楽器の弦の部分だけを
拭くようににしています。ただ、値段が1200円とちょっと高めです。
元N響コンサートマスターの徳永さんが使っているらしいです。
僕の楽器も96年にできたまだ5歳の楽器なので、楽器本体はふき取らないように
しています。
ヤマハさんの布はそれこそたくさんありますよね。僕も始めた頃の時は
迷いました。
一番重要なのは、松ヤニがつく弦の駒の部分だと思います。
ここをしっかりとふき取らないと、松ヤニがどんどんとたまり、弓の摩耗が狂い、弓の毛を痛めてしまうと思います。
また、布は1週間に一回は洗った方がいいと思います。
汚れた布で楽器をふき続けるるのはかえって逆効果だとおもいます。
本当に楽器の見た目での魅力がでてくるのは、ニスが乾いてからですからね!

Q:初級者のオールド・ヴァイオリン選び
投稿者:さいちん     投稿日時:2001/01/28 18:12  ---

初めまして。古い弦楽器こそ最良と信ずるストラッド店主さんにお尋ねします。
私はヴァイオリンを習い始めて1年ほどの初級者です。もういい歳なのですが、
これまでの経験から初級者でもある程度の道具を使うべきであると考え、最初の
ヴァイオリンはある弦楽器店で25万円の新作手工製を買いました。このヴァイ
オリンは結構元気の良い音で鳴ってくれ、それなりに満足すべき点もあるのですが、
ピアニッシモのときG線の発音が今一つなのと、E線の発音がひっくり返りやすく
気を遣う点が不満なところです。で、経験1年の初級者のくせして生意気だと言われ
そうですが、ぼつぼつ買い替えを考えています。予算的には50万円あたりを上限に
考えており、この価格帯の新作だと、アマチュア用途ではそこそこのものが買えると
思っています。しかし、ストラッド店主さんのお話を読むと、古い楽器も良いなーと
思ってしまいます。ところがストラッドさんのホームページを見る限り、50万円
前後の楽器は非常に数が限られていて、選択の自由度がありません。このあたりの
予算で初級者がオールドやモダンを買うのは無謀、危険でしょうか?もう1クラス
上のものが買えるようになるまでは、今の楽器で練習に精を出す方が良いでしょうか?
ストラッド店主さんのお考えをお聞かせください。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/01/29 15:37  ---

いらっしゃいませ!さいちんさん、ストラッド店主です。

バイオリンに対する強い向上心がかんじられますね。質問に答えます。

>このあたりの予算で初級者がオールドやモダンを買うのは無謀、危険でしょうか?
50万円ですと、ちゃんとしたモダンやオールドというのは残念ながら購入する事は出来ません。しかし不満のある楽器で練習するよりない楽器で練習する方が上達が早いと思いますので買い換える時期ではあります。
さいちんさんの場合具体的にどこに不満がある、というのが理解出来ておりますので買い替えは比較的楽に出来ると思います。音色を判断できるのですから、新しい楽器でも古い楽器でも上記の不満を感じないものを選べばいいわけですから。もちろん当店では古いものをお勧めします。

確かにこの価格帯ですと数が限られておりますが、重要なのはご自分で納得した上でご購入するということだと思います。当店ではそこを基準に楽器のレベルを振り分けております。

ちょっと宣伝になってしまうんですが、当店ではグレードアップ保証というのがございます。
当店で購入されて、さらに楽器のグレードアップを行うときに80%で引き取るという保証です。楽器というものは欲が出るときりがなく何度も買い換える方がいますのでこのような制度をとっております。

投稿者:さいちん     投稿日時:2001/01/30 02:19  ---

ストラッド店主さん、とても真摯な回答をありがとうございました。
そうですか、やはり100万円以下だとちゃんとしたオールドやモダンは
無理なんですね。ちなみにストラッドさんで100万円以下としてリストに
あげているヴァイオリンはどういったものなのでしょう?オールドやモダン
とまではいかないが、それなりに年月が経っていて、ストラッドさんで
価格相応の価値があると判断したヴァイオリンということでしょうか?
また、このクラスであっても商品として出している以上、ストラッドさん
として自信を持って販売している、だからグレードアップ保証をしている
ということなんですよね?

何だかお金のことばかり言って申し訳ありません。値段にこだわらず、自分の
耳で聴き、弾いてみて気に入ることこそが大事だというのは理念としては
理解しているのですが、一介のサラリーマンに過ぎない私にとって100万円
単位のお金はそう気楽に出せる額ではなく、意地汚いようですが、やはり価格
というものには敏感になってしまいます。

いろいろとつまらないことを書きましたが、ぜひ機会があればストラッドさんに
お邪魔して、自分の目で見、耳で聴いてみたいと思いました。幸いにして、私は
同じ県内に居住しておりますので。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/01/31 15:14  ---

さいちんさん!ストラッド店主です。

>ちなみにストラッドさんで100万円以下としてリストにあげているヴァイオリンはどういったものなのでしょう?

新しいものもあります。古いものですとコピーされたものですとかですね、中には立派なラベルがついているのもありますが、当店では音色が価格の基準なのでこの価格帯になっているものもございます。

>このクラスであっても商品として出している以上、ストラッドさんとして自信を持って販売している、だからグレードアップ保証をしているということなんですよね?

はい、そうです。

さいちんさんは神奈川県の方ですか、ぜひとも一度ご来店ください。
お待ちしております。

Q:楽器選びの泣き笑い
投稿者:アマチュアヴァイオリニスト     投稿日時:2001/01/29 10:00  ---

こんにちは。
楽器選びの難しさは特に高価なヴァイオリンについて「鑑定団」の真贋論争と似ていますね。
新作はともかくオールドはラベルが信用出来ないので「名器」か「骨董品」か店主とお客の
腹の探り合いみたいなところもあって門外漢にとっては誠に滑稽な場面です。
昔は芸大のガダニーニ事件、最近は某音大職員の偽ストラディヴァリ裁判が示すがごとく
「鑑定書」も信用出来ない業界に身を置かれる鈴木店主様に敬意を表するものです。
アマチュアにとっては自分が気に入った音色であれば予算に合うものから選べば良いのであって
「ラベル」も「鑑定書」も大した問題ではありません。
弾いていて心地が良ければハッピーなのですからもっともっと廉価なオールドが市場に出回って
くれることを願っています。
ストラッドさんの始めた「レンタルサービス」は大歓迎です。
これからも私たちアマチュアのために良心的な貴店のご活躍とご発展を祈ります。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/01/29 16:26  ---

いらっしゃいませ!アマチュアヴァイオリニストさん、ストラッド店主です。

>アマチュアにとっては自分が気に入った音色であれば予算に合うものから選べば良いのであって「ラベル」も「鑑定書」も大した問題ではありません。

素晴らしい意見ですね!
でもこれはアマチュアの方以上にプロの方にも言えるんではないでしょうか!
当店のパートナー、ダヌーツ・マーニャ氏は本物のストラディバリを弾いた事があるそうです。しかし当店のバイオリン,ガリアーノva-0061購入する際
「これは、ストラディバリよりいいね!」と言ってくださいました。
どこまで本当か解りませんが?「ストラディバリは買わないんですか?」と質問したら
「あんな値段が高い楽器、僕には買えないね!ハハハ・・」

要するに彼の言いたいことは、ラベルや鑑定書がどんなに立派なものがついていても、音色が駄目なら彼にとってまったく意味がない!と言う事です。(ストラディバリの音色が悪いって意味ではございません。あの楽器は買うには高すぎます。)
だから楽器を購入する際はラベル、鑑定書より音色を重視した方がいいですね。
当店の楽器も音色で価格付けしております。
アマチュアヴァイオリニストさん。応援どうもありがとうございます。

投稿者:高橋俊介     投稿日時:2001/01/29 17:18  ---

その通りだと思います。僕も同じ意見です。
僕の楽器選びの基準も、ラベルは見ないで自分の求めている音色の楽器が見つかるまで
探し続けます。
何度も何度も弾いてみて、納得がいくまで吟味します。楽器選びは「結婚」みたいなものだと考えています。
高い楽器が良いのではなく、「ストラディバリウスだから必ずしも良い!」というものでもなく、「自分の気に入ったものをパートナーとする」が大事だと思います。
人を選んで結婚するのと同じく、楽器だって立派に生きていますからね!

Q:新作とオールド
投稿者:ヴァイオリンまる狂     投稿日時:2001/01/26 11:35  ---

はじめまして! ヴァイオリンまる狂のHSです。 アマチュア歴20年になります。
心の琴線を震わせる音色を求めヴァイオリン遍歴を繰り返し買い替えた楽器7台弓5本
その度に買値を下回るのでこれまでの投資は一千万に届くかと思われる道楽振りです。
ある楽器店主は小生のことを「神様」と呼びます。気に入った音色のためには投資を
惜しまないからです。 残念ながら未だ「究極の伴侶」には出会っておりません。
多分コンテンポラリーのみを遍歴して来たからだと思います。 有名作家の新作は
300〜400万もしますがなかなか最初から感動的な音色は出ません。
今度はストラッド店主のお説に敬意を払いオールド遍歴をしたいと思いますので是非
小生の悲願を満足させて戴きたいと存じます。 以後お見知り置きを願います。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2001/01/27 09:39  ---

いらっしゃいませ!ヴァイオリンまる狂さん、ストラッド店主です。

1千万ですか!凄いですね、驚きです。
しかしずいぶん遠回りをしてるような気がします。
そうですね、私の自論では「弦楽器は古いものがいい」です。
極端な言い方をすると、ヴァイオリンは最低でも100年以上の年月が経たないと、本当の意味でのヴァイオリンの音はしないと私は考えております。
有名なプレーヤーは演奏会で新作は使いません。(例外はありますが)大抵オールドですよね!
その理由についてはとても口で説明出来ません。ぜひご来店いただいて、新作とオールドを弾き比べていただければ解ると思います。それでは!

投稿者:ヴァイオリン愛好家     投稿日時:2001/01/28 00:52  ---

初めて投稿します。

私は通算で約30年間バイオリンを弾いています。
その間、ドイツのモダンから新作、モダンを経て
良質な古い楽器に入っていきました。

こうした経験から申し上げますと、
確かにコンテンポラリーの場合でも、良いものであれば音量もあり音もストレート
に出ますので、十分オケをバックにしたコンチェルトでもソロリサイタル
でも使用できますが、どうしても音のざわめきというか楽音以外ものが
出るので、それが積み重ねられるうちに非常に気になってくるものです。
ヴァイオリンまる狂さんも、楽器を変えた当初は、音色の変化に耳が行きますので
良いのですが、慣れてくると無意識の内にこうした点が気にかかり許せなく
なってくるのではないのですか。
私の場合、はじめの楽器の音に飽きが来て、強くすっきりした音の出る
コンテンポラリーを買ったわけですが、買って2ヶ月で、
上記理由で前の楽器を手放したことを後悔してしまいました。
以降、純粋に楽音だけがでる楽器を探して遍歴し、今の楽器に落ち着いている
わけです。

弾き手にとっては、長時間弾く場合こうした耳触りな音は非常に不快ですし
十分な音楽表現をするためには、純粋に楽音だけが出る楽器が望ましいのです。
聞き手から見ると、こうした音は問題ないように言われる記事を良く見ますが、
これも否です。
まず、弾き手が自分の感性が表現しにくくなることによる音楽の単調化が
生じます。それと音のざわめきといったものは少なからず必ず聴衆にも
伝わっていくものです。
こうしたことは短時間聞いただけでは感じませんが、たとえば長い
リサイタルなどの場合はこの影響が少しずつ現れ、最後までゆったりと
聞かせることが難しくなるのです。
これがストラッド店主さんがいわれている、プロが本番では新作をほとんど
使わない理由なのです。

誤解があると困りますが、新作が悪いという意味ではなく、
バイオリンは経年をにより真価を発揮していくものだという意味です。
ただ、当然のことですが、古ければ全てよいというわけではなく
良い材料で良い造りの楽器でなければ、純粋な楽音のみを発する
ことのできる良質の楽器にはなっていきません。

また、オールドという言葉を良く聞きますが、本当のオールドとは、
こうして経年と弾き込みで熟成された古い楽器の
中で、芸術性の観点や希少性などから特に市場性の高くなった
ごく一部の楽器のみをさすものと理解しています。
(楽器としての価値の低くなったものは、単なる骨董品でしょう)

私は、弾き手の立場として、オールドとまではいかなくても
できるだけ良質な古い楽器を選ぶことをお勧めします。

ストラッド店主さんのご意見も似たようなところかと思いますが
いかがでしょうか?。